中京大下し3回戦へ/全日本学生選手権

2012.11.04
 全日本学生選手権が関西で幕を開けた。2回戦からのスタートとなった明大。最初の相手は中京大だ。全日本大学大会を2位通過してきた相手に、4―0で勝利。「入り方が悪かった」(宮田知監督)と立ち上がりに不安が残り、点差以上の圧勝とはならなかったが、ひとまず3回戦へと駒を進めた。

 開始から明大が主導権を握った。前半16分に山本圭祐(法1=名古屋国際)が市橋大輝(営3=岐阜各務野)からのパスをタッチシュートで1―0とする。続いて先制点をアシストした市橋もその8分後に2―0と追加点を得る。一方で中京大にボールが移ると、たちまちエリアを取り返され、リズムをつかみ取るのに一苦労。ワンサイドゲームとはいかないまま、スコアは動かずに前半を終える。

 後半も中盤以降に得点シーンを迎える。後半15分に山本が再び得点に絡むと、その6分後には中道俊介(法1=飯能南)が4―0とリードを広げていく。1年生が積極的に得点に絡み、小池文彦コーチも「シュートにしても冷静に対応していた」と喜んだ。その後も攻め続けたかった明大。しかし終盤、中京大にPC(ペナルティーコーナー)を2本献上するなど、ディフェンスにスキが生じる。中京大の猛攻に全員が自陣に下がって無失点とするが、勢いに欠ける内容となってしまった。

 3回戦の相手は立命大。日本リーグで2連覇中の強豪だ。今年の全日本大学王座決定戦では1―7と大敗した。試合のカギはディフェンス。岡崎慶二(理工2=石動)を中心に、櫻井大地(文3=飯能南)と辻谷浩平(法4=石動)の両サイドが立命大のオフェンスにどれだけ対応できるか。そして、少ないチャンスをどれだけ得点につなげられるか。いきなりヤマ場を迎えるが、全日本選手権への切符を手にするためにも、負けられない一戦となる。

[和田孟]

試合後のコメント
宮田監督

「入り方が悪かったかな。何というか、受けて立っているような。守りに関しては一生懸命さが感じられなかった。ハーフタイムそのことを言った。攻めに関してもとにかくいけと。1年生が得点に絡んでいたけど、山本や中道はポイントに入る瞬間を心得ている。決して伏兵だとは思っていない。小櫻たちが得点に絡めば、なお理想。明日の相手が本命。山本もそうだし、松尾(賢治・政経3=岐阜総合学園)もいいボールキープをしている。相手もFWがチェンジすることによってディフェンスを変えなければいけないので、そこを狙っている。立命大戦は防御を中心にして、カウンターを取る。ここ数年立命大には勝てていないので、どんな形であれ勝ちたいね。明日のキーマンは岡崎。彼がディフェンスの場面でしっかり指示して、後ろからディフェンスを固める。あとは桜井と辻谷が敵の両サイド攻撃を、どれだけしぶとく絡んで寄せられるか。70分のゲーム内でも、SO(シュート・アウト)でも何でもいいから、勝って先に進む。今年はまだ、何もタイトルを獲得していないわけだから。4年生は最後のインカレだから、できるだけ長く試合をさせてあげたい」

小池コーチ
「出来が悪過ぎる。立ち上がりからディフェンスが良くなかった。相手を格下と見て、ふわっと入ってしまった。流れが全体的につかめなかった。後半の立ち上がりから良くなってきたんだけど、まだまだ。第1FWで点を取れていない。もっともっと相手にとって厳しい戦いをしないといけない、というのが反省点。勝ったことにはいいのだけど、ただ立ち上がりが悪かった。得点に1年生が多く絡めていたのは良かった。シュートにしても冷静に対応していた。だからこそ物足りないのが第1FW、スタメンで点を取れていないのが痛いかな。でも修正はできると思う。PCもまだまだ獲得できるチャンスはあった。ただ、このゲームに関してはシュートで点が取れている。次は立命大なのでディフェンシブルに。どれだけFWからも守れるか。それで少ないチャンスをどれだけこっちが得点にできるか。守りからリズムを作って失点はしない。何しろスピードに乗らせないということが大事。明日は向こうのホームなので、余計に気持ちを入れていかないと。今日勝ってウォーミングアップというのもできた。今日のようなゲームにはならないけど、無駄な点は与えない。そして、PC取るなり何なり、少ないチャンスをこちらが物にしていく。そうしなければ、なかなか勝てる相手ではない。何しろ先制したい。絶対どこかでチャンスがあるので。とにかく勝ってベスト4」