(28th Period)インカレ直前インタビュー 小原、上野
第2回目は攻めの要FW小原卓朗(政経4=白樺学園)と上野滉太(政経3=北海)。ともに秋リーグで得点王争いに名乗りを挙げ、ゴールへ向かう姿勢はチームでも群を抜く2人に話をしてもらった。
―小原―
――リーグ戦を振り返ってどうですか
小原:最初からいい感じにいけば、優勝ができたのかなと思います。
――2位という結果については
小原:あんまり自分的には納得のできるものではなかったです。優勝できたのと思うので。
――できなかった要因としては
小原:最初から動きが良ければ良かったのかなと思います。最初の3試合が良くなかったので、そこが良かったら優勝できたのかなと思います。
――攻撃の要としてポイントを多く取りましたが
小原:その部分では、もう少しアシストとかできたかなと思います。ただ4年間で一番ポイントできたのは良かったです。
――もう少しアシストするためには
小原:もう少し練習からでも、あんまり動いてなかったので、どんどん動いて周りを見てやりたいです。
――小原さんの2セット目はセットとしても攻撃の強さが光りましたが
小原:点数が取れるのはいいのですが、最初の早稲田戦などでも失点が多かったので、守りをもっと固めていきたいです。
――守りとなるとリーグ戦でしきりにおっしゃっていた「パックチェック」がキーになると思いますが
小原:パックチェックが一番です。あとディフェンスゾーンの守りが駄目です。
――パワープレーが生かせないことについて、FWとしてはどう思いますか
小原:たくさんパワープレーはあったのに点数を入れられなかったので、もう少し練習しないといけないかなと思います。練習通りにやりたいと思います。
――インカレに向けて、練習していることは
小原:最近はセット練しかやっていないです。主としてやっていることは足を動かすことです。
――それはどういった目標で
小原:1試合通じた運動量をつけるためです。
――リーグ戦では試合勘のことがありましたが、今回の日程はどうですか
小原:日程的にはあまり疲れないで行けるのでいいと思います。
――日光のリンクはどうですか
小原:たぶんいいと思います。東京よりいいと思います。
――インカレの目標は
小原:優勝です。
――キーとしてはまず法大戦があってという感じになると思いますが、対戦相手について考えていることはありますか
小原:あんまり意識せずに、負けたら終わりなので一つ一つ勝っていくしかないと思っています。
――リーグ戦と違って負けたら終わり。リーグ戦の慶大戦のように逆転でというシーンもあったと思いますが
小原:守りから入って、点数取られたらきついので、守りを重視していきたいです。
――目標としてはプロの方に行かれるのですか
小原:まだ分からないですけど、行きたいです。
――プロへの意気込みは
小原:インカレは最後のアピールの場なので、自分の持ち味を出してアピールしていきたいと思います。
――先日社会人のチームとやってみて印象は
小原:実際やってみて大学と社会人に差があると感じました。
――具体的にはどういったところに差がありましたか
小原:スピードとかパスの速さとかフィジカルの強さとかありましたね。
――逆に自分でもできると感じたところは
小原:自分で持って行けることは持って行けます。あとはコーナーとかでも負けないかなと思います。
――インカレへの意気込みをお願いします
小原:4年間最後の大会なので、優勝して卒業していきたいです。チーム一丸となって頑張りたいです。
――ありがとうございました
◆小原卓朗 おばらたくろう 政経4 白樺学園高出 167cm・60kg
―上野―
――リーグ戦を終えてみてどうですか
上野:自分たちで自らの首を締めたとしか言えない。普通にやってれば優勝できただろうけど…。(リーグ戦の)出だしは試合勘がつかめなかった。でも、(夏の)交流戦で試合をやらないで秋に向けて調整すると自分たちで決めたので、それは仕方ない。その中で全力で戦って、やっぱり慶応戦で負けたのがいけなかった。負けた時点で優勝が遠くなっていくのは目に見えていたからね。首位で折り返して後半戦が勝負って時に、初っ端勝ち点1を取りに行けばいいものを負けた。あそこで勝ち点1取れてれば、俺らの目の前で早稲田が優勝決めることもなかったし、東洋戦ももっと気持ち入って(消化試合ではなく)いい試合ができたはず。
――慶大戦で勝ちを求めすぎたことが大きかったのですか
上野:そうだね。やっぱり、秋リーグは長丁場になるってことは誰しもが分かっていること。結果論だとは思うけど、確実にそこであの選択をすべきではなかった。残り6秒のあの場面(3-3の同点)で何ができるかと言ったら、長丁場ってことを考えると引き分けて勝ち点1を取ること。あそこで仕掛けて、点取って勝つことが一番いいことだったとは思う。けど、それができる可能性としては勝ち点1と3では全然ウエイトが違う。確率が全く違う。そこに尽きるかな。(ケガで)出ていなかったから、なおさらそう思う。
