
実力差を見せつけられ初戦敗退/全日本選手権
新体制の初戦は自衛隊のチームを相手に悔しさの残る結果となった。「全部で勝ちたかった」(大石健作主将・文3=初芝立命館)。学生の枠を越えた高レベルな大会であったが、昨年日本一を達成した明大はさらに上を目指し続けている。
大将・大石がキャプテンの風格を見せた。先鋒(せんぽう)から副将まで全敗の状況という良くない流れ。そんな中、開始20秒も経たない間に二本を奪取。「うち(明大)が負けたら学生が自衛隊より弱いと証明してしまう」(大石)。試合を振り返る大石の目はエースからキャプテンへ、確実に変化を見せていた。
一方、他のメンバーは実力差を見せつけられた。明大のポイントゲッターの大貫洋平(文2=東海大相模)は試合開始直後から押され気味で、なかなか実力を発揮できないまま組み技で二本を取られてしまう。中堅の榊原亮(法2=大阪桐蔭)が開始10秒、蹴りで一本を先取したものの、粘り切ることはできずチームの敗退が決まった。
結果は芳しくなかった今大会だが、高村潤監督は「組みの練習の成果が少し見えた」と手応えを感じた。次の課題は「全員が行き当たりばったりでなく考えて試合をすること」(大石)。大石メイジは始まったばかりだが、今年も大いに飛躍が期待できそうだ。目標は「競って勝つのではなく、圧倒的に勝つ」(大石)。穴のない戦力で7―0での府立二連覇を目指す。
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