(30th Period)インカレ直前インタビュー 牛来主将
第4回はキャプテンとしてチームを率いる牛来拓都(営4=北海)。センターフォワードとして前線で体を張るだけでなく、的確な判断でチャンスメイクもこなす牛来に、インカレへの思いを話してもらった。
―牛来―
――リーグ戦を振り返ってどうですか
牛来:落としちゃいけない試合を落として優勝できなかったんですけど、初戦の早稲田に勝てれば優勝ですし、慶應戦を落とさなければ優勝でした。慶應に負けたのも自分たちの100%の力を出せない気持ちの部分が大きかったんですけど、それも自分たちの実力だということを真摯(しんし)に受け止めています。取れる大会を落としたなっていう印象ですが、その悔しさをインカレにぶつけようって気持ちです。
――リーグ戦で印象に残っている試合はありますか
牛来:4-0で勝った東洋戦と逆転した早稲田戦。特に逆転した早稲田戦は本当に一生忘れないかなって思います。(早稲田戦は)なかなか(得点が)入らなくて苦しくて、でもその中で誰も諦めてなかったから勝てたと思います。リンクに出ている人が1人でも諦めていたら絶対に奇跡なんて起きないので。
――優勝した春の大学選手権との違いは
牛来:春は短期、リーグ戦は長期でまったく別物です。自分たちの代は4年間一回も(リーグ戦を)取れずに卒業するんですけど、明治は長期戦で波があります。春は4試合波もなくて毎試合毎試合、良いプレーができたんですけど、秋は長い戦いなのでチームとして波があったなっていう印象ですね。
――ベストFWを受賞されましたが、ご自身のプレーを振り返るとどうですか
牛来:ベストFWの働きは全然できていないし、チーム自体も波がありましたけど自分自身も波がありました。選手なので波があるのは当然だと思うんですけど、足が動かない試合でもいかにベストパフォーマンスができるかっていうのが課題だと思います。あとはチャンスを外している部分もあったので、FW全体に言えることなんですけど決定力がインカレに向けて大事かなと思います。
――インカレに向けて一番の課題は
牛来:ディフェンディングゾーンの守りの部分での失点が多かったので、ウイングの意識とディフェンス、センターのコミュニケーションっていう部分と、あとは反則ですね。反則が多くてPP(パワープレー)が多くなってしまうと接戦になるので。反則が少なければ勝てると思うし、5対5だったら絶対明治の方が強いって信じているんで反則とディフェンディングゾーンの守りを意識していかないといけないです。
――FWとDF間の意思疎通は
牛来:FWのバックチェックの意識だったり、DFが欲しい時にFWが低く入ってパスをもらってあげなきゃいけないとか、逆にFWが欲しい時にDFが早めにパスを出して簡単につないでいくっていうところも詰めていかなきゃいけないと思います。それはセットごとのコミュニケーションなので、そこを詰めるために練習してインカレに臨みたいです。
――リーグ戦は100%の力を出せなかったという言葉もありましたが
牛来:大学生のスポーツは気持ちの部分が大きいです。(リーグ戦で)失敗しちゃっているのでもう油断はないと思いますが、いかに全員が同じモチベーションで臨めるかですね。
――インカレの組み合わせが出ましたが、どんな印象ですか
牛来:去年関大とやった時は、関西のチームと一回もやったことがなかったのですごくやりづらくて…。今年は法政、中央ですけど、一戦一戦勝っていければいいかなって感じです。ただ、相手どうこうより明治はいかに自分たちの持っている力を出せるかっていう問題なので敵はどうこうあんまり気にしてないです。
――明大は大学選手権やインカレなどトーナメントの大会に強い印象がありますが
牛来:2年生の時のインカレは、春優勝してから秋は4位で駄目駄目で終ったんですけど、インカレは負ける気がしませんでした。その時も合宿をしないでずっと東京で調整していて、年末まではいつも通りの練習って感じだったんですけど、年明けから勢いが出てきて練習でもみんな声を出していました。それから釧路に乗り込んでそのままの勢いでがーっていった感じなので、それをいい例として、今年もいい調整をしていい勢いのまま日光に入って臨めれば、明治は勢いに乗れば強いチームだと思います。
――練習の雰囲気が変わるタイミングというのは
牛来:自然とみんなが声を出して、全員がチームのためにやろうって気持ちが出てきた時に勢いが出てくると思います。その雰囲気をつくり出すのは上級生だと思います。
――これまでのインカレの思い出はありますか
牛来:インカレは毎年忘れられないですけど、1年生の時はPSで東洋に勝って、決勝で負けてしまって。その時はすごくいい、見本になるような4年生がいた中で負けて泣いた思い出がありますし、2年生の時は良い勢いのまま乗り込めて優勝できました。去年は準決勝で今までにない悔しい負け方をしました。どの大会も忘れられないので、今年のインカレも絶対忘れられない戦いになるんじゃないかなと思います。
――最後にインカレに向けて一言お願いします
牛来:自分は来シーズンからもトップリーグでやりますが、他の4年生は今年で終わりですし、自分も大学生活は今年で終わりなので4年生全員、絶対悔いを残したくないっていう気持ちだと思います。その気持ちに後輩たちに付いてきてもらって優勝して、今年の明治は強かったっていう印象を与えたいです。
――ありがとうございました。
◆牛来拓都 ごらいたくと 営4 北海高 174cm・75kg
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