前田が男子4位、深澤が女子4位の好成績/関東学生インドア個人選手権

2012.12.24
 2013年2月の第13回全日本学生室内個人選手権大会(インドアインカレ)の予選となる本大会。明大からは2日間で32人が出場した。男子の部では、11月の関東学生新人個人選手権大会で男子未経験者の部で1位となった前田悠帆(法1=東福岡)が4位の好成績を収めた。女子の部では、2012年2月のインドアインカレで優勝した深澤菜見(文3=高崎商科大附)が4位となった。インドアインカレは2013年2月14日、15日に大阪府岸和田市総合体育館で開催される。

 前田は11月の新人戦で男子未経験者の部で1位の快挙を達成した期待の逸材。初めてのインドアの学連の大会となる今大会では「最初、緊張した状態で射っていた」(前田)が、「10点を狙い射つというよりも、的の中心の黄色い箇所を狙うという気持ちで射った」と、緊張しながらも10点、9点を連発。1位に9点差の571点で男子の部4位となり、来年2月のインドアインカレの出場が決定的となった。前田はインドアインカレに向けて「出場することになったら、一つでも上の順位を目指す。できるだけ高いところ、頂点を目指して練習していく」と抱負を述べた。深澤は562点で女子の部4位の好成績を収め、2年連続となるインドアインカレ出場を決めた。

 4年生部員は今大会が大学最後の大会となった。新沼恵梨(政経4=錦城)は「私たち今の4年生は、リーグ戦は2部から1部に上がって、王座にも行って、個人でも全国の大会にいろいろ行かせてもらった。同期・先輩・後輩、1人でも欠ければこのような結果はなかっただろうなと思う」と4年間を振り返った。明大アーチェリー部女子は2010年までリーグ戦2部に所属していたが、2011年から2部から1部に昇格。2012年は明大史上初めての女子王座決定戦にまで出場するまでになった。その女子王座決定戦に出場した加藤光(商4=明大中野八王子)は「チームのみんなには、私みたいなここまで感情が表に出やすいやつを支えてくれてありがとうと言いたい」と共に切磋琢磨(せっさたくま)を重ねてきた仲間に感謝の言葉を述べた。前主将の金田理(政経4=明大明治)も「もっと練習して、インカレ、全日、王座に出られるようになってください」と後輩たちにエールを送った。

[森大輔]

試合後のコメント
金田
「調子は悪くなかった。前半は、インカレもいけるかなという感じだったが、後半に的を外してしまって、そこから調子を戻せなかった。もし当たっていたら前半と同じくらいの点数を出せていたと思う。外してしまった時は、どうしようという気持ちが大きかった。この4年間は自分に勝たなくてはいけないというか、弱い自分に打ち勝たなくてはいけないという考えが身に付いた。もちろん今もいろんな人に助けてもらっているが、自分で何とかしないといけない。周りからも、明大は楽しそうというかいいチームだと言われることが多い。最高のチームと言ったら薄っぺらいが、みんなで勝ちにいけるチームになってほしい。もっと練習して、インカレ、全日、王座に出られるようになってください」

小野里沙子(商4=晃華学園)
「今日は楽しく射てたので良かった。4年生で最後の大会なのでとにかく楽しく射つことを心掛けた。この4年間はとてもアーチェリーが楽しかった。何より仲間に恵まれた4年間だった。同期や先輩、後輩に恵まれた。仲間と支え合って4年間楽しく過ごすことができた」

加藤
「今日は調子が良くもなく、悪くもなく。どちらかといえば悪かった。後半に1射が射てなくて、そこから訳が分からなくなってしまった。4年間を振り返って今思うのは、もっとちゃんと練習すれば良かったということ。3年前に戻れるのなら、自分に気付いたことはちゃんとメモを取っておいたほうがいいとか、射形を撮って研究したほうがいいとか言ってあげたいなと思う。後悔はあるが、ここまでアーチェリーを続けられたことに後悔はない。チームのみんなには、私みたいなここまで感情が表に出やすいやつを支えてくれてありがとうと言いたい」

新沼
「最後の大会なので楽しく射てれば良いと思って競技した。前半は練習不足もあって調子が出なかった。後半は結果をあまり考えずに楽しく射つことを心掛けた。この4年間を振り返ってみると、今のメンバーが1人でも欠ければ今の結果はないだろうなと思う。私たち今の4年生は、リーグ戦は2部から1部に上がって、王座にも行って、個人でも全国の大会にいろいろ行かせてもらった。同期・先輩・後輩、1人でも欠ければこのような結果はなかっただろうなと思う。アーチェリー部のみんなには男女関係なく感謝している。この人たちのおかげで今がある4年間だったと思う」

