Jリーグ入団内定4選手がユニフォーム姿をそろって披露!/4選手合同記者会見

2012.11.16
 来季からJリーグでプレーすることが内定している岩渕良太(文4=FC東京U-18)、阪野豊史(商4=浦和レッズユース)、三田啓貴(政経4=FC東京U-18)、山村佑樹(政経4=FC東京U-18)の4選手が15日、合同記者会見に臨んだ。
 少々緊張した面持ちで登壇した4選手。プロになるにあたって岩渕は「アルウィンの雰囲気の中プレーするのが楽しみ」と笑顔を見せると、阪野は「(ユース時代の後輩の)原口(原口元気選手・浦和レッズ)と一緒にプレーしたい」と埼玉スタジアムでの共演を楽しみにしていた。また、三田は「早く青赤のサポーターに認めてもらえるように」、現在11得点でリーグ得点ランキング3位の山村は「得点で勝利に貢献したい」とそれぞれ目標を語った。

[関根里穂]

神川監督
「特に今年は4人の選手がリーグに羽ばたくということで、このような機会を設けさせていただきました。明治大学は現在、関東大学サッカーリーグ戦におきまして第4位となっています。前期は苦しい戦いを強いられまして、ここにいる4人の選手は苦しい思いをしていたと思います。しかし、8月の厳しい練習、そして9月上旬に向けてのキャンプを経て、こちらにいる4人の選手を中心に4年生がチームを活性化してくれました。現在は後期9戦で8勝1敗で何とかインカレ出場圏内の4位を確保しております。現在、岩渕が10得点、阪野が9得点、山村が11得点と、3人が30得点を挙げてくれており、チームの躍進を支えてくれております。彼らは全てクラブユース出身ですが、トップチームに上がれない悔しい思いを持ちながら明治大学の門を叩き、4年後に再びJリーグのトップチームに昇格できるということで、恐らく今は期待とやる気とで一杯になっていると思います」

岩渕

「松本山雅という地域が一体となって活気のあるチームで来季からプレーできますことを、とても楽しみにしています。自分の特徴である得点に絡むプレー、ゴールで少しでもチームの昇格、優勝に向けて力になれるように精いっぱい頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。(改めて喜びを)ずっとプロのサッカー選手を目指してやってきて、1度も諦めることもなくて、それがここまでこれた要因なんじゃないかなと思います。そんな中で松本山雅が僕のことを認めてくれた、来季からプレーすることを許してくれたので、そこは感謝しています。アルウィンの雰囲気の中でプレーすることは本当に楽しみなことでありますし、目標としてたプロサッカー選手としてさらに成長していけたらいいと思います。(4年間で成長したところは)僕はどちらかと言うと苦しむ時間が長いなと思ってるのですが、その中でもケガで1年間プレーできない時期があった。そこでサッカーに対する考え方とか、自分がどうなりたいとか、真剣に考えるようになって、そこから試合にも出られるようになってチームで少しでも活躍できるようになった。自分で考えて解決すると言うか、自分の中で心の土台がつくれたというところです。(意識してる選手は)早くここの4人で同じピッチに出て、できれば点を取り合うような、そんな試合ができる日が来ればいいなと思います。(練習参加などで感じた課題、または通用した部分は)松本山雅は、どちらかと言うとフィジカルを押し出す、走るサッカーという印象が強くて、その中で自分のもともとの課題のフィジカルとかスピードといったボールを使う面以外のところでは物足りなさを感じています。なのでそこはもっと向上していかないといけないと思います。逆に、紅白戦などでは2シャドーのポジションでやらせてもらうことが多かったのですが、そこは自分にすごく合っていてゴールにもどんどん絡めていけて、ゲームをつくることができたので、そこはすごくアピールできるかなと思います」
◆岩渕良太(いわぶち・りょうた)1990年4月26日東京都生まれ。FC東京U-18出身。173cm・63kg