――首位で折り返して油断がありましたか
上野:俺自身は慶応だからといって油断はしてなかった。チームの一人一人の誰が油断していたかは分からないけど、誰か一人が油断してしまう辺りでチームのレベルは低い。結局、油断していたっていう言葉で済ましてたけどそんなことでは済まされないよね。あの時はスタンドから見てたけど、前回7-1で勝ったっていうこともあるからプレーに温度差はあった。リラックスしてやるのと、気の緩みは違う。
――気の緩みという点で、インカレに向けてチームに変化はありましたか
上野:多分、4年生が一番身に染みていると思う。チームを引っ張っていく立場だし、3冠取るって言った結果、準優勝だったわけだから…最後に懸ける思いってのはすごい強いはず。慶応戦でああいうことになったわけだから、油断ってことはないと思うよ。
――インカレの組み合わせはどうですか
上野:うーん…ちょっと面倒くさいかな。最初は北大、次は日体、法政、中央。で、決勝は東洋か早稲田のどっちかになると思う。昨年は準々決勝で関大とやって、今年は恐らく法政。全然油断はできないし、食われることもあると思う。気を引き締めてやらないとケガもするしね。良く捉えれば、2戦目から日体、法政といくから…早い段階で関東のチームとやれるのは、スピードとか試合勘をつかむ上で大きい。他は関西のチームとかとやるしね。
――面倒くさいというのは
上野:準々決勝で法政と当たってしまうこと。リーグ戦を見ても、うちと法政は拮抗(きっこう)していると思う。
――技術の面で課題は見つかりましたか
上野:まぁ、バックチェック(向かってくる敵に対するチェック)。サボると相手にチャンスを与えてしまうし、数的不利の状況にもなりやすいしね。きちんと守備の意識を持たないといけない。あとは、フォアチェック(自分から敵に向かって行くチェック)のシステム的な部分だとか、しっかりチャンスで得点を決めること。細かい部分をしっかり埋めていかないと、大きなミスになってしまう。
――ディフェンスで激しい動きをしすぎるとスタミナの消耗も大きくなると思いますが
上野:今は、一対一だとか走る系のメニューをみんなゼーゼー言いながらこなしてる。ハードワークするのはベストだけど、全てにおいてそれをやってしまうと体力が持たないというのはどこの大学も同じだと思う。相手の動きに合わせたりして、いかにセーブするかが問題だね。
――早大は人数が少ない中、全体的にハードワークが目立ちましたが
上野:ポゼッションがうまいよね。コーナーでパックキープで、1対1のサイクルとかをするんだけどその辺が上手。それから、フォアチェックのシステムもしっかりしている。早稲田は走って中に放り込んで、キープしてシュートというシンプルなプレーを徹底していた。シンプルだけど、確実にこなすことは難しい。それをきちんとやっていたということは、本当にすごいよね。
――リーグ戦では毎試合パワープレーの精度が課題に挙がっていましたが
上野:パワープレーは決めなきゃいけないこと。だけど、決めれないとつらいよね。相手が少ないのに、こっちが回してばっかっていうのは、逆に悪い流れが来てしまう。秋リーグではほとんど決めれてないと思う。でも、各セットで話し合って決めていることだからよく分からない。俺ら(1セット目)に関して、俺はとりあえずパスを供給する。その時に状況を判断して、いかに味方が打ちやすい場所にテンポ考えて出せるか。あとは、ゴール前のFWだとかスクリーンで中に入っている本間(貴大・法3=釧路江南)とかの頑張り次第だと思う。ただ、同じ明治の人と練習してると動きが分かってきたりして難しい部分がある。シュート増やせとは言われるけど、ただ本数を増やせばいいってことでもない。ゴールにつながるシュートが大事。どうしたら得点につながるかってことを一人一人が意識してプレーすれば、質は上がると思う。でも、相手もいることだからこうすればいいってことははっきりとはないと思う。俺は味方を強制するのが好きじゃないし、好きに動いてもらって合わすだけ。味方を信頼してやるしかないっす。
――最後にインカレに向けて意気込みをお願いします
上野:昨年はケガしたり満足にやれてなかった。でも、今年は俺自身追い込んで努力してきた自信がある。努力してきたからこそ結果がほしいし、結果残せないと絶対に後悔する。優勝できれば良くなかったことも丸く収まるし、できなければ後悔しか残らない。俺は自分の中でのベストなパフォーマンスするだけ。親も見に来るし、スタッフも胴上げしたい。それから、拓都さん(牛来部門主将・営4=北海)とはずっとやってきたし、最後にいい形で喜んで送り出したい。今年はいろいろな思いを持ってやってきた。毎試合毎試合思いは強くなっていくだろうし、出れない人の思いだとかも感じられたらいいと思う。
――ありがとうございました
◆上野滉太 うえのこうた 政経3 北海高出 167cm・65kg
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