松原由実(農4=都立国際)
「4年の最後の試合だったので、この結果で終わってしまうのは何とも言えない切ない感じがある。でもやれることはやってきたし、これが結果なのだからちゃんと受け止めて、社会人になってからどこかでリベンジしたい。夏くらいから調子が落ちてきて、個選が終わってからは練習してきたが、やっぱり4年生なのでほかにもいろいろとやりたいことがあった。なので、少し諦めてる部分もあって、全てをこの大会に費やしたというわけではない。でも練習する上では焦点をこの大会に合わせてきたので、インカレという一つの目標が達成できなかったことは本当に悔しいし、やりきれない。限界は感じた。この4年間は、今まで自分がやってきたことで何よりも打ち込んだし、悔しい思いもしてきた。結果が出なくて苦しい思いをするのはつらいので、社会に出た時に何か打ち込めるものができたら同じ思いをしたくない。何か工夫してやっていけたらなと思う。後輩には、ありがとうという思いでいっぱい。後悔しない生活を送ってほしい」

伊藤祥太(法3=千葉県私立市川)
「しばらく練習できない時期が続いていて3日前から練習を始めたが、自己新記録が出た。練習と試合の集中力の差を感じた。今日は寒かったが、厚着をして寒さ対策を入念にしたため、手がかじかむというようなことはなかった。インドア対策は、弓を重くするなど道具のメンテナンス中心にやってきた」

井村祐太(政経3=町田)
「駄目だった。練習量が減ってしまって、最後の方は射線に残ってしまったりした。でもチーム的にはみんな当たってきているので、安心。自分は駄目だったが、リーグ戦に向けて照準を合わせていきたい。冬の間は、就活もあるけどたくさん練習をして、できるだけ後輩を指導したい。今が伸びてくる時期なので、指導もしつつ自分のレベルアップにつなげられればと思う」

上村圭佑(商3=明大中野)
「インドアの試合が初めてだったので、逆に目標なく気楽に射てた。前半に調子が良くて、ゴールドバッジを意識したら少し硬くなってしまった。この大会に向けての練習はあまりしていないが、全くの未知の世界だったので当たったのだと思う。アドバイスもなく、本当に自己流だった。最近では就活もあり、セミナーと練習の両立に苦労している。けど、その分アーチェリーがいい気晴らしになってくれた。これからは春のリーグ戦に向けてベストコンディションで臨みたい」

高梨優紀(政経3=錦城)
「552点という自己新記録でゴールドバッジ取れたので、満足。6点とか射ることもあって、外すことも多かったのでそれは次の課題にしたい。でも結果を出せたので、やっと部に評価してもらえるかなという安心感はある。あとは、これで満足せずまだまだ上を目指していこうという向上心。最近は部内でも外部の試合でも、そこそこうまい、というレベルの点数しか出せなかった。今回はうまいくらいのレベルの点が出せた。初めてなのでうれしい。リーグ戦に向けては、今は調子がいい分、悪い射も勢いで何とかなってきた。でも1射1射選ぶようにして、ミスを減らしていきたい」

中村和音(理工3=森村学園)
「今日はインカレに行ける点数を出せたので満足。でもゴールドバッジの上の、レッドバッジを狙っていた分、感覚が良くてもそれ(レッドバッジ)に対する点数が出なくて首をかしげることが多かった。でも昔に比べれば、リズムとか感覚が良くなってきているので、これからのインカレやリーグ戦でもいい結果が残せるのではないかなと思って期待はしている。前田がとんでもない点数を出したので、エースの座を取り戻せるようにしたい。練習は最近してないが、質を高めるようにしている。目標を決めて、それに向かってひたすら突き進んでいっている。インカレでは深澤と一緒に驚かせる成績を残したい。昔より、射ってるときに自分の中で感覚がしっかりしてきたので、1対1で勝つ精神の強さを身に付けられたらと思う」

深澤
「今日は点数を見ると、頑張ったなと思えるけど最近の練習ではなかなか当たってなかったので、すごく不安だった。射ってるときも気持ち悪かったが、何とか射てた。この大会はインドアインカレの女王として臨んだ大会だが、そのことについては全然意識はしてなかった。今まで調子が悪い時期が続いていて、ターゲットのインカレもいけなかったので、みんなあまり私の事見てないだろうと思って気楽に何も気にせず射てた。最近は就活もあるけどいつも通り練習している。こんなに練習していいのかなってくらい。前は夜型だったが、時間割の関係で朝に射っている。インカレについては、出場できるが、去年より4点低い点数だった。この4点は大きい。今年は選手宣誓をするので、それに恥じないように射っていきたい」

池田恵輔(理工2=東京都市大附)
「今日は思うようにいかなかった。先日もインドアで射って調子が良かったので、その流れでいけるかなと思ったが、同じ意識で射てなかったので、当てることができなかった。それでも途中からよい感覚が思い出せたので、これを確実なものにすれば結果に結び付くと思う。インドアと屋外では距離や的の大きさが違うが、結局はやることは同じだと思って射った。しかし思うようにいかなかった。自分の気付かないところで、的を狙い過ぎたところがあった。自分の射を見失ってしまったところがあった」

