筑波大に惜敗、痛い2敗目を喫す/関東大学ジュニア選手権
前半、明治は敵陣でのプレーを展開できず苦しめられる。タックルが決まり、筑波大の強力BK陣の猛攻に耐えしのぐものの、敵陣深くに侵入できない。試合が動いたのは、3分。筑波大が22mラインからPGを決め、3点を先制する。その後、度重なる筑波大のミスにつけ込むことができない。SO田村熙(営1=国学院栃木)がハイパント中心に攻めるが「ボールを落としたりだとかでリズムに乗れなったところもある」(松本憲幸・文3=国学院久我山)と敵陣でのプレーにつながらない。14分には1トライを献上し、苦しい時間帯が続くが、反撃に出たのは後半28分。右FL圓井文也(商2=常翔学園)から左FL安永賢人(営1=長崎北)へとつなぎ、敵陣深くへと侵入。相手にペナルティーを誘発させると、直後のラインアウトからモールを形成し、右PR須藤元樹(政経1=国学院久我山)がトライを挙げ7-10とする。その後FW陣のスキを突かれトライを奪われるが、前半終了直前には田村がPGを決め、7点差で前半を終える。
後半に入り、明治は本来のFWの力を見せ始める。6分にはまたもや筑波大にPGを成功され離される。それでもブレイクダウンに強さを見せ、ターンオーバーする場面も増え、オフェンスを活性化させる。またピンチの場面ではFB村井佑太朗(政経2=秋田工)が幾度となく、キックでチームを救い、自陣でのプレーを許さなかった。後半14分には、またもラインアウトからモールで筑波大を圧倒。No.8古屋直樹(商4=日川)がトライを決め17-20と追撃する。その後ビックゲインを許す場面もありながら、しぶとく粘り強いディフェンスでトライを許さない。しかしラストワンプレーで逆転のチャンスを生かせず、17-20で敗戦。帝京大戦に続く2敗目を喫し「ディフェンスはきちんとやれていたし、自分たちのミスが多く完全に自滅だった」(圓井)と唇をかみしめた。
前半に理想のプレーができなかったことが響き、敗れてしまった。だが後半はペナルティーこそ多いものの、FW陣が機能し筑波大をノートライに抑えた。「もうここからは気持ちの勝負だと思う」(勝木来幸・営2=常翔学園)と、選手たちは次の慶応戦に向け気持ちを切り替えている。決勝へ進むためにも、今がまさに正念場だ。
1.PR | 勝木 来幸(営2=常翔学園) | 9.SH | 加納 遼大(文2=常総学院) | 16 | 圓生 正義(政経3=常翔学園) | |
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2.HO | 牛原 寛章(政経2=佐賀工) | 10.SO | 田村 熙(営1=国学院栃木) | 17 | 松波 昭哉(政経2=東福岡) | |
3.PR | 須藤 元樹(政経1=国学院久我山) | 11.WTB | 佳久 創(法4=愛知) | 18 | 友永 恭平(政経4=大阪工大) | |
4.LO | 寺田 大樹(文2=秋田工) | 12.CTB | 松本 憲幸(文3=国学院久我山) | 19 | 朴 鐘圭(商3=大阪朝鮮) | |
5.LO | 梁 哲盛(商4=大阪朝鮮) | 13.CTB | 西橋 誠人(商2=桐蔭学園) | 20 | 村島 亮平(政経2=常翔啓光学園) | |
6.FL | 圓井 文也(商2=常翔学園) | 14.WTB | 齊藤 剛希(商1=筑紫) | 21 | 水野 拓人(情コミ2=東海大仰星) | |
7.FL | 安永 賢人(営1=長崎北) | 15.FB | 村井 佑太郎(政経2=秋田工) | 22 | 紀伊 皓太(文1=日川) | |
8.No.8 | 古屋 直樹(商4=日川) |
本日のコメント
PR勝木来幸(営2=常翔学園)
「(筑波大は)強かった。相手はAチームが負けていたので、気持ちで押されてしまった。前半はFWがもうちょっと仕掛けていったら良かった。後半はペナルティーが多かったけど、FWが機能していた。だけど筑波大も対策してきたので強かった。個人としてはもっと体を張っていきたい。もうここからは気持ちの勝負だと思うので、絶対負けないという気持ちでみんながいれば、次の慶応戦は勝てると思う」
FL圓井文也(商2=常翔学園)
「全然負けるような試合ではなかった。ディフェンスはきちんとやれていたし、自分たちのミスが多く完全に自滅だった。(攻め切れなかったのは)自陣でのペナルティーの多さが原因だと思う。敵陣でもっとプレーできていればモールなどは押せていたので絶対に勝てたと思う。(慶応戦に向けて)ミスをなくしてアタック面でしっかりとトライを取れるようにしたい」
CTB松本憲幸(文3=国学院久我山)
「敵陣を取れるところで取れなかったりして、そういうところで取れないと勝てない。試合中はエリアマネジメントをしっかりしていれば、キックで敵陣にいってうまくいけば(点が)取れるので、キックで敵陣にいくことを意識した。しかしディフェンスがうまくいかなかった。ボールを落としたりだとかでリズムに乗れなったところもある。(今後に向けては)監督も言っているのはコミュニケーションを意識して次は勝ちたい。個人的にはタックル。もっとしっかりやらないといけない」
WTB佳久創(法4=愛知)
「負けたことがとにかく悔しい。筑波大が先週のAの試合で負けて、気合を入れてくるのは分かっていた。それを返り討ちにしてやろうと思っていたのに悔しい。相手のとのレベルの差はなかった。ミスが多く、流れをつくれなかったのが敗因。特に前半。ハンドリングミスやいらないペナルティーは意識でどうにかなるものだと思う。個人的にも目立ったことができなかった。来週の慶応戦では、やるべきことをやれば勝てると思う。勝ちにこだわっていきたい」
No.8朴鐘圭(商3=大阪朝鮮)
「自分が出場したら声を出してアタックでチームのために頑張ろうと思っていた。キックでしっかり陣地を取ることができていたのでそこは良かった。1対1のタックルもよかった。次は負けることは絶対に許されないので、自分のできることをやってビッグタックルを決めたい」
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