(5)女子リーグ戦展望

2013.04.06
 近年、女子チームの活躍が目覚ましい。昨年度は創部初の女子王座出場を果たし、初出場ながらベスト8の成績を残した。今年度はさらなる活躍に期待が懸かる女子チーム。まずは4月7日から始まるリーグ戦でブロック2位以内に入り、出場権を獲得することが目下の目標だ。

 明大女子チームは1回戦から順に東洋大、成蹊大、慶大、東京理大、日体大を相手に戦いを繰り広げる。今回の敵は何といっても日体大だ。昨年はBブロックで1位に輝いた。昨年、Aブロックでの出場となった明大は首位早大に敗れ、2位に終わった。昨年は同じ土俵で戦うことはなかった日体大だが、敵は日体大と部員は口をそろえる。東洋大、東京理大は昨年の入れ替え戦を制し、今年度から1部の仲間入りを果たした勢いのあるチーム。実力、経験共に明大が劣る部分はないと言えるが、上昇の勢いに飲まれず明大らしい試合を展開したい。成蹊大、慶大はどちらも実力では明大が一歩リードしている。しかし最終戦の日体大に備え、気を引き締めてプレーすることが重要だ。

 「私の4年間の集大成。他の誰よりもチームを引っ張っていく」。不動のエース、深澤菜見(文4=高崎商科大附)がチームを勝利へ導く要となる。昨年秋から続いたスランプを乗り越え、リーグ戦に向け調子は上々だ。「目標は関東王者になること。明大は強いから勝てたんだと、胸を張って王座に出場したい」と意気込む。明大女子チームはいまだかつて関東王者にまでのぼり詰めたことはない。早大に並ぶ強豪、日体大をリーグ戦で倒せば、明大の関東王者も現実味を帯びる。「後悔のない試合をしたい。チームを強くしていく」。4年生として、後輩たちに自らの経験と思いを全力で伝えていく。深澤の最後のリーグ戦が始まる。

 「今まで練習を積み重ねてきたというプライドも自信もある」。中村彩(商3=越ヶ谷)は1年次に新人戦女子経験者の部で3位入賞を果たし、以来もリーグ戦や王座の舞台で明大の主力として幾度となくチームに貢献してきた。常に安定してチームを支えてきた中村だが、昨年秋からは思うように点数が伸びず、不調に陥っていた。リーグ戦に向け、リズムよく打てる射形を模索した。リーグ戦に向け始まった強化練の成果もあり、最近は少しずつ調子を取り戻している。「みんなも実力を伸ばしてきてくれる。自分もいい意味でチームを盛り上げたい」と、気合は十分だ。
 昨年度は4年生が多く試合に出場、チームを支えてきた。今季は主力選手の卒業がチームの痛手になるかと思われたが、苦しい状況も団結することで乗り越えてきた。「人数が少なくなったことで、選手同士応援し合うようになった」(中村)。石橋春那(法4=日大藤沢)は「私たちが下級生の頃は、今ほど全体で試合を盛り上げていくという雰囲気ではなかった。今が1番いいチームだと思う」とチームの団結力に胸を張る。「声を掛け合って試合を楽しんで、それを勝ちにつなげていきたい」(西川夏未・理工3=神大附)。明大女子チームの強みはまさにそのチーム力だ。王座出場へ、部員一丸となって挑む。

関連記事

RELATED ENTRIES