Bチーム、フルセットの末に惜敗/東京六大学交流戦

2012.11.21
Bチーム、フルセットの末に惜敗/東京六大学交流戦
 大会最終日、3位をかけた法大との一戦が行われた。明大はいつもとメンバーを大きく変え、Bチームで戦った。2セットを奪い勝利に大手をかけて臨んだ4セット目。リードを奪っていたものの、後半、法大に粘りを見せられ最終セットへともつれこむ。1点が遠かった。悪い流れを断ち切れず、7―15と大きく点差を離され敗れた。

敗戦に悔しさをにじませた飯塚
敗戦に悔しさをにじませた飯塚

 勝てる試合だっただけに悔しさが残った。第1セットは序盤法大にリードを許し22点目で同点に追い付くも、落としてしまう。しかしここから明大が勢いを見せる。リベロ瀧野頼太(政経1=創造学園)の安定したレシーブ、笹山佑太(法1=福大大濠)の丁寧なトスから平林久典(政経4=足利工大附)、飯塚渉太(政経3=相馬)がスパイクを決め得点を重ねていく。選手たちにも笑みが見られた。

(左から)佐藤拓真(政経3=山形南)、平林、與崎
(左から)佐藤拓真(政経3=山形南)、平林、與崎

第2セットは25―20、続く第3セットは25―14と法大を突き放す。しかし大手をかけて臨んだ第4セット。リードを奪っていたものの、後半拾ってつなぐ法大に粘りを見せられる。ミスも響き、惜しくもこのセットを落としてしまう。

 そして迎えた最終セット。「良いリズムで1、2、3セットと戦っていたが、4セット目の中盤から終わりにかけて1点の甘さが出てしまった」(澤田潤主将・商4=浜松日体)。立ち上がりからシーソーゲームを展開するが、5―13と法大に7連続得点を決められてしまう。攻め続ける法大を止めることができなかった。7―15と大きくリードを許し、試合を終えた。「確実に勝てる試合だっただけに、最後の詰めの甘さが悔やまれる」(平林)と、試合を振り返った。

 昨年度から始まった今大会。慶大、早大、東大、法大、明大、立大(五十音順)が出場した。17日はそれぞれA・Bチームに分かれて、3大学による3セットマッチのリーグ戦が行われ、続く18日に5セットマッチの順位決定戦が行われた。結果は慶大が2連覇を果たし、続いて早大、法大という順位に終わった。

 

得点を決め喜び合う選手たち
得点を決め喜び合う選手たち

次戦はいよいよ全日本インカレ。泣いても笑ってもこの大会で4年生は引退を迎える。「絶対に、絶対に最終日まで残る」と、決意を口にした澤田主将の言葉は力強かった。コートに立つ選手も、ベンチで控える選手も思いは一つ。今のメンバーで過ごす残りの日々を大切に、1年間の集大成を笑顔で飾ってもらいたい。

[長堀笙乃]

試合後のコメント
英大監督

「(今日の試合を振り返って)4セット目で勝てると誰もが思っていたと思うのですが、フルセットまでもつれこんで結果的に負けてしまいました。ここで良しという選手、柱がいませんでした。ゲーム経験の浅さが出てしまったと思います。(Bチームでの試合について)スタメン選手などのケガなどもあり、普段試合に出ているAチームではなくBチームで臨みました。また秋季リーグ戦で露呈した選手層の薄さを打破していこうということで、層を厚くしていくためにも多くの選手に経験をさせたいと思い決めました。(下級生の活躍)新貴裕(営3=石川県工)のケガもあって、全員で戦っていこうという姿勢がいつもより強く見られました。1年生の與崎(風人・政経1=鹿児島商)、笹山も良い動きができていたと思います。(インカレまでに重点的に調整していきたい点)ブロック、レシーブからの切り替えしやもっとスピードのあるコースを狙ったサーブが打てるよう、取り組んでいきたいと思います。(次戦はいよいよインカレ。最後に意気込みは)当然明治にも意地があります。まずは最低目標としてベスト4に入り、昨年と同じ土俵に上りたいです。そして言うまでもなく優勝を狙って全力を出し切る、それだけです」

澤田
「(今日の試合を振り返って)良いリズムで1、2、3セットと戦っていましたが、4セット目の中盤から終わりにかけて1点の甘さが出てしまったと思います。勝ちゲームだったにも関わらず、1点のミスを引きずって負けたのはもったいなかったです。(Bチームでの試合について)全カレで慶応と当たるので、うちの手の裏を見せたくなかったです。技術で勝つことも大切ですが、頭も使って勝ちにいくことも同じくらい大切だと思っています。早大や慶大はフルメンバーで戦っていましたが、何よりも自分たちが1番の目標としているのは全カレです。今日の布陣も全カレを見据えて決めました。ただAチームであろうとBチームであろうとうちのバレーに変わりはありません。(1年生のプレーについて)セッターの新がケガで試合に出られない分、1年生のセッター2人が新の分も頑張ってくれました。積極的にコミュニケーションを取っていて良かったと思います。(インカレまでに重点的に調整していきたい点)明治はサーブが弱いので、意識していきたいです。個人のスキルの上達が必要だと思います。また相手のスパイクを打つ人を絞らせて、ブロックで仕留める。この形をしっかりつくっていきたいです。サーブとブロックが安定すれば勝てない相手はいないので。(次戦はいよいよインカレ。最後に意気込み)絶対に、絶対に最終日まで残ります。悔いだけは残したくないので、全力を尽くします」

平林
「(今日の試合を振り返って)終盤点差を離されてしまい、情けない負け方をしてしまいました。良い時と悪い時の波があり、明治の弱い所が出てしまったと思います。確実に勝てる試合だっただけに、最後の詰めの甘さが悔やまれます。(下級生の活躍)特に飯塚は積極的に引っ張っていってくれて頼もしかったです。1年生も與崎はサーブで点数を取ってくれて雰囲気づくりにも貢献してくれましたし、笹山も良いトスを上げてくれました。(インカレまでに重点的に調整していきたい点)ブロックとレシーブだと思います。ただ最近は気持ちを強く、ということを言っています。(次戦はいよいよインカレ。最後に意気込み)やるからには悔いのない戦いがしたいです。自分が試合に出ようと出なかろうと、最後は笑って終わりたいです」

岡田真美マネジャー(営2=土佐女)
「今日の試合は勝てる試合だったので、負けてしまって本当に残念です。(インカレに向けて)毎年何が起こるか分からないのがインカレだと思います。4年生がどう試合を盛り上げていけるかで戦いは変わってくると思うので、4年生に懸かっている部分は大きいです。ユニホームを着ている選手も着ていない選手も、全員を見てもらいたいです。選手全員の応援をよろしくお願いします」

~Next Game~
12月3日(月)~12月9日(日)
第65回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会