昨年の雪辱ならず 佐藤入賞逃し4位/朝日杯争奪日本女子学生選手権

2012.10.27
 栄冠をつかむことはできなかった。各地区連盟から推薦を受けた47人のみが参加できる今大会。明大からは日本女子学生で2年連続2位入賞を果たしている佐藤千紘(商3=日大)が出場した。昨年同大会2位の佐藤は優勝候補として活躍が期待されていた。しかし結果は首位と4打差の4位。昨年の雪辱とはならなかった。

 好スタートにも手応えはなかった。初日を終え2オーバーの4位タイ。首位と3打差の好位置につけた。しかし佐藤は「爆発的なスコアを出せるタイプではないので、初日はパーで終わりたかった」。優勝へ向け不安を残したまま初日を終えた。

 チャンスを決め切れなかった。逆転優勝を狙い、臨んだ2日目。好スタートを切りたいところだったが、スタートの10番でバーディーチャンスを逃す。すると11、13番でボギー、18番ではダブルボギー。「アプローチをほとんどスライスラインにつけてしまった」と、強風にも苦しめられ、スコアを崩してしまう。

 迎えた後半、1番パー4で2打目をピンから5mの位置につける。このチャンスを確実に決め、バーディースタート。これで波に乗っていきたいところだが、前半同様幾度のバーディーチャンスを決め切れない。結局4、9番でボギーをたたき、この日1バーディー、6ボギーの77でホールアウト。「良いショットは一つもなかった」と、昨年2位から2つ順位を下げてしまい、不完全燃焼に終わった。

 結果のみを追い求める。4位に入り、朝日杯の来年のシード権は獲得した。しかしこれまで日本女子学生で2度の準優勝、朝日杯でも2年連続で上位に入りながら、あと一歩のところで優勝を逃している。「内容が良くても周囲の人は結果を見て評価する。来年こそは結果を残していきたい」。頂点だけを狙い、来年こそは期待に応えたい。

[桑原幹久]

試合後のコメント
佐藤

「昨年は2位だったので、4位という結果は悔しいです。私は爆発的なスコアを出せるタイプではないので、初日はパーで終えたかったです。2日目にイーブンに戻したいという気持ちが強くなってしまうので、初日を終えても手応えはなかったです。パットにも苦しみましたがスライスラインにつけてしまうショットも悪かったと思うので反省点でもあります。バーディーチャンスはたくさんあったので残念です。ドライバーは逆風でも飛距離は出たので良かったと思います。男子部での加藤(龍太郎・営1=作陽)の活躍は刺激になっています。自分の力を100%出せれば上位3位は外さないと思っているので、2位でも4位でもうれしくはないです。内容どうこうよりも周りは結果を見て評価すると思うので結果を残していきたいです。いろいろと経験は積んだので来年は頭を使ったゴルフをして、日本学生も朝日杯も取りたいです」