6得点を挙げ日体大に快勝 次戦早大戦へ弾み/関東大学リーグ戦
続く第2ピリオドは3分55秒、牛来拓都主将(営4=北海)の追加点で4―0と日体大を突き放す。そして小原卓朗(政経4=白樺学園)や山田亮太(政経4=武修館)を中心に積極的に前線へ走り込み、ゴールチャンスを作る。しかし攻めるが故の反則が立て続いた。「反則が重なって自分たちで流れを悪くしてしまった」(牛来)と、うまく流れがつかめない。それでも相手にシュートまで持ち込まれたが、久しぶりの試合出場となった佐藤永和(文2=軽井沢)が好セーブを見せゴールを堅守。相手にゴールを割らせなかった。
動きが見られないまま迎えた第3ピリオド。互いにシュートチャンスをつくるも、なかなか枠を捉えられない。12分59秒、日体大の反則により5対4のパワープレーの場面でチャンスは訪れた。相手陣のフェイスオフからパックを奪い、最後はゴール前から梶原聡人(政経2=北海道清水)がシュート。5点目を決めた梶原は「あの位置からのシュートには自信があるので入って良かった」と笑みを見せた。
そして試合終了4秒前、牛来がダメ押しとなる6点目を決め試合終了。藤井匡智監督が「シュートを打つ意識を持ってプレーできていた」と話したように、シュート数でも71-19と日体大を圧倒。またGK佐藤永も見事完封に抑え、試合を制した。
確実に勝ち点3が求められていた試合で結果を残した。藤井監督が「得点こそ数には結び付かなかったが、課題としていたFWの運動量不足はクリアできたと思う」と話すように、ここに来て着実に調子を上げてきたことをプレーで示した。残り3試合、ヤマ場となる試合が続いていく。「先のことは考えていない」(牛来)。まず見据えるべきは、次戦の早大戦。優勝するためには引き分けは許されず、勝利しか求められない。関門を撃ち破ることができるか。全員ホッケーでいざ決戦へ。選手たちの底力を信じたい。
[長堀笙乃]
試合後のコメント
藤井匡智監督
「(今日の試合を振り返って)得点こそ数には結び付かなかったですが、課題としていたFWの運動量不足はクリアできたと思います。(DF面について)守る場面は少なかったですが、FWにつなぐ意識を持ってプレーできていたと思います。欲を言うならもっと1対1で強くなってもらいたいです。(今日は佐藤永がGKでしたが)優人もリーグ戦序盤は波がありましたが、試合を重ねるにつれて安定してきました。ただ永和も練習では良い動きをしているし、春の実績もあります。久しぶりの試合で試してみたかったです。危ない場面もありましたが、しっかり守り切り結果を出してくれました。来週の早大戦は1週間の練習を見て、優人か永和か決めるつもりです。(パワープレーの場面)点数は入りませんでしたが、シュートを打つ意識を持ってプレーできていたと思います。しかしやはり課題としては、パワープレーでのスコアリングが挙げられます。(残り3試合に向けて)ここまで来たら全力でぶつかっていくしかありません。負けたら優勝はない、という危機感が良い意味でプレーに反映してくれたらいいです。まずは早大戦。しっかり準備をして臨みたいと思います」
牛来
「早大戦に向けて大事な試合でしたが、運動量も多く立ち上がりから良かったです。フィニッシュの精度とパワープレーで得点できなかったことが反省点です。(第2ピリオドは停滞していた印象ですが)反則が重なって自分たちで流れを悪くしてしまいました。4年生の反則が多かったのは4年生の反省点です。(ここから早大戦、中大戦、東洋大戦と続きますが)早大に勝つしかないです。引き分けても駄目。3、4点差をつけて勝ちたいです。みんなで同じ目標に向かって練習して頑張りたいです。その先のことは考えていません」
梶原
「今日はベンチから4年生が大きな声を出してくれて良い雰囲気でできました。(攻撃について)今思えばもう少し点数を取れたかなと思いますが、数多くシュートを打っていますし、これまでの課題だったFWのゴールへ向かう姿勢も出ていて良かったと思います。(守備について)ピンチは少なかったですが、キルプレーの場面で相手に良い位置でシュートを打たせてしまい、キーパーに助けられた部分もあると思います。(5点目のゴールについて)思い切り打っていこうと振り切りました。あの位置からのシュートには自信があるので入って良かったです。(早大、中大、東洋大とこれからヤマ場ですが)まず早大に勝たないといけないので、今はそこだけを考えています。次勝たないと優勝はないので、この一戦に懸けていきたいと思います」
大椋
「(今日の試合を振り返って)1ピリは良かったのですが、だんだん反則が多くなって自分たちのプレーができていませんでした。シュートを打たないで回してばかりだったので、もっと積極的にシュートを打っていけば点数に結び付いたのかなと思います。(2得点について)味方がチャンスをつくってくれたので、自分は打ち切っただけです。決められて良かったです。(早大戦に向けて)反則をなくして、もっとチーム一丸となって戦いたいです。自分としては点数を決めて、しっかりアシストをしたいです」
関連記事
RELATED ENTRIES