弓立が悲願のシングルス優勝/関東学生新進選手権

2013.03.03
弓立が悲願のシングルス優勝/関東学生新進選手権

 新体制となったチームから多くの選手が出場する関東学生新進選手権。明大からは弓立祐生(政経1=新田)が男子シングルスの決勝で高田(慶大)を下し、優勝を果たした。男子ダブルスでは上野泰弘(理工3=日大三島)・内田貴大(営1=岡山理大)ペアが3位の好成績を残した。5月の関東学生トーナメント大会(春関)に向けて、明大にとって実りある大会となった。
 新田高時代にインターハイ準優勝の経験がある弓立は、上原真吾監督が「上位の選手が出場できない今大会には本来出てはいけない選手」と述べるほど期待の高い選手。今大会はダブルスでは2回戦敗退を喫したものの、シングルスでは1回戦から準決勝まで全てストレート勝ち。順当に決勝まで勝ち進んだ。高田との決勝では「しつこくプレーをした」(弓立)と相手の体力を削いだ。「昨年のリーグ戦の時は体力がなかった」(弓立)と昨夏に自らの体力を課題と感じた弓立は冬場に走り込んで体力強化に努めた。「冬に走り込みをさせた結果もあり、体力負けしていなかった」(上原真吾監督)と相手に体力勝ちした弓立は結局、決勝も6―3、6―4のストレート勝ち。「優勝を目指してずっと練習してきたので、うれしい」と悲願の優勝を果たした。
 最後まで粘ったが、あと一歩及ばなかった。準決勝まで進んだ上野・内田組。優勝ペアの松森・大友組(法大)に対し、熱戦を繰り広げた。6-3で第1セットを取ると、第2セットは2-6で取られる。迎えた3セット目は、両者譲らずタイブレークに。だが最後の踏ん張りが利かず、惜しくも敗れた。

 弓立は決勝後に「新進で優勝できたので5月の春関も優勝を目指す」と抱負を述べた。春関は新進に出場しない上位の選手も出る大会。昨年は小野陽平(営2=関西)がシングルスで28年ぶりの優勝を果たした。4月からは新1年生も入部し、チーム力の充実が予想される。チームの目標である王座出場に向けて切磋琢磨(せっさたくま)を重ねていく。

[森大輔]

試合後のコメント
上原監督
「弓立は昨日は風があってだいぶ戸惑ったみたいだけど、今日は落ち着いていた。しつこい相手だから、一本一本しっかり、勇気を持って前に攻めていけという指示を出した。チャンスボールでは前に詰めていたし、ポイントは取れなかったけど、前に出たことで相手のプレッシャーになった。集中力が途切れず、最後まで続いた。同級生でやりにくい部分もあったと思う。大学入ってからの実績は、相手の方があったし。弓立は本来今大会に出ていてはいけない選手。これをきっかけに、さらに伸びるはず。今までは一歩退いちゃうところがあった。前よりハードになり、前に出られるようになった。積極的に打ちにいく姿勢ができた。冬に走り込みをさせた効果もあり、今日も走り負けてなかった。(これからの課題は)ネットプレー。前に出たときに上手くできるといい。ボレーももっと練習して、ダブルスにも通用するようにさせたい。幅広いプレーができるように。あと、サーブ。あの体格だったら、もっとしっかり打ててもいい。明るい性格だから、そこを伸ばして、もっと走りこんで体をつけるように。とりあえず今回は勝ちきってよかった」

弓立
「優勝を目指してずっと練習してきたので、この優勝はうれしい。決勝の相手はすごく強かった。自らがミスをしないようにして、しつこくプレーしたつもり。自分は今大会でシングルス・ダブルスの両方に出たが、疲れはあまりない。昨年のリーグ戦のときは体力がなかったので、冬場に走り込んで体力を強化した。それがあったからこの大会で優勝できたと思う。次の大きな大会は5月の春関だが新進で優勝できたので、春関も優勝を目指して頑張る」