平野、全日本チャンピオン下しベスト8進出/全日本選手権

2013.01.20
 平野友樹(商2=野田学園)が現全日本チャンピオン吉村真晴(愛知工大)を4ー1で破る大金星を挙げた。20日の準々決勝ではロンドン五輪日本代表の丹羽孝希(青森山田高)と対戦する。またダブルスでは桑田晋一郎(営3=野田学園)・横山輝(政経3=大阪桐蔭)組が5位入賞。単複ともに全日本ランク入り(シングルスではベスト16、ダブルスではベスト8までに入ること)を果たした。

塩野、吉村を撃破
 日本屈指のカットマンにも若き日本チャンピオンにも負けることはなかった。5回戦は塩野真人(東京アート)と対戦。平野が王手をかけた6セット以降も、粘り強く返してくる塩野を打ち崩し吉村への挑戦権を得た。
 続く吉村との6回戦は第1、2セットを連取し流れをつくる。3セット目こそ落とすも、プレーは崩れなかった。その後は自分の攻撃パターンに持ち込み、確実にポイントを重ねる。吉村のパワフルなフォアハンドに対しても、打ち負けないラリー戦を披露。5セット目、後のなくなった吉村にサーブミスも見られ、完全に試合の主導権を握った平野が最後は11ー4で勝利。「目標であった大きな壁を超え」(平野)見事に、全日本ベスト8を決めた。
 「今なら、やってみないとわからない。調子はいい」(平野)。優勝候補の一角とも言われる丹羽との対戦だが、勝利への可能性を残した。

丹羽に善戦もランク入り逃す
 松下海輝(商1=希望が丘)がランク入りを懸けて丹羽と対戦した。フルセットまで持ち込んだが、最後は力負け。「攻め方を変えられてしまい、対応できなかった」(松下海)。しかし目標であった4回戦は突破。軽部隆介選手(平成23卒・現シチズン)にフルセットの末に逆転勝利を収めた。最後まで自信のあるバックハンドで攻め切った。

ダブルスも全日本ランク入り
 桑田・横山組が大健闘だ。準々決勝では、今大会2年ぶり2回目の優勝を飾った松平健太(早大)・丹羽組に敗れたものの5位と力を見せた。「最後の1本が取れず」(桑田)に負けたが、サーブやレシーブから仕掛ける持ち味も見られ、格上相手に「いい勝負はできた」(横山)。5試合中2試合は逆転勝ちと苦しくなってからも攻め続けられたことで、目標のベスト8を達成につながった。