
リーグ戦開幕、慶大に敗れ黒星発進/関東学生春季1部リーグ戦
前半開始から敵陣でボールを動かすもサークルインする機会がなく、足踏みが続いた。前半9分にパスをインターセプトされ自陣でピンチを招くと焦りから相手にPCを与えてしまう。これをGKの國友督仁(政経1=丹生)が防ぐが、その後も慶大のカウンターにてこずり國友の負担が増えた。そして前半18分、またもパスミスからサークルインを許しこれがPS(ペナルティストローク)につながると、そのまま失点。続く前半25分には中央ドリブル突破からサークル内で1対1の状況を作ってしまい、0―2とリードを広げられる。敵陣でボールを持つ場面が減り「PSを取られて失点して、完全に流れが変わった」と小池文彦コーチは振り返った。
後半に入るとゲームを作り始めるが、前半同様にサークルインに苦しむ。安部雄貴(商3=横田)、大嶋雄飛(文2=今市)らが積極的にボールを敵陣へ運ぶも、強引な突破で単発的なプレーが目立った。また、後半はPCでの課題が浮き彫りとなった。後半29分までに3度のPCを獲得するも無得点。宮田知監督も「精度を上げていかないとこれからが厳しい」と不安を漏らした。試合終了間際に岡崎慶二(理工3=石動)が4度目のPCをようやく得点に結び付けると、チームに勢いが出てきたものの追加点とはならず試合終了。スコアこそ拮抗したが得意のパスホッケーが息をひそめ、PCなどの課題が見えた試合となった。
早くも上位進出へ黄色信号となった。全日本大学王座決定戦への出場権も懸っている春季リーグ。まずは次の法大戦で勝ち点を得て立て直しを図りたい。
[和田孟]
試合後のコメント
宮田監督
「前半10分の内に点を取らなければいけなかった。余計なところで球を持ち過ぎた。もっと積極的にサークルに入っていかないと、貪欲に。敵が捨て身できているのだから。相手は決してうまいチームではないのだけれど、向こうの体を張ったプレーに対してこちらのパスをつなぐプレーができていない。相手をスッと交わすような、うちらしいプレーが今日は見られなかった。あれだけPCを取れているので、精度を上げていかないとこれからが厳しい。勝ち負けを別にしても足の運びが良くないし、こんな状況では全然。来週戦う法大もすでに東農大に負けているので、一敗同士。負けた方が下位決定戦に落ちる。新入生の中ではGKの國友は良くやったと思う。FWの三島(理・法1=岐阜総合学園)も今の段階で試合に出せる。本当はどんどん使いたかったんだけど、厳しい展開になったのでそうはできなかった。来週までにできることは走りこみをすること。あと、どんな状況でも冷静にプレーできるよういしておくこと。今日のような荒いゲームになってしまったときに、焦って自分らしいプレーができなくなることが敗因になる。毛利(康平・法4=飯能南)も主将として練習メニューを組み上げたりリーダーシップを出してくれている。今日の負けは彼のせいだけにはできない。法大には絶対負けるわけにはいかない。1点ビハインドなのでこれからは得失点差が絡んでくる。2点差をつけて勝たないと。うちのやるべきホッケーをやるだけ」
小池コーチ
「入りは良かったんだけど、サークルインがない。シュートがない。ただサークルに沿ってボールを回しているだけで、サークルの中に入れないから相手には怖くない。PCもないし、それが良くないかな。向こうは捨て身できていて、勢いがあったよね。こっちは変な反則をしてPSを取られて失点して、完全に流れが変わった。後半は攻めているように見えて無理な突破が多かったし、球の打ち合いになっていた。相手と同じペースで打ってしまっていた。あとはなにしろ、うちには精度がないね、PCの。あれだけ取っててPCの得点がないから。春季が始まって合宿をしていろんなところとゲームを組んで、割と成果が出てきていたんだけど、ここにきていまひとつ。走れていないのは感じられたかな。初戦から勝ち点がないのは痛いけど、あと2勝すればいい。関東リーグは実力が拮抗していて、流れによってはどのチームが勝ってもおかしくない。この大会は王座の出場権がかかっているので、是が非でも2本とも勝って1抜けしたい。今日の中盤、コースはできていたんだけど、得点にはならなかった。試合後選手に指示したのは走れていないこととPCの精度。あとはサークルイン。サークルインしないと何も生まれてこない。法大に関しては、うちなりのホッケーができれば負けるような相手ではない。パスホッケーであり、いい間隔でのボールの離し方。今日みたいに相手に合わせるんじゃなくて、うちのペースでできれば勝機は見えてくる」
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