Aチームに引き続きジュニア戦でも慶応を撃破/関東大学ジュニア選手権

2012.11.05
 リーグ最終戦を迎えた。帝京大戦、筑波大戦と2連敗中のBチーム。決勝トーナメントに残るためには絶対に落とせない一戦だ。前日Aチームが対抗戦で制した慶応を相手に4トライを挙げ、見事勝利を収めた。

 立ち上がり、早々にキックでディフェンスのスキをつかれ明治はピンチを迎える。ゴールライン前で慶応の猛攻を受け、粘り強いディフェンスが耐え凌ぐ状況が続いた。そんな中、前半9分のSO田村熙(営1=国学院栃木)のキックで形勢は逆転。左CTB松本憲幸(文3=国学院久我山)からのパスを右CTB西橋誠人(商2=桐蔭学園)が押し込み先制トライを挙げた。難しい角度からのコンバージョンキックを田村が決め、7―0と慶応を引き離す。その後もFWを生かし、スクラムから飛び出したNo.8朴鐘圭(商3=大阪朝鮮)が得点を追加。慶応にラインアウトから1トライを許すものの、14―7のリードで前半を折り返した。

 後半の序盤は慶応ペース。6分にトライ、ゴールを決められ14―14に追い付かれた。その後は左PR勝木来幸(営2=常翔学園)や右LO友永恭平(政経4=大阪工大)の突破も見られたが、ラインアウトでターンオーバーされる場面も目立ちなかなか得点につながらない。それでも同点のままであった試合を動かしたのは明治だった。試合終了10分前でBKがゴール前でのパス回しで慶応のディフェンスを翻弄(ほんろう)し、左WTB佳久創(法4=愛知)がトライ。さらに33分にもジュニア戦でキャプテンを務めてきた左LO古屋直樹(商4=日川)が追加点を挙げ24―14でノーサイドとなった。

 伝統校である慶応に勝利し「かなり自信になった」(朴)。決勝トーナメントへの望みをつなげた明治。対抗戦でAチームが全勝で波に乗る中、明治の選手層の厚さを見せつける結果となった。

[関本紗希]

1.PR 勝木 来幸(営2=常翔学園) 9.SH 村島 亮平(政経2=常翔啓光学園) 16 光田 佳史(営4=大阪桐蔭)
2.HO 圓生 正義(政経3=常翔学園) 10.SO 田村 熙(営1=国学院栃木) 17 須藤 元樹(文1=国学院久我山)
3.PR 松波 昭哉(政経2=東福岡) 11.WTB 佳久 創(法4=愛知) 18 梁 哲盛(営4=大阪朝鮮)
4.LO 古屋 直樹(商4=日川) 12.CTB 松本 憲幸(文3=国学院久我山) 19 前田 一平(情コミ4=東海大仰星)
5.LO 友永 恭平(政経4=大阪工大) 13.CTB 西橋 誠人(商2=桐蔭学園) 20 茂木 直也(商3=深谷)
6.FL 圓井 文也(商2=常翔学園) 14.WTB 加納 遼大(文2=常総学院) 21 水野 拓人(情コミ2=東海大仰星)
7.FL 安永 賢人(営1=長崎北) 15.FB 紀伊 皓太(文1=日川) 22 齊藤 剛希(商1=筑紫)
8.No.8 朴 鐘圭(商3=大阪朝鮮)

試合後のコメント
左LO古屋直樹(商4=日川)

「今日は絶対に落とせない試合だったので勝ててとてもうれしい。昨日も試合に出てコンディション的には難しいところがあった。それでもメンタルの方はしっかりと試合に持っていけたので問題はなかった。下級生が多くて元気があるというのはチームとして活気が出てくるので助かった。他力本願になるが決勝リーグもまだ行ける可能性もあるのでそこに向けてBチームは練習を積み重ねていきたい」

No.8朴鐘圭(商3=大阪朝鮮)
「相手も低く早いタックルで鋭かったが、明治はFWが負けてはいけないので、前に出て有利に試合を運べた。ゲームプランはいつも通りに、エリアを取って強いFWで前進。ちょこちょこキックミスもあったが、そこはFW走ってFWからいこうとした。この勝利はかなり自信になったので、これに満足せずこれからもしっかり精進していきたい。次の相手がどこであっても、Bチームの全力を尽くして勝つことだけを意識していきたい」

左WTB佳久創(法4=愛知)
「今日は危ない部分もあったが、そこで落ちることなくできて良かった。FWだけBKだけじゃなくて、チームのために一つになってプレーできた。(トライについて)いっぱいいっぱいだったが、久しぶりのトライだったのでうれしかった」