神大に勝利を収め、2位でリーグ戦を終える/関東大学1部リーグ戦

2012.11.26
 最終節で神大に勝利し、リーグ戦は昨年と同じ2位という結果で終了した。前半に3得点を奪うと、後半は神大の反撃を振り切り3-2で勝利。インカレに向けて弾みをつけた。

 この日は集中応援日ということもあり、スタンドは観客の応援で盛り上がった。また明大のOB選手らも駆けつけ、注目度の高い試合となった。前半の立ち上がりは順調。終始明大がボールをキープし試合が進むが、なかなかシュートまで持っていくことができない。しかし、前半14分に試合が動く。岩渕良太(文4=FC東京U-18)からのパスを中央で受けた和泉竜司(政経1=市立船橋)がドリブルでそのまま持っていきシュート。ボールはネットに吸い込まれ待望の先制点を挙げた。その後も、明大は攻撃の手を緩めなかった。34分には三田啓貴(政経4=FC東京U-18)が強引に中へドリブルで切り込んでいったところを相手に倒されPKを獲得。自らが決めて2点目を奪う。さらに、42分には三田からの縦パスを受けた山村佑樹(政経4=FC東京U-18)が右足で強烈なシュートを放つ。これはキーパーに弾かれたものの、こぼれ球を岩渕がゴールに突き刺し3点目を奪い前半は終了した。

 後半は、前半とは打って変わり神大ペースで試合が進んだ。ボールをキープすることができずに試合のリズムが悪くなってしまう。後半15分には、三浦龍輝(商2=FC東京U-18)が体を張って1度は防いだもののゴールに押し込まれてしまう。しかし、これはキーパーへのファールで難を逃れた。だが、悪い流れは止まらない。17分には、ついにPKで1点目を献上してしまう。さらに19分、ミドルシュートで立て続けに2点目を与えてしまい、周りに逆転ムードが漂った。だが「あわよくば3点目も取られる場面だったが、その場面でも失点しなかったのが今のうちの強さ」(神川明彦監督)と三浦が中心となって声を掛け合い、3点目は許さなかった。そのまま3-2で試合は終了し、3連勝を飾った。

 後期は11戦10勝と圧倒的な強さを見せつけた。前期は降格の危機とまで騒がれる時期があったものの、終わってみれば2位という好成績。後期になり守備の安定や1年生の台頭が目立った。リーグ戦が終わり、選手たちの気持ちはインカレに向かっている。「目標は優勝」(神川監督)。勢いに乗っている今のチームであれば、インカレ優勝も大いに期待できるだろう。

[四ッ谷健太]

試合後のコメント
神川明彦監督

「今日の試合はいろんな思いを持って臨んだ試合だった。後半神大が攻めてきて、あわよくば3点目も取られる場面であったが、その場面でも失点しなかったのが今のうちの強さ。後半の流れは確かに向こうも調子を上げていたけど明治が4点目を取る可能性の方か高かったと思う。そしてキーパーの三浦の成長も見られる。フィールドプレーヤーへの声掛けの質も上がったし、高めのボールにも強くなってきた。今は控えの山越(康平・法1=矢坂中央)や高橋(諒・文1=国見)もインカレでは使っていきたい。インカレに向けてはディフェンスの強化をもう1回していきたい。12対10でディフェンス練習するぐらいでもいいと思う。もちろん対人練習もやっていく。目標は優勝。去年うちは準優勝だったので優勝するしかない。インカレでは全国の常連校が出てくるし、どんどん大学サッカーのレベルも上がってきていると思うのでしっかり勝って優勝を狙う」

岩渕
「今日は自分たちで難しい試合にしてしまった。後半がつらかったけれども立て直すことができたのは良かった。ゴールは最後まで走って交互にできたので、あとは攻めるだけだった。(インカレ出場が決まりましたが今の気持ちは)前半からよく立て直せたなと思う。インカレに向けて気持ちを引き締め直していきたい。(意気込みは)優勝。1試合で2得点以上決めて、複数得点できるようにしたい。(ライバル校は)どこが来ても手強いけれど、その中で勝ち上がっていきたい。(チームに必要なものは)もう1回謙虚になることだと思う。自身とよく向き合って、やることをやっていくことを大事にしたい」

和泉
「前半の立ち上がりからいいペースで試合を進めることができた。得点シーンでも岩渕さんからいいパスが来て、オフサイドになるかなぁって思ったけど思い切っていけた。(インカレは)昨年は明治が準優勝だったので今年はチームに貢献して、試合に出られていない選手も自分が頑張って、明治の優勝に貢献したい。そのためにも、このインカレまでの期間は自分たちがボールを持ってからのキープ、ボールの保持をしっかりと見直していく。そして、ボールを失ってからもしっかりと取り返して自分たちの時間をつくるということも徹底していきたい」