予選敗退も来季への糧に/日本選手権リレー
レースは1走・宮寺、2走・徳永大とつなぎ、2番手で3走・小山へ。しかしバトンパスの直後、走り終えた他大学の選手が走路に重なり接触。転倒こそしなかったものの、明大以外は接触に巻き込まれなかったためここで後れを取った。小山、下田の追い上げも及ばず3分13秒52で4着。決勝進出はならなかった。
今大会は接触のアクシデントもあり予選敗退に終わったが、4人は全員が3年生以下。「来年につながるいい経験になった」と福重俊二短距離コーチは前向きにとらえていた。今季4×400mRは明大記録を大幅に更新、そして日本選手権リレー出場と大きな成果を残した。来季は関東インカレ、日本インカレ、日本選手権での入賞も期待できそうだ。
[松隈遼平]
試合後のコメント
福重コーチ
「アクシデントがなければ決勝も十分に行けた。ただ言ったってどうしようもない。来年につながる良い経験になったと思う。来年の関東インカレではマイルも決勝で上の方に行きたい。みんな来年も残っているし、期待したい。冬の練習はスタミナを付けていかないと。予選、準決、決勝と戦っていく上でのスタミナがテーマになる」
宮寺
「リレーの日本選手権は初めてで、競技場も初めてだった。調子は良かったが、タイムは良くなかった。個人的にも、もっと良い順位で渡したかった。全体にあまり良くなかったが、課題も見つかった。前半もっとリラックスしてできれば良かった。後半もピッチが上がらずスピードに乗れなかったので、そこが課題。秋になると寒くなって体の動きが悪くなるので、好調のときのビデオを見返したりして、それと同じように動けるよう意識している。個人でも日本選手権に出ているが、リレーも2年生でこんな大会に出してもらえてうれしかった。リレーになると団体種目なので、みんなで出た方が楽しいし面白い。来年もこのメンバーでできるので、また日本選手権で挽回したい。冬季練習でも切磋琢磨(せっさたくま)して、個人個人がレベルアップすれば自然とリレーも上がる。関東インカレも入賞と言わず、優勝するつもりでやっていきたい」
徳永大
「ランキング的にも決勝進出は狙えた。日本インカレで明大新を出して勢いに乗っていたので、今回もいけるかなと思っていた。アクシデントもあったけど、あれがあっても決勝に残れるくらい一人一人の走力があればいいなと思う。個人個人が力を出してくれることが、結果としてつながる。個人練習でもそれぞれが精いっぱいやってきた。来年はさらなる明大記録の更新と、関東インカレ、日本インカレ、日本選手権の入賞を目指してやっていきたい」
小山
「スタートでぶつかったこともあって納得できない。終わってみれば、まだ余裕があったかなという感じ。出来は50点以下。ぶつかったのもそうだけどカバーできたはずだし、全体としてももう少しできたはず。3走はいわゆるつなぎ区間で、最低でも現状維持で、4走に順位を上げることが目標。(今季は)全体的にタイムが出せていなかったので、日本インカレは良かった。今回は全国規模で若干緊張もあったが楽にいけた。3走はオープンレーンなので、周りにつられてタイムが上がる。来年の関東インカレもこのメンバーなので、今日の反省点を冬練習して次に生かしたい。反省点はぶつかった後の走り方や、日本インカレよりタイムが良くなかったこと。基礎能力の底上げを図らないといけない」
下田
「(決勝に)残れると思ったけど残念。今日の出来は50パーセントぐらい。残りはレース展開が意外だったこと。前半詰めたけど、後半は追い付こうとしたけど粘れなかった。今年はアンカーをずっとやってきた。次の人がいない分、自分で決まるプレッシャーがある。勝負強くならなきゃなと思う。アンカーのスキルは上がったし、成長できたと思う。関東インカレ、日本インカレは観客が多かった。今回は大きい会場で驚いたが観客は…。他大は応援も来ていて選手層の厚さを感じた。関東インカレ、日本インカレは対抗戦で点を取らないといけないけど、今回はそういうのがないからピークを合わせるのは難しかったです。期待される中でのこの結果は悔しい。来年こそは決勝に出て、大学として良い雰囲気を出せればいいと思う」
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