近藤奏太(営2=東京都私立武蔵)
「今日はあんまり、といった感じ。実力がなかったと言うに尽きる。いつもは緊張で肩に力が入ってしまっていたが、今日はリラックスして射てたのが収穫といえば収穫。チームの目標である関東制覇を目指して、去年は入れなかったリーグ戦のメンバーに今年は食い込んでいきたい」

宮木秀明(営2=専大松戸)
「調子は良くなかった。練習通り、的に当たらなかったが、修正できなかった。反省としては、練習と試合で同じようにできなかったこと。課題は射系をつくっていくこと。リーグ戦では選手になって引っ張っていきたい」

丸子博孝(営2=広島大附)
「今日は調子が良くなかった。リーグ戦の後にフォームを変えてから、壁にぶち当たっている。フォームの突破口は見えつつも、まだ不調から抜け切れていない。でも当たる時の射はつかめてきているので、コツを見つけて強めていきたい。今のままではリーグ戦で使い物にならない。当たる射を確立していきたい。個人的な目標は、リーグ戦のメンバーに入ってチームを引っ張ること。インドアになってからも、春のリーグ戦を意識して練習してきたので、練習を結果に反映させていきたい。チームも去年より気合いが入っているのを感じる。特に1年生がすごい。チームはまとまっている。あとは上を目指して頑張っていきたい」

横尾大河(文2=掛川東)
「自信はあったが、練習の時よりは手応えは良くなかった。8月の個人戦から4か月以上たったが、その間ひたすら練習を重ねた。昨年の今大会の点数より200点以上点数がアップしたので、実力の向上を感じた。これから、スタンダードな射ち方、自分らしい射ち方をしていきたい」

中村彩(商2=越ヶ谷)
「最近試合で点数を全然出せなくて、まともに射てない状態が続いていた。今日もそれを引きずってしまって、結構引き戻したりってことも多かった点が反省。前半の点数が振るわなくて、今日もこんな感じかと思ってしまったが、後半に少し挽回できた。後半だけ見たら割といい点数なので、挽回できるようになったことは収穫。でも自分が出せる点数にはまだまだほど遠いので、やっぱり悔しい。半年くらいこんな感じが続いていて、試合になるとさらに顕著になってしまう。自分で、しっくりこない射は引き戻すようにしているが、そうするとそういうことが多くなってしまう。ちゃんと射てるやつはちゃんと入るので、慎重になりすぎてしまうところがある。最近は少し良くなってきていたが、やっぱり試合になるとうまくいかない。自分で流れをつくれなくて、弓に射たれてしまっている。インドアに向けての練習は、最近は外で射つときはこれ中心にしてた。インカレも、出場できる実力はあると思っているので、悔しい。これからはインドアの大会もあるが、やっぱり1年を通しての一番の目標のリーグ戦に向けて、弓の主導権を握れるように。練習を重ねて、もっと自信を持って射てるようにしたい」

西川夏未(理工2=神大附)
「練習では上下にブレが出るところがあったので、今日は押し手を強くした。そうして安定させようとしたら、練習よりもよい結果を残すことができた。総合的には良かった。インドアは屋外よりも距離が短いが、最近はインドアの練習を主にやってきたので、感覚の違いに苦しむといったようなことはなかった」

松坂茉莉(国2=神奈川県立多摩)
「今回インドアの大会に出るのが初めてで、雰囲気とかが分からなかった。でも室内の体育館ということで、なんか学校の体育の授業でやっているみたいに思えて緊張しなかった。練習と同じように射ることをずっと意識していたので、あまり点数も気にしないでできた。結果としてはあまり良くなかったが、これからの試合のためになる試合になった。試合になると緊張してしまうところがあったので、精神的な心構え的な部分で、この大会は収穫があった。冬の間は、的を狙い込んでしまう癖があるのでそれを直したい。身体づくりも大切だが、メンタル面も強化していきたい」

林凌司(理工1=富士)
「1週間前の試合よりも25点低かった。高い点を出そうと意識し過ぎた。1回Mを出したら切り替えもうまくいかずに、そのままずるずるといってしまった。もっと筋力も技術も付けて、リーグ戦ではメンバーに入りたい」

前田
「今日は最初、緊張した状態で射っていたが、緊張した中でも自分の中でのチェックポイントや課題を意識して射った。大きく外すことはなかった。10点を狙い射つというよりも、的の中心の黄色い箇所を狙うという気持ちで射った。前半は非常に良かった。後半は7点か8点を射ってしまったが、それから意識を切り替えて持ち直した。インカレには出場できると思う。出場することになったら、一つでも上の順位を目指す。できるだけ高いところ、頂点を目指して練習していく」

関連記事

RELATED ENTRIES