
立命大に敗れ8強止まり/全日本学生選手権
立命大を相手に、何とかロースコアの展開に持ち込みたいところだった。前半は決して防戦一方だったわけではない。2点を先行されたが29分、PC(ペナルティーコーナー)から一度右サイドに流れたボールを岩井宏将(営1=岐阜総合学園)がサークル内に打ち込み、混戦から最後は市橋大輝(営3=岐阜各務野)が決めた。前半終了間際に1点を返し、後半へ望みをつないだ。
しかし後半、守備の要である岡崎慶二(理工2=石動)のパスミスから3点目を許した後は、流れを食い止められず失点を重ねた。攻撃も前を向いてからの硬さが目立ち、ボールキープすることができなかった。小池文彦コーチは「どうしても気持ちが負けていたかな、互角にできるのに」。相手の持ち味であるスピードに加え、立命大という名前に押された感もあった。
2年ぶりの全日本選手権出場はならず、今年度の試合は11日の秋季リーグ3~4位決定戦・早大戦を残すのみとなった。最終戦へ向け、小櫻光暁主将(商4=横田)は「勝ちます。絶対勝ちます」と何度も繰り返した。今季早大とは予選プールでも対戦し敗れている。同じ東伏見の地でリベンジを果たし、有終の美を飾りたい。
[松隈遼平]
試合後のコメント
宮田知監督
「PCを取られ過ぎた。敗因というかミスしたのを追及したくはないけど、安易なミスで3点目をやってしまったのが痛かった。その後は弱気になってしまったようなところもあったし、気持ちも強くならなきゃ。(攻撃は)相手の詰めが速いのもあるけど、自信持って前に行かないとね。向こうは層の厚さもあった。こっちも昨日はみんな出したけど、昨日の出来ではDF陣も代えにくい。(11日のリーグ最終戦は)最近早大にはやられているので有終の美を。3位に入れば来春の対戦相手も変わってくるし。4年生も最後だから、しっかりやってくれれば」
小池コーチ
「全ては3点目の取られ方。こちらから流れを譲った。ああいった味方のミスで点をやると、せっかく流れが来始めていたのに、変わってしまう。点差ほど内容は開いていないはずなんだけど。言えることはフィジカル。攻守の切り替えであったり、スピードは立命大の方が良いね。そういうことを鍛えていかないと、全国4強の壁は越えられない。どうしても気持ちが負けていたかな、互角にできるのに。秋季リーグの3~4位決定戦が週末にあるけど、4年生には勝って卒業してもらいたい。今回早くに消えた早大も目の色を変えてくると思うので、それを跳ね返して、3位になって終わりたい。思っていたより早くに4年生最後の試合を迎えることになって寂しい。頑張ってくれていたので。4年生は小櫻を中心に前に引っ張れる。後ろで言えば慶二(岡崎)、2年生だけど。飯塚(久志・文4=利根商)も成長してくれた。小櫻が1年間、よく練習を引っ張ってくれた。最後は本当に勝てるような試合をしたい。ここ最近早大に勝っていないので。ぜひ勝って終わりたいな」
小櫻
「敗因は3点目ですね。日本リーグ2連覇の相手ということもあって、守りからのカウンターで攻めるじゃないですけど、一瞬のスキを突いてチャンスをものにしようと前半引いていた。実際チャンスをつかんで1―2で前半を折り返した。けど、後半で集中力が切れた。最後の全日本学生選手権にしてはショックが大き過ぎる。僕たちがやってきた4年間はこんなものなのか、という感じ。努力が足りなかったんです、負けたということは。努力というか練習の質。僕は主将になって、ずっとそれを追求していた。練習時間を増やしても、やらされているだけじゃ意味がない。向上心を持ってやらないと、変わらない。3点目を入れられて静かになった。あそこで踏ん張らないといけないのに、主将である僕自身も流されてしまった。後輩たちには次につながるというわけではないけど、1点の重みが分かったんじゃないかと。早大には勝って終わりたいです。勝ちます。絶対勝ちます」
飯塚
「出だしからしっかりできていなかった。それでも前半は保てたけど、ミスで失点して士気が下がったところで盛り上げられなかった。(立命大とは6月の大学王座決定戦でも対戦したが)王座でも負けているチームだったし、もちろん勝ちたかった。前と違ってDFが粘れたことは、成長した部分。数は少なかったけど中盤までつなげられる場面もあった。でも結果がこれでは何も言えない。(11日の早大戦は)予選でも負けているので、とにかく勝って3位に入りたいです」
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