日体大を撃破、ブロック優勝へ王手/関東学生1部リーグ戦

 自慢のスピードは健在だった。第1Qの中盤でRB#25小形亮介(政経4=日大三)がキックオフリターンから相手ディフェンスを寄せ付けない独走を見せ、そのままタッチダウンを奪った。終わってみれば96ヤードの超ロングラン。1年次にキックオフリターン1位に輝いている実力は並ではなかった。このプレーで流れを引き寄せた明大は、第2Q残り1分を過ぎた場面でもQB#2杉浦祐治(文4=駒場学園)からWR#17清水紀哉(政経2=都立国分寺)への36ヤードのタッチダウンパスを成功させた。トライもしっかりと決め、前半終了間際の50秒で7点を獲得する速攻に成功。21-10のリードで前半を折り返した。
 
 最終第4Qでも明大の攻撃は光った。4thダウンでギャンブルを試みるとエースRB#33高松俊幸(政経4=駒場学園)が態勢を崩しながらも相手ディフェンスを抜いてタッチダウンを奪った。今シーズンもう一歩のプレーが続いた中で「あのプレーは良くできた」(高松)と納得の様子だった。また、残り14秒では相手のキックオフから手前に落ちたボールをWR#7小谷田雅哉(政経3=日大三)が前傾姿勢でカバーするとそのまま突っ込みダメ押しのタッチダウンを奪取。TFP(トライ・フォー・ポイント)で選択したプレーも難なく決めゲームセットを迎えた。
 
 好調をアピールしたオフェンス陣に比べ、少し元気がない様子を見せたディフェンス陣。大きな失点には結び付かなかったものの、要所でパスを通され詰めの甘さに不安を残した。第2Qではじわじわと責めてくる日体大に対し、ケアができずにずるずると後退してしまった。16プレー目でタッチダウンを許した点について「次の日大戦ではこういう小さな前進の積み重ねが命取りになってくる」とDL#99長谷川周平主将(商4=桐蔭学園)。強靭なパワープレーを擁する日大に対してどこまでブロックできるか。ディフェンスの活躍は必須になってくる。

 決戦は2週間後に控えている。「自分たちの代で絶対にあずまボウルに行きたい」と4年生の長谷川と高松は口をそろえた。近年ブロック2位止まりに苦しむチームは、その雪辱を果たすことができるのか。打倒日大へ、士気高まる一戦は11月11日横浜スタジアムでキックオフを迎える。あずまボウルまであと1勝だ。

[奥村佑史]

試合後のコメント
岩崎監督

「強かった。3rdダウンの成功率の高さ、要所であそこまでパスを決められると危ない。やはり能力が高かった。(ゲームプランとしては)ランプレーの軸になる2人をどれだけ生かしていけるか、ということに加えてどれだけパスを出せるかのバランスを取るということ。ここはプラン通りだった。あとは、今日はインターセプトやファンブルのミスがなかったところは良かった。不用意な反則が多く、ゲームの流れが決まった後でもTDパスを決められたりとかして”読み”という部分での課題はある。日大はたぶん照準をうちに合わせてきてる。相手をどうこうではなく、プレーの精度を高めるとかそういったところを重点的にやっていきたい。世間一般には向こうのほうが格上だといわれているので、胸を借りるつもりで全力でぶつかっていくだけ」

長谷川主将
「勝つのは大前提の試合だったとして、ディフェンス陣が悪かったのは事実。ずるずるとパスを通され後退してしまったが日大戦ではこういうのが命取りになってくる。中のプレーが止まることで外のプレーも対応できないという悪循環に陥ってしまった。安定してランを止めることに徹底したい。サードダウンロングパスを通されないようにするのもシーズン初めから言ってきたこと。とはいえ、今日勝ったこと自体はいいことなので、今回の試合を弾みにして日大戦に臨みたいと思う。グリフィンズはここ最近ずっと最終戦に負けて2位なので、次こそは自分たちの代であずまボウル、そして甲子園に行きたい」

高松
「オフェンス陣の流れはよかったと思う。当初としては日体大戦で勝たないと日大には到底勝てないという意識で臨んだ。結果としていい出来だったと思う。個人的にもある程度走れたが、自分の求められているものはもっと高いところにある。もっと走らないといけない。この後の2週間で調整していく。日大戦までの2週間で、どれだけ準備して自分たちを出していけるかが大事。去年も自分たちの負けで先輩たちを引退させてしまったという意識がある。歴代の先輩たちの思いも背負って自分たちの代であずまボウルに行きたい」