
国士大に白星で2位浮上! インカレ出場確定に/関東大学1部リーグ戦
立ち上がりは順調。前半5分、小川大貴(営3=ジュビロ磐田ユース)からのクロスに反応した岩渕良太(文4=FC東京U-18)が先制点を挙げると、終始攻めの姿勢を崩さず明大ペースで試合が進む。和泉竜司(政経1=市立船橋)も果敢にシュートを放ち、積極的なプレーでチームを勢いづけた。しかし前半20分を過ぎると、国士大が次第に本領を発揮し始める。しかしながら前期ならば失点してしまったであろう場面も、後期の明大は失点を許さない。前半35分、阿渡真也(法4=鹿島学園)がラインぎりぎりのところでゴールからボールを弾き出すと、すぐにこぼれ球に反応されるも岩渕がゴール前を守り切る。守備の粘り強さを感じる場面であった。調子を持ち直した明大は前半46分、ボールをキープしたまま三田啓貴(政経4=FC東京U-18)が一気にゴールまで駆け上がる。不意を突かれた国士大は三田に追い付くことができず、がら空きのゴール目がけて三田が力強いミドルシュートを放つと、ボールはキーパーの手を掠めてゴールに突き刺さった。
2-0で迎えた後半、リードこそしているが油断は禁物。雨のなか、神川明彦監督の指示にも力が入る。後半10分、ゴール前で国士大ともつれると、国士大は誤ってオウンゴールを入れてしまう。これにより3-0でリードを広げた。失点なしで試合を終えたいところだが、国士大も負けてはいない。一進一退の攻防が続いた。しかしここでも守備がうまく機能し、ひやりとする場面も乗り切った。しかし後半49分、試合終了間際という時間帯が災いしたのかスキを突かれ、ついに失点を許してしまう。その後すぐにホイッスルが鳴り響き、3-1で試合を終えた。
既に専大の優勝が確定し、最終節の結果が2位以下を決定付ける。得失点の関係から、インカレ出場はほぼ確定なものとなった。前期の不調からは考えられないほどの大躍進を遂げた明大。第21節終了現在2位にまで上り詰めた。「もう一つ勝って優勝を決めたい」(神川明彦監督)。今一番勢いがあるのは明大だ。夏を境に逆転劇をひた走ってきた。こんなチームは他にはない。彼らなら、最高の形で逆転劇の集大成を見せてくれるに違いない。
[鈴木千明]
試合後のコメント
神川明彦監督
「サッカーで最も危険な前半試合開始間際、試合終了間際をうまく乗り切れたのではないかと思う。でも最後の10分は試合の厳しさを見せつけられた気がする。でも今回はいい時間帯に3点を取ることができていたと思う。得失点次第がインカレ出場に絡んでくるが、もう一つ勝って出場を決めたい」
岩渕
「今日はいいパスをもらって決められたと思う。前期や夏休みの危機感は大きかった。後期は前期と比べてよりチームの雰囲気が厳しくなったと思う。勝っていくという気持ちがより強くなった。(専修の優勝については)悔しい。けど後期では前期の分を取り戻していると思う。周りはあまり関係ない。インカレに出たい。夏から対人練習の取り組みが前期よりも厳しくなったことが守備の強化につながっていると思う」
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