西沢3位入賞 RCS総合優勝へ着実に前進/埼玉クリテリウム第1ラウンド
「ふがいなかった」(西沢)。入賞を果たしながらも西沢の表情は厳しかった。中盤からは日大和田の逃げを許す展開に。インカレ総合30連覇を果たした日大の実力を前に圧倒される。また、集団ではスプリント態勢に入ろうと、互いにけん制しながらの展開が続く中で、和田の逃げを完全に成立させてしまった。「体力がなくガンガンいける脚がなかった」(西沢)と、乗り込み不足を痛感したレースとなった。それでも、最終周回では最後のスプリントのために体力を温存。集団トップでゴールし、表彰台をものにした。今大会を含めた10戦終了時点で、RCSランキング1位をキープ。2位の大中(早大)とは50ポイント近くの開きがあり、年間総合優勝はすぐそばまで来ている。しかし「2試合連続で大中に迫られている。次の試合で何としても引き離したい」(西沢)と残りの3戦も気が抜けない。明大初の快挙に向け、最後の総仕上げに期待が懸かる。
クラス2ではレース前半に末永が完全にレースを掌握。4周回目まで全てトップ通過でポイントを量産していく。今季成績が振るわずクラス2に甘んじた末永だが「再昇格でまた戻ろうという気持ちでレースに臨んだ」。中盤からは自身のスタミナが切れもあり、そこで浦(東大)を逃がしてしまう。しかし、ここからは「自分の点差が開かないように集団の頭を取ることを意識していた」(末永)と、ラスト3周回全て3着と確実にポイントを加算していき、浦の追い上げ振り切っての優勝となった。
「部員一人一人がもっと結果にこだわれるような、そういう意識を持てる部にしたい」(西沢)。主将として誰よりもチームのことを考え、行動してきた西沢。その西沢の挑戦もいよいよ大詰めを迎えた。「もう突っ走っていくしかない」(西沢)と年間総合優勝へ向けて貪欲に1ポイントでも多く奪いにいく覚悟だ。
[千島良太]
クラス2で優勝した末永
試合後のコメント
西沢
「走ってみて自信があったが全然走れなかった。練習が足りないのだと思う。もっと乗り込んでいかないと駄目だと思った。日大の和田を逃がしてしまった。集団もスプリント態勢に入ってけん制ばかりで、自分も体力がなくガンガン行ける脚がなかった。スプリントに最後取っておいて3位という結果だった。(現在RCSランキング1位)このまま何としても逃げ切りたい。しかし2試合連続で大中に迫られているので次の試合で何としても引き離したい。シリーズ戦は大中との戦いになるかなという感じ。もう突っ走っていくしかないと思うので、1点でも多く貪欲に1試合1試合残り3戦頑張りたい」
末永
「前半は自分の展開で動けたが、中盤から自分自身のスタミナが切れてしまってそこで東大の選手を逃がしてしまった。マークしていた選手ではなく、ある程度点数を取っているのでいいと思ってしまった。またそのうち集団に吸収されると思っていかれてしまった。その展開になってからは自分の点差が開かないように集団の頭を取ることを意識していた。今日不発だったが早大や日大のインカレでも毎回上位にくる人たちをマークしていたが、結果的にそこらへんが上位に来なかったというのがある。(今シーズンは)自分の納得できるレースはできたが、一番大きなインカレなどで全く結果が出なかった。毎回安定した成績を残せなかった。来年はしっかり練習して全てのレース最後まで結果を残せるようにしていきたい。(今シーズン変われたことは)レース一つ一つに対して目的と目標をもって走ることができるようになった。今日の目標は全体で1位を取ってクラス1に上がることだった。昨年までクラス1だったが成績が悪くて今年クラス2に落ちてしまった。再昇格でまた戻ろうという気持ちでレースに臨んだ。途中でスタミナが切れてしまったが、一応目標は達成できたので、今日は良しとして明日からまた頑張りたい」
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