早大倒し、入替戦圏内脱出へ大きな1勝/関東大学1部リーグ戦

 8位以下が2部との入替戦に出場する1部リーグ戦。5勝11敗で8位だった明大は、6勝10敗で7位だった早大を倒し、同率7位に並んだ。今日敗れれば明日の最終戦を前に入替戦が決まっていただけに、この勝利は大きな価値を持つ1勝となった。
 スターターは、安藤誓哉(情コミ2=明成)、清水隆平(法3=光泉)、目健人(政経3=京北)、西川貴之(情コミ3=東海大附四)、皆川徹(営2=京北)

 前半が試合を大きく左右した。前半を9点ビハインドで終えた明大。しかし、安藤がSG(シューティングガード)のポジションにつき、得点と共にファウルも稼ぐ。「今日は頭を使ってプレーができた」と安藤のプレーが後半に生きた。

 4点ビハインドから始まった最終クォーター。開始早々、皆川のバスケットカウントで1点差に迫ると、安藤が速攻を決め逆転に成功する。残り7分半には、清水のスティールから目が決め、52―49。早大はタイムアウトを取り、大塚(早大)を投入する。ここからはお互いに得点が伸びない。残り2分50秒、57―51から安藤の強気なカットインに早大のエース河上がファウルを犯し、5ファウルで退場。残り2分にはインサイドの要である木村(早大)も5ファウルで退場する。得点源と長身の選手を失った早大はファウルゲームに持ち込むも、目と安藤が落ち着いてフリースローを決め、66―59で大きな1勝を挙げた。

 清水の活躍が光った。安藤をSGで起用するために、PG(ポイントガード)としてスタメンに初めて名を連ねた。日ごろの練習の態度や姿勢を重視する塚本清彦ヘッドコーチの目にも「この1週間の清水の態度を見て使おうと決めた」と映った。17試合目にして初めてのスタメンに「やっている時は余裕がなかった」と試合を振り返ったものの、果敢なプレーでチームを盛り上げた。田中成也(文3=高志)、川内慎太郎(法3=福大大濠)に続き、台頭してきた清水。「これからもこの姿勢を継続してやっていきたい」と控えめながらも、清水の表情は頼もしく感じられた。

 明日の日体大戦に勝てば7位が確定する。もし負けたとしても、早大が筑波大に負ければチャンスはある。しかし塚本ヘッドコーチは「他力本願になってはいけない」と今一度選手を鼓舞する。「自分たちが成長していることが見ている人やスタッフに伝わるような試合がしたい」(安藤)。明日の試合で明大の集大成を見せる。