
インカレ事前取材 (4)男子フルーレ特集
今回は男子フルーレ部門を特集する。昨年、1部リーグ戦で上位2チームまでが進める全日本学生王座決定戦で優勝したのを皮切りに、インカレでも準優勝。日本一を経験している山口、山岡靖典(政経3=鳥羽)、沖本拓郎(政経2=千葉県立柏陵)と今年も戦力はそろっており、インカレでの活躍に注目だ。
「悔しいというしかない」(山口)。3位は決して満足のいく結果ではなかった。先月の関東学生選手権準決勝では早大からあと1点が奪えず競り負けた。どちらが勝ってもおかしくない緊迫した試合。最後は山口が1本勝負となり、スタートの合図と同時に飛び出してきた相手に反応し切れなかった。昨年のインカレ準決勝では当時4年生でエースとして活躍していた大久秀コーチが、決勝点を奪い決勝へと進んだ。大舞台でも勝負強いプレーができるエースの必要性を感じる試合だった。
山口もエースとしての素質は十分だ。先月の関東学生選手権男子フルーレ個人で優勝。ロンドン五輪銀メダリストを破り、明大初となる男子フルーレ個人のタイトルを獲得したこれは大久コーチの関東学生選手権2位を上回る実績。実力は折り紙付きで結果となって現れる日も近いだろう。また「どこで点を取るのか、逃げるのか。ずるく勝っていきたい」(山岡靖)というようにチームとしての勝ち方を確立できれば、試合を優位に運ぶことができる。ピンチの場面での決定力、着実にポイントを重ねられる安定性が勝敗を握っている。
明大フェンシング部復活ののろしを上げた男子フルーレ部門。期待されつつも、今年に入ってからはまだ目立った活躍はない。「インカレで必ずやり返したい」(山口)。再び日本一へと挑む。
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