
選考レースで石間が自己ベストの好走/上尾シティマラソン
学内、2着でフィニッシュしたのは田中勝大(文4=上野工)。目標の63分台には届かなかったものの、4年生の意地を見せる走りで自己ベストを更新した。
今回が初のハーフマラソンとなった山田稜(理工1=九州国際大付)は学内3番手の走りを見せる。しかし、「この結果は悔しい。60点ぐらい」と箱根でのメンバー入りを目指す山田稜には満足できる結果ではなかった。
「例年明治は上尾で良い記録が出ていなかったけど、まあまあ」(古谷紘一監督)と全体としても決して悪くはない結果であった。各選手が自分の見つけた今日の課題を今後にどのように生かしどのように修正するか。箱根に向けて非常に重要になる。24日に行われる1万m記録挑戦会にも多数の選手が出場予定。そこでの記録も楽しみなところだ。箱根駅伝まで残り約1カ月半。残りの期間が最終調整の段階となりそうだ。
[和久井駿]
レース後のコメント
古谷監督
「今日の狙いは箱根の16名に入る選考の大会。ハーフでどのくらいかという中で石間と田中は予想通りのタイムで来て、生き残ったんじゃないか。山田以下はもうちょっと早く来てほしかった。例年明治は上尾で良い記録が出ていなかったけど、まあまあ。来週の1万mは一つの調整でもあるから、タイムだけでどうのこうのじゃない」
山本豪長距離コーチ
「(石間は)この風の中では良く走った。タイム、順位ともに。合格点があげられる走り。調子はずっと良い。この大会が(箱根のメンバー選考会において)重要というのは本人が一番良く分かっていただろうしね。田中は夏からしっかり練習できている。調子を考えると、もっと走っても良かった。自己ベストを出したし、評価できる走りではあるが。(山田稜は)初レースで相当苦しそうだった。距離に適応するためには慣れて、経験していくしか。にわかでは走れない距離だと分かったはず。今後に期待。(山田速は)駄目。4分後半かかるようじゃ。全日本で走っている選手なんだから、4分前後で走らないと。失敗のレースだった。(今日のレースを振り返ると)チームとして悪い状態ではない。層が厚くなってきている。メンバー争いはよりし烈になるだろう」
田中
「最低の及第点です。61点くらい。最後の5kmで疲れてから踏ん張れなかった。最後の3kmが9分20秒くらいかかってしまった。でも最初の10kmを29分50秒くらいだったので、それがなければ100点に近い。調子は良くなかったけど…。4分切ったら合格点だった。石間くらいのタイムでは走らないと。箱根についてはやるしかない。4年生が走ってこそだと思うし、『4年生が走らないとダメだろ』と菊地や大江とも話している。走りでは自分は引っ張れないけど、それ以外の面では4年生として引っ張っていきたい」
石間
「調子が良かろうと悪かろうと、調整をしようとしまいと、63分台は出せると思っていた。調子はあまり良くなかった。調整もあまりしていない中でこのタイムを出せたのは良かったが、箱根までの流れの中での練習試合。この結果で一喜一憂することはない。西さんからは63分台で合格と言われていた。先頭集団に付いていったが13kmで離されて、1人で粘りのレースになった。後半タイムは落ちたけど、そこそこ粘れたとは思う。去年までは距離に対する不安があったが、今年はハーフもコンスタントに走れているし、長い距離に対する不安はなくなってきた。出雲はあまり練習できていなかったので仕方ないと思っていたが、全日本は絶好調でいつでも走れる状態だった。補欠だったのが悔しくて、5位だったのも全くうれしくなくて。すごい投げやりになりそうな時もあったけど、気持ちを直して箱根に向けてやっていこうと思えた。(箱根で3区を走った)去年とここまでは同じ流れで来ているので、一日一日の練習でしっかりアピールして、今度は箱根を走るだけじゃなく優勝に貢献したい」
山田速人(商2=西脇工)
「今日のレースは悪かった。目標としていたタイムよりも1分遅かった。全日本が終わってから調子良くなかったので、ここでのレースでは無理をしなかった。20kmを練習の一貫だと思って走った。前期は故障してたが、出雲、全日本と2つの駅伝を走って良い経験をさせてもらった。それで、自信がついて練習でも積極的に前ヘ出れるようになった。今後はピークを箱根に持っていけるようにしなくてはならない。まだ、箱根1カ月以上ある。そのことをプラスに考え、これから練習を積みたい。箱根では、1km3分ペースでいかないと通用しないので」
山田稜
「12kmまでは楽に行けたが、その後は体力的にきつくなってしまった。西監督には64分を切るように言われていたので、この結果は悔しい。60点ぐらい。最初から積極的に行けなかったことと、後半粘れなかったことが駄目。10km以上のレースは初めてで少し不安はあったが、夏合宿から30km走などはやっていたし、走れるとは思っていた。箱根を走りたい。スピードランナーじゃなくても戦えるし、気持ちが強い選手が勝てる駅伝。そういった意味では自分は得意なんじゃないかと思う。今シーズンは前半調子が悪かったが、夏合宿から上がってきている。正直全日本も選ばれると思っていなかったが、このまま箱根もメンバー入りして来年につなげていきたい」
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