序盤から慶大を突き放し快勝するも早大には惨敗/東京六大学女子対抗戦

序盤から慶大を突き放し快勝するも早大には惨敗/東京六大学女子対抗戦
<慶大戦>
 1勝1敗で迎えた慶大戦。明大はインサイド中心のオフェンスで慶大を圧倒し、大差をつけて快勝した。

 スターティングメンバーは内田美緒主将(理工4=明星学園)、野路麻衣(理工3=金沢西)、徳永早紀(理工4=湘南工科大附)、小島つばさ(国際3=東京成徳大)、工藤安沙子(国際4=東京成徳大)。

1対1で得点を重ねた北浦
1対1で得点を重ねた北浦

 インサイド中心のオフェンスで圧倒した。明大は上背のない慶大に対し、高身長の内田、徳永にボールを集める。開始早々から内田がゴール下で決めると、徳永も力強いプレーを見せ、2人で得点を稼ぐ。ディフェンスでは、アウトサイドからの3Pシュートを決められてしまうが、インサイドでは堅い守りを見せ、得点を許さない。試合の主導権を握った明大。みるみる内に得点差をつけ、102―48で快勝した。中でも内田は24点を挙げ、存在感を見せた。

 今まで試合に出られなかった選手が躍動した試合であった。後半から、下級生主体のメンバーで臨んだ明大。加藤葉月(営1=明大中野八王子)と佐藤安澄(理工4=カタリス女)の3Pシュート、千葉美知瑠(文2=東京成徳大)の果敢なプレーで得点を重ねた。1年生でG(ガード)の加藤は「自分の課題であるディフェンスをタイトにやれていい経験になった」と大切な実戦経験を積むことができた。

千葉の鋭いドライブが決まった
千葉の鋭いドライブが決まった

<早大戦>
 1部リーグ2位の早大との対戦。先制はしたものの、その後逆転されてしまう。終始リードされ66-86と20点差で敗北。しかし「それぞれの課題が見つかった」(内田)と今後に生きる試合となった。

 第1クォーターは工藤のシュートで先制。直後に逆転されるも、反撃し点差を広げない。ディフェンスでは工藤がインターセプトする場面も見られ、強豪校相手に食らい付いた。しかし終盤で早大が3Pシュートを含む連続シュート。それまでリングに嫌われていたが、一気に明大を突き放し16-23とした。

 第2クォーターは徳永のレイアップシュートから始まった。野路や工藤のシュートで一時3点差となる。しかし再び終盤に突き放されてしまう。さらに相手のディフェンスに阻まれ、5秒バイオレーションも取られるなど、思うような攻撃ができず31-45と14点差となってしまった。

 第3クォーターは内田がさえた。まず残り8分半でフリースローを決める。中盤にもフリースロー、レイアップシュートで得点を重ねていく。さらに残り1分でフリースローを含む3連続シュート。点差は51-71で20点差に広がるも、今大会で3年連続得点王に輝いている内田の意地を見せた。

 第4クォーターは同等の戦いを展開した。内田が得点を重ねると、残り6分で北浦のレイアップシュート。さらに工藤、徳永、千葉が得点重ね早大に詰め寄る。時間切れで66-86で敗北するも、このクォーターは15-15と同点で終えた。

 慶大戦では勝利したものの、早大戦では20点差で敗れてしまった明大。しかし1部リーグ2位の早大を相手に「速攻ができていた」(内田)と一時互角の戦いを見せた。次の東大戦はいよいよ最終戦。今年最後の試合となり「最後は思いっ切り楽しむ」と意気込んだ。勝利で終え、有終の美を飾りたい。