インカレ事前取材 (2)女子選手特集
今回は女子選手を特集する。女子は真下亜希子(営4=埼玉栄)、木下天(営2=聖徳大附女子)、山岡珠子(政経1=鳥羽)のわずか3人。フェンシングの団体戦は3人で一つのチームを組む。つまり明大は団体戦に必要最低限の人数しかいない。誰一人としてケガはできない苦しい状況だ。それでも3人でリーグ戦も関東学生選手権も3部門を戦い抜く彼女たちの姿を追いたい。

エペ部門が好調だ。昨年はエペ団体が関東学生選手権2位、インカレで3位。明大はリーグ戦2部所属ながらも好成績を残した。今年も1部復帰とはならなかったものの、入替戦に進んだ。個人では真下が昨年のインカレで5位、先月の関東学生選手権3位と力を付けている。
苦労は絶えない。3人がそろって練習できる機会も少ない。そのため、男子選手と練習することも多い。強い相手と練習できるメリットがある一方で「間合いやスピードが違う。いざ試合になって女子選手とすると感覚が違ったりする」(真下)と思わぬ欠点もある。団体戦では必然的に自分が専門としている部門以外にも出場しなければならない。大学に入ってから始める部門もある。自分の専門だけを特化して練習したいと思うこともあるそうだ。また「3人で戦うのでは体がボロボロ」(木下)というようにハードな日程を強いられる。リーグ戦では1日で2~3試合を数日間続けてすることになる。
だが団体戦への思いは強い。「大学の団体戦はすごいし、盛り上がる。学校単位で出られるのはうれしい」(山岡珠)。国体のメンバーとして出場するのとはまた違った喜びがあるという。厳しい環境もチームワークでカバーしてきた。今度は勝利の喜びを3人で分かち合うべくインカレに臨む。
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