阪野
「僕は、浦和ユース出身で、4年間ずっとトップチームに戻りたいという気持ちでプレーしてきたので、戻ることが決まって、本当にうれしいです。1日でも早く埼玉スタジアムで得点を挙げられるように頑張りたいと思っていますので、よろしくお願いします。(改めて喜びを)僕の代は同い年で4人、1つ下の代では原口(原口元気選手)が高卒でトップに上がっていて、そういう姿を埼スタで観ていて、早くみんなと一緒にもう一度サッカーしたいとおもっていたのでうれしいです。(4年間で成長したところは)プレー面では2年の時に三田と1ヶ月くらいスペインに留学したのですが、そのときに明治では感じることのできない海外の選手のからだの使い方とか、シュートへの持っていき方とかを学べました。精神面では、3年からコンスタントに試合にも出るようにになって、自分が点を決めてチームを勝たせなくちゃいけないという責任感を持つことができるようになりました。(意識してる選手は)今浦和のFWは原口(原口元気選手)で、後輩なので負けないように、という思いはないですが、一緒にプレーしたいです。でも今出てるという面では意識はしてます。(練習参加などで感じた課題、または通用した部分は)大学サッカーとの違いとして感じたのは試合の展開の速さで、みんな判断が早くて自分にボールが来るまでのスピードが速いので、そこを早く慣れたいです。あとは明治とシステムが違うので、そこに慣れて自分の良さが出せるようになればいいかなと思います」
◆阪野豊史(さかの・とよふみ)1990年6月4日埼玉県生まれ。浦和レッズユース出身。181cm・76kg

三田

「とてもレベルの高い中でプレーすることが目標でFC東京を選んだのですが、まずは味スタで得点を挙げて青赤のサポーターに認めてもらえるように精いっぱい頑張りますので、これからもよろしくお願いします。(改めて喜びを)ユースの時にトップチームに上がれなくてすごい悔しい思いをして、4年間明治で頑張って絶対に戻ってやるって気持ちでプレーしてきて、またFC東京でプレーすることができてうれしく思っています。まずは明治で残りの試合を頑張って、プロへの弾みにしていきたいです。(4年間で成長したところは)先輩に山田さん(山田大記選手・平23政経卒・現ジュビロ磐田)や小林さん(小林裕紀選手・平23政経卒・現ジュビロ磐田)とかがいて、そういうレベルの高い中でプレーすることができた。レベルの高い選手から吸収することが多くて、いいプレーをまねしたり、切り替えだったり、球際の強さだったりを学びました。私生活の面では、上下関係とかが厳しい中で育ってきて、ユースでは経験できないこともいろいろ経験してきて自分の人間性も向上したと思います。これから社会に出てやっていけるメンタルというのは身に付いたと思います。(意識してる選手は)FC東京の選手はみんなうまいと思ってたのですが、特に梶山選手(梶山陽平選手)は目標にしていきたいと思います。(練習参加などで感じた課題、または通用した部分は)1タッチ、2タッチで動かすサッカー、がコンセプトなのですが、そういうプレーが自分は得意なので早めに慣れることができたと思います。逆に足りなかったところは、守備のところでボールを奪い切るところ、コースを消すというところは指摘されました」
◆三田啓貴(みた・ひろたか)1990年9月14日東京都生まれ。JFA・Jリーグ特別指定選手としてFC東京に所属。リーグ戦、カップ戦それぞれ1試合出場。FC東京U-18出身。173cm・62kg

山村
「水戸で早く試合に出て、点を取って水戸の勝利に貢献できるように頑張りますので、よろしくお願いします。(改めて喜びを)今までプロになりたいと思ってサッカーしてきて、水戸ホーリーホックさんのほうから声を掛けていただいてすごい感謝してますしうれしいのですが、やっぱり試合に出て活躍することが1番の目標です。(4年間で成長したところは)変化なのですが、ユースの時はプレー面で調子が山あり谷ありの選手だったのですが、大学に入って1年通して安定してプレーできるようになったと思います。(練習参加などで感じた課題、または通用した部分は)J2で試合に結構出させていただいたのですが、やっぱり点を取ることが大学より難しくて、プレッシャーとかも違うかなと思いました」
◆山村佑樹(やまむら・ゆうき)1990年8月1日東京都生まれ。JFA・Jリーグ特別指定選手として水戸ホーリーホックに所属。5試合に出場し、1得点。FC東京U-18出身。168cm・68kg