(29th Period)インカレ直前インタビュー 本野

 大学日本一を決める第85回日本学生氷上競技選手権大会(全日本インカレ)が1月6~9日の4日間にわたり、日光で行われる。秋のリーグ戦は2位と、3冠達成はのがしてしまったが、2年ぶりのインカレ制覇へ準備は整ってきた。今回は勝利のカギを握る6選手に行った取材の模様を4回に分けて紹介する。

 第3回は鉄壁の守備でDFの柱として活躍する本野亮介(商4=北海道清水)。守りもさることながら、卓越した攻撃センスでチームを勢いづける本野に、インカレへの思いを話してもらった。

―本野―
――リーグ戦を振り返ってどうですか
本野:
最終的に2位で終わってしまい、自分自身4年間で1度も秋のリーグ戦で優勝することができなかったので、悔しいです。春のトーナメント戦では勝っているのにここで優勝できなかったのは序盤つまづいたことと、毎試合チームに波があったことなど、明治の悪い部分が長丁場で出てしまったからだと思います。

――今年チームで目標としていた3冠も達成することはできませんでした
本野:
やはり試合中のむらがあったことが3冠を取れなかった一番の要因だと思います。また守りの部分では守備の形がバラバラで、全日本選手権でのクレインズ戦でもそれを感じました。

――優勝した早大と2位に終わった明大の違いは何ですか
本野:
最初は早稲田が優勝するとは思いませんでした。ですが試合を重ねるにつれ、早稲田はチームとして一人一人のやるべきことを徹底できていたと思います。チームとしてうまく機能もしていたと思います。

――リーグ戦が終わり、これからインカレが始まりますが、気持ちの切り替えはできましたか
本野:
最終戦も優勝がない中での試合でしたし、あまり落ち込みはしませんでした。自分たちのせいで優勝がなくなったので、次のことにすぐ切り替えられました。

――インカレの組み合わせが決まりましたが、勝負どころはどこになると思いますか
本野:
順調にいけばベスト8で当たる法政戦が勝負どころになると思います。秋もiい勝負をしましたし、大事な試合になると思います。

――今までのインカレで思い出に残っている場面はありますか
本野:
1年の時のインカレは強く印象に残っています。当時の4年生は自分たち1年生にとって偉大な存在でした。その中で主将の外崎さん(裕将氏・平22政経卒)がケガをしてしまい、厳しい状況でしたが準決勝で東洋にP.Sで勝てました。決勝では早稲田に負けてしまいましたが、4年生の思いの強さを感じました。

――順当にいけば決勝では東洋大か早大との対戦となりますが、ご自身としてはどちらと対戦したいですか
本野:
自分としては東洋とやりたいです。東洋にはプライベートで仲の良い選手もいますし、最後にどちらが強いのか証明したいです。

――今大会でアイスホッケーも最後ですが
本野:
インカレも近づき残り少なくなってくると、若干悲しい気持ちもあります。でも今は今までお世話になった人たちに感謝したい気持ちと恩返ししたい気持ちでいっぱいです。

――本野さんはDFの柱としての意識はありますか
本野:
そういった意識はかなり強いです。上級生として下級生を引っ張っていくことも大事ですし、今年で最後ということもあり1、2年生にいい影響を与えていけたらと思います。

――最後にインカレへの意気込みをお願いします
本野:
優勝以外は一緒だと思いますし、負けは考えていません。これで明治でホッケーをやれるのも最後なので、後輩に何かを残したいです。またチームとして3冠は取れませんでしたが、終わりよければ全てよし、ということで強さを出し切って優勝したいです。

――ありがとうございました。

◆本野亮介 もとのりょうすけ 商4 北海道清水高出 177cm・68kg