
ジュニア選手権を3位で終える/関東大学ジュニア選手権
FWで圧倒することができなかった前半。ブレイクダウンに強さを見せられず、ゲインを止めることができない。またペナルティーの多さから終始自陣に釘付けとなる。慶応は2分、10mライン付近の明治のペナルティーからPGを選択。これを成功させ0-3とし先制する。反撃したい明治はSH村島亮平(政経2=常翔啓光学園)の素早い球出しで、攻撃を活性化。敵陣に侵入すると前半7分に、村島がパスした球を田村が華麗なステップで抜け出しインゴールへ。トライを挙げ逆転に成功した。14分にはペナルティーが原因のモールをそのまま押し込まれ7-8。慶応にシンビンが出たため、人数で有利に立つ明治だが、慶応のオフェンスを仕留め切れない。自陣インゴール手前ではゴリゴリとゲインされ、トライを許し7-15と引き離される。その後、HO勝木来幸(営2=常勝学園)が1トライを決めるものの、慶応にトライを献上し14-20。リードを許し前半を折り返す。
後半、明治の反撃が始まる。田村のタッチキックから敵陣へ。ラインアウトからのモールで抜け出したNo.8朴鐘圭(商3=大阪朝鮮)がゲイン。倒れこみながら右FL平井伸幸(法2=桐蔭学園)へつなぎトライを決め1点差に詰め寄る。17分に途中出場の長石倉豪(営2=報徳学園)の意表を突く突破から、FB村井佑太朗(政経2=秋田工)へとつなぎゲイン。ラックから出されたボールを受け取った田村が慶応ディフェンスを抜き去り、最後は左LO友永恭平(政経4=大阪工大)がトライ。26-20と慶応を突き放す。その後は連携の乱れから攻め切れず、またラインアウトに苦戦し苦しい時間が続く。明治は左CTB西橋誠人(商2=桐蔭学園)が1トライこそ決めるが、慶応も負けじと1トライで33-27。38分にもタックルが決まらずトライを許す。キックが決まれば逆転の危機。誰もが敗北を考えた。だが右CTB紀伊皓太(文1=日川)のプレッシャーに動揺し、キックが外れ危機を脱する。そのまま試合はノーサイド。33-32で明治が勝利した。
ペナルティーやセットプレーのミスが多く苦しんだ。タックルで仕留め切れなかったことも、課題に挙げられる。勝利は手にしたが「試合内容は決して褒められるものではない」(細谷ヘッドコーチ)。しかし勢いに乗った時のアタックは慶応を圧倒していた。「下のチームにもまだまだAチームに出れる選手はいるし、しっかりとやって頑張ってほしい」(細谷ヘッドコーチ)。今季ジュニア選手権で得た経験を、今後の試合に生かしAチームでの躍動に期待したい。
[阿部慎]
1.PR | 植木 悠治(政経1=大阪大工) | 9.SH | 村島 亮平(政経2=常翔啓光学園) | 16 | 光田 佳史(営4=大阪桐蔭) | |
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2.HO | 勝木 来幸(営2=常勝学園) | 10.SO | 田村 熙(営1=国学院栃木) | 17 | 塚原 巧巳(政経1=国学院栃木) | |
3.PR | 須藤 元樹(文1=国学院久我山) | 11.WTB | 加納 遼大(文2=常総学院) | 18 | 川口 達慎(情コミ3=筑紫) | |
4.LO | 友永 恭平(政経4=大阪工大) | 12.CTB | 西橋 誠人(商2=桐蔭学園) | 19 | 圓井 文也(商2=常翔学園) | |
5.LO | 梁 哲盛(営4=大阪朝鮮) | 13.CTB | 紀伊 皓太(文1=日川) | 20 | 幸重 記(文3=大分舞鶴) | |
6.FL | 前田 一平(情コミ4=東海大仰星) | 14.WTB | 佳久 創(法4=愛知) | 21 | 佐藤 滉貴(営3=札幌山の手) | |
7.FL | 平井伸幸(法2=桐蔭学園) | 15.FB | 村井 佑太朗(政経2=秋田工) | 22 | 長石倉 豪(営2=報徳学園) | |
8.No.8 | 朴 鐘圭(商3=大阪朝鮮) |
試合後のコメント
細谷ヘッドコーチ
「前半からペナルティーが多くディフェンスでも甘い部分が出てしまった。取るべきところで取れていなかったし、試合内容は決して褒められるものではない。ただ勝ちという結果を残せたことは大きい。下のチームにもまだまだAチームに出れる選手はいるし、しっかりとやって頑張ってほしい」
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