
新チーム始動、松井がチーム内トップ/日本学生ハーフ
「最低限の走りはできた」。自己ベストを更新し、チームトップでゴールした松井にも満足はない。後半は我慢が足りなかったと振り返るが、2月の合宿シーズンを乗り越え、万全とは言えない状態だった。「関カレで入賞したいので、そこにつながれば」と既に先を見ている。新チームの駅伝主将に就いた北魁道駅伝主将(営3=世羅)はチーム内2位。ユニバーシアードの代表権を狙った文元慧(政経2=洛南)は38位。有村優樹(商2=鹿児島実)は15km過ぎに並走していたランナーと接触し、足をひねるというアクシデントに見舞われたが、その足をかばいながらも走り切った。
チームも新体制となり、北駅伝主将は「目標はもちろん箱根駅伝優勝。駅伝主将として今年は安定感を求められる。頑張りたい」と意気込んだ。65年ぶりの箱根路制覇へ。チームは再出発した。
試合後のコメント
古谷紘一監督
「合宿の成果が出るかなと思ったが、歯がゆい結果に終わった。次はトラックシーズンだから、やはり関東インカレで1部に残ることが今は一番重要。今年度は短距離ブロックの佐々木(洸・商3=人吉)が主将だが、よくまとめている。長距離ブロックは北がまとめている。キャプテンの自覚はあると見ていてわかる。4年生が軸にならないといけないので、4年生がさらにしっかり手本を示してほしい」
西弘美駅伝監督
「シーズン最後のレースでユニバーシアードの最終選考もかかっていたが惨敗という感じ。合格点をあげられるのは3人くらい。合宿からどれだけ力を発揮できるか勝負のレースだったが、いまいちだった。合宿はスタミナ作りを重視した。明日から新入生が入ってくるので一つの区切りかな。まずは関東インカレで1部に残留しなければならないので、春のピークをそこに持ってくることを一番重視したい。ロードのスタミナをトラックのスピードにどう結び付けられるかがポイント」
山本豪コーチ
「松井は自己ベストだったし、北は最近良いレースがなかったので良い足掛かりとなった。文元はリンパが腫れていたなかで練習としてよく走ったと思う。合宿はスタミナ作り。これからトラックシーズンのためにスピードを付けていく。まずは関東インカレに照準を合わせる。2部に落ちるとレベルの高いレースをできないので、必ず1部に残らないといけない。新体制になったが、体調のピークの持っていき方を分かる選手に育って欲しい。長いスパンで考えてケアの仕方を合わせるような」
松井
「最低限の走りはできた。一応ベスト更新だが、後半ラスト5kmが少しかかり過ぎた。我慢が足りないと思う。今日はタイム狙いで1時間3分前後を狙っていたので70点ぐらい。今シーズンは関カレで入賞したいので、そこにつながればいいと思う」
北
「体調があまり良くなかったので1時間4分台で走れればと思っていたが、3分台で走れたのでちょっとびっくりしている。今日は先頭から離れてからどれだけ粘れるかがレースのポイントだった。そういう意味ではもう少し頑張れたと思う。合宿でも結構距離を積み、疲れもあって体は万全ではなかったが調整できた。今シーズンは駅伝主将として安定感を求められる。言葉でチームを引っ張るタイプではないので、後ろ姿で引っ張っていければ。そういう行動をしていきたい」
文元
「全然ダメでした。リンパ節炎であまり走れてなかったので、練習の一環として走ったが、このレースはユニバの選考だったので狙っていた。駒大の中村は同学年だし、負けたことが悔しい。後半の失速などを考えるとまだまだ差を感じる」
有村
「ダメだった。ユニバを狙っていたが我慢するレースが出来なかった。15km過ぎには他の選手と足が引っ掛かりひねってしまった。最後は走りきるのがいっぱいいっぱいだった。2月は実業団の合宿もあったが、普段の練習とは質も量も違い、刺激を受けた。今年は結果を出さないといけない年だと思っている。まずは自己新を出していかないと」
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