筑波大に4失点で後期初黒星/関東大学1部リーグ戦

2012.10.30
 18節はぐずついた空の下行われた。「完敗」。神川明彦監督がそう言うように終わってみれば筑波大に4失点と、後期初黒星に終わった。なお、同順位だった中大が勝利したため順位を一つ落として5位となり、再びインカレ出場権獲得圏からは外れた。

 明大のキックオフで始まった前半は、直後から積極的にゴールを襲う立ち上がり。サイドからのクロスを胸で落とした阪野豊史(商4=浦和レッズユース)がそのままシュートもこれはサイドネット。10分にはまたもファーのクロスに飛び込むがキーパーに阻まれチャンスをものにすることができない。山村佑樹(政経4=FC東京U-18)を中心に相手ボールを奪うも筑波大のしっかりと形づくられた守備に阻まれゴール前までいくことができないでいると、26分には試合が動く。DFの裏を取られ、先制点を奪われてしまった。37分にはまたも裏を取られ、明大側の観客席からは悲鳴も聞こえたがGK三浦龍輝(商2=FC東京U-18)のパンチングでピンチをしのぐ。すると神川監督が「大学トップクラス」と称する小川大貴(営3=ジュビロ磐田ユース)のクロスを、ゴール前の混戦の中で落とした三田啓貴(政経4=FC東京U-18)が落ち着いてゴールに蹴り込みゲームを振り出しに戻す。しかしこのまま前半が終了するかと思われたロスタイム、今度はゴール前の狭いところで巧みにパスをつながれ勝ち越しのゴールを献上してしまった。

 エンドが変わった後半。15分にはふわりとしたボールを蹴り込まれこの試合3度目のゴールを許してしまった。すると後半開始から大きかった客席の部員の応援の声も一層大きくなり、全員でピッチの選手を鼓舞。30分過ぎには今試合で何本もクロスを上げていた小川が立て続けに中へボールを送り込むが、なかなか合わせることができず得点には至らない。すると38分には、CKのこぼれ球から4失点目。ロスタイムに石原幸治(政経2=市立船橋)が放ったシュートはバーに阻まれ、その直後に無情にも試合終了を告げる笛が鳴り響いた。

 11月4日に行われる第19節は、明大の集中応援日。多くの観客を前にして勝利をもぎ取りたい。

[関根里穂]

試合後のコメント
神川監督

「完敗ですね。立ち上がりは前節と比べても良かったが、あまりにもボールを持たせてもらえるから余計なことを始めてしまった。あれが一つの分かれ道だったのかな、と。それで失点してしまった。でも学生なので、6連勝もすればこういうこともあるだろうとは予想していた。筑波も非常に良かった。でもうちがもう少ししっかりやっていればあそこまで点差は離れなかったんじゃないかなとは思う。ペナルティーエリア内の守備も甘かった。粘りも筑波のほうが全面的にあったんじゃないかと思う。でも最後までゲームを捨てずにゴールを狙いに行っていたところは良かった。負けて潔いゲーム、そういう印象だった」

三田
「悔しかった。引いた相手とやってないというところで、引いた相手に対して崩せる技術がなかった。サイドからの攻撃だけじゃ崩せないことが今日の試合で分かったので、そこを強化していきたい。(得点シーンについて)あれはクロスがくるって分かってたので、(ゴール前に)いたらたまたま入ったって感じでしたね。(次節は)集中応援日なので、勝てるように頑張る」 

明大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 21 三浦龍輝 FC東京U-18 商2
DF 小川大貴 ジュビロ磐田ユース 営3
阿渡真也 鹿島学園 法4
14 山越康平 八板中央 法1
31 高橋諒 国見 文1
→後半11分 八塚利郎 東京ヴェルディユース 政経3
MF 水野輝 市立船橋 文3
→後半28分 小谷光毅 ガンバ大阪ユース 商1
10 三田啓貴 FC東京U-18 政経4
岩渕良太 FC東京U-18 文4
19 和泉竜司 市立船橋 政経1
→後半11分 石原幸治 市立船橋 政経2
FW 山村佑樹 FC東京U-18 政経4
11 阪野豊史 浦和レッズユース 商4
※監督は神川明彦監督
順位表
チーム 勝点 勝数 分数 負数 得点 失点 得失
専大 37 11 54 28 26
日体大 35 10 27 17 10
早大 34 11 37 24 13
中大 32 27 25
明大 29 40 33
筑波大 28 42 34
国士大 26 33 36 -3
流経大 23 31 36 -5
慶大 20 10 27 43 -16
10 順大 19 11 20 38 -18
11 神大 16 10 31 40 -9
12 学芸大 13 21 36 -15
※第18節終了時
後期終了後、上位4チームが全日本大学選手権出場
下位2チームは2部リーグへ降格