中大に完敗、優勝の夢ついえる/日本学生氷上競技選手権

 春の関東選手権の決勝のカードとなった準決勝。今年は3度戦い、全て明大が勝利している。悲願である優勝のために負けられない明大は序盤から積極的攻勢に入る。しかし前日のダブルヘッダーの疲れもあってか、第2ピリオドから沈黙。敗北を喫し、2年連続で準決勝で姿を消すこ
 「相手の方が1歩上だった」(牛来拓都部門主将・営4=北海)と完敗だった。第1ピリオドは開始から激しい攻防戦。ペナルティーが多く出る中で、キルプレーでも集中してゴールを死守した。ピリオド終了のブザーとほぼ同時だった。本野亮介(商4=北海道清水)のシュートのこぼれ球に反応した大津晃介(法1=日光明峰)が押し込んで先制に成功。劇的な先制弾で幸先良くリードを奪った。しかし、第2ピリオド開始51秒。一瞬のスキから中大に同点弾を許す。勝利のために勝ち越したい明大だったが、ゴールチャンスすらつくれない。前日の疲れもあってか足が動かない。すると中大がペースを握り始め、明大ゴールに襲いかかる。明大はGKの伊藤優人(商3=白樺学園)を中心に必死のディフェンスを見せた。しかし第2ピリオド終了間際、中大に崩され失点。第3ピリオドでも精彩を欠き、反撃をする力は残っていなかった。終始相手に攻め込まれてゲームセット。悔いの残る準決勝敗退となった。
[毛利允信]

試合後のコメント
牛来

「頑張ったけど、相手の方が1歩上でした。3年生以下はこの悔しさを忘れずに頑張ってほしい。今は次のことは何も考えられないけれど、大学生活最後の試合なので悔いの残らないように勝ちにいきたい」

本野
「今の率直な気持ちは悔しいというよりも、完敗だなという気持ちです。1年間個人個人で言われたことが最後まで直りませんでした。この大会を通じてもそうですし、秋から言われたことも駄目でした。最後に自分も失点につながるミスをして、ホッケーって怖いな、とつくづく感じています。このチームは力がありませんでした。いい選手がいるだけで、(チームとして)力は無いです。でも今の3年生はいろいろと感じることがあると思うので、もっと泥くさくプレーしてほしいです」