日大に敗北、7年連続ブロック2位/関東学生1部リーグ

 「やることはやったと思うが、本当に今は悔しいということだけ」とチームをまとめるDL#99長谷川周平主将(商4=桐蔭学園)は苦しい表情を見せた。この試合明大グリフィンズはお家芸であるランをフル活用し前進を試みたが、日大フェニックスの鉄壁の守りは完璧だった。

 RB#33高松俊幸(政経4=駒場学園)が得意のキックオフリターンで距離を稼ぐも、続くアプローチが決まらない。それどころか、フィジカルの強さを誇る相手のタックルに後陣を許し、悪い流れを断ち切れなかった。第2Qには2回のインターセプトを決められ前半を終了。0-14で折り返した。

 巻き返しを図った後半も、パスを封じられ前に進めない時間帯が続いた。WR#1鈴木謙人(法4=明大中野)のパスからRB#25小形亮介(政経4=日大三)が走って得た1stダウンも、4投連続のパスミスでチャンスを活かし切れず。悪いムードを払しょくできないまま日大フェニックスのパワーに圧倒されてしまった。結局追加点は許さなかったものの、追い上げもできず試合は終了。明大グリフィンズの挑戦は終わった。

 試合終了後、小粒の雨が降り続くスタジアムの中に、涙を流す高松の姿があった。1年時から試合に出場し、常にチームを支えてきた。昨シーズンからは、かつて喜代吉壮太氏(平22理工卒)がつけていた背番号「33」を継承。絶対的エースのあとを引き継ぎ「今は自分がやらないといけない」とチームをけん引してきた。この日も日大フェニックスの激しいブロックに正面からぶつかり、態勢を崩しながら力強いランを披露。「ランの明治」を印象付けるプレーで会場を沸かしてみせた。この試合で4年間のグリフィンズに終止符を打つこととなったエース。「後輩たちが貪欲についてきてくれたから今のチームがある。(来年は)自分たちの代を越えてほしい」と言葉を残し会場を後にした。

 来シーズン、チームには高松とRBコンビを組んできたRB#25小形亮介(政経4=日大三)が残る。主力の4年生が多く抜ける中、自慢のスピードでチームをけん引して行く存在になるだろう。悔しさは来季へ。「また1から出直したい」(岩崎恭之監督)と明大グリフィンズは新たなスタートラインに立った。
[奥村佑史]

試合後のコメント
岩崎監督
「パワー、スピードで負けた。後ろから追い付かれ、体力、フィジカル、スピードの面で太刀打ちできなかった。準備はよくしていたし、学生は頑張ってくれた。個々の能力で日大はうちを上回っていた。前半のインターセプトに関しては、もっと冷静に対応したかった。中が強かったから、もっと外のパスを増やしたりと、細かい選択はできたはず。こちらもそれを伝えられなかった。準備も含めて相手に負けた。いまの状態ではいっぱいいっぱい。また一から出直したい」

長谷川主将
「やることはやったと思うが、本当に今は悔しいということだけ。最初にディフェンスがずるずる行かれて、初めに持っていかれてしまったこと。それで雰囲気も持っていかれてしまった。初めからディフェンスが止めていればまた違った形があったと思う。自分の中では最下位も2位もあずまボウルに行けなければ意味がないと思っているので、そこは悔しい」
 
DL#10石渡怜雄(商4=法政二)
「正直悔しいの一言。自分たちのチームならいけると信じていたので、こういう形で終わってしまうのは残念ということもあるが、これが自分たちの力だと自覚できた。この1年間の取り組みを来年の後輩たちが見て生かしてくれればいい。後輩が知恵とか知識を貸してくれたので本当にみんなに感謝したい。自分は来年もコーチングスタッフなどでチームに残るので、自分が勝ちたいという気持ちを後輩に伝えていく。勝たなきゃ意味がないということ、それだけは必ず伝えたい」

LB#8小林輝明(営4=明大中野)
「最初はディフェンスがテンポ良かったが、ランプレーが出始めて最初の失点で流れを持っていかれた。軌道修正は出来たがもう一つの失点が痛かった。去年、今年と日大負けているので来年は優勝目指してほしい」

QB#2杉浦祐治(文4=駒場学園)
「2年前早大に負けた時とほとんど同じような状態で負けてしまった。結局自分がリスクを負った攻撃ができなかった。同期や後輩に申し訳ない。自分はどうこうしろという立場じゃない。後輩のほうが自分よりすごい人がいっぱいいる。自分たちで課題をみつけて、自分たちとは違うチームをつくってほしい」

鈴木
「自分たちも準備はできていたが、詰めが甘い部分があった。冷静にプレーできてない部分は劣っていた。今日はランで行くと決めていた。100%の力を出し切れたとは言えないが、全力でプレーができたのは良かった。最後の1勝が出来なかったのが一番悔しい」

高松
「日大のディフェンスはラッシュがきつかった。ベースのプレーが出ずに自滅してしまった印象。ミーティング中きついこともきたけども、後輩たちが貪欲についてきてくれたからいまのチームがある。来年は要所要所で4年抜けるが今の貪欲な姿勢を持ち続けてくれれば、ブロック優勝もできると思う。自分たちの代を超えてほしい」

OL#67細野耀平(商4=日大三)
「またオフェンスが昨年みたいな感じになってしまった。自分たちのプレーができなかったというのはある。ディフェンスは本当に良くやってくれた。向こうは一人一人の気迫が違った。こっちもミスが出たし、個々で負けたというのがある」