東大に勝利 1~4位決定戦へ進出/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.10.24
 Aプール最終戦は東大に勝利し、1~4位決定戦進出を決めた。過去東大とは対戦が少なく「攻めづらい感じはあった」(市橋大輝・営3=岐阜各務野)と先制を許したが、後半に3点を奪い逆転した。

 明大は前半からPC(ペナルティーコーナー)を6本奪い、攻め立てた。しかしいずれも得点には結び付かず。1本でもPCを決めて、流れをつかみたいところだった。逆に26分には東大に数少ないチャンスを物にされ、先制を許してしまう。「とにかく今日はPCの精度に尽きる」(宮田知監督)と決め手を欠き、前半は苦しんだ。リードを許したまま、0―1で折り返した。

 引き分け以下では1~4位決定戦へ進めない。後半は5分に松尾賢治(政経3=岐阜総合学園)が得点を決め同点に追い付く。だが東大の粘り強い守備に阻まれ、追加点を奪うことができない。決勝点となる2点目は28分、市橋が決めた。続いて30分には安部雄貴(商2=横田)のゴールで1点を加え、3―1で勝利した。

 次戦は決勝進出を懸け、山梨学大と対戦する。「上のチームと当たればPCの精度で試合が決まる」(小池文彦コーチ)というように、ここから先はさらに1点を争う勝負になる。前半から主導権を握るためにも、PCの精度に磨きをかけたい。そしてリーグ戦の合間にはインカレ(11・3~7 柊野ホッケー場他)も控えている。リーグ戦とは違い連戦になるため、選手層の厚さも重要になってくる。その点では春に比べ、FB戸田隼人(政経2=丹生)やFW山本雄翔(法1=名古屋国際)らが台頭してきたのは心強い。この試合では控えGKの松崎歩(商1=横田)も落ち着きのあるプレーを見せた。

 まずは10月28日の秋季リーグ・山梨学大戦に勝ってインカレにも弾みをつけたいところだ。秋も深まり、ホッケーシーズンはいよいよ佳境を迎える。

[松隈遼平]

試合後のコメント
宮田監督

「格下の相手だけど気の緩みがあるとこういう展開になる。引き締めていかないと足元すくわれるぞとは言っていたんだけど。とにかく今日はPCの精度に尽きる。前半のチャンスも生かせなかった。(前半はリードされていたが)逆転はできると思っていたけど、うちは勝たないと上に行けなかったから硬さもあったのかな。でもそれ以上に東大もしぶとかった。東大は環境も良くなって部員も増えてきているし、ビデオで見た限りそれなりにやると思っていたけど、ここまで粘り強いとは。もう少し楽な展開になると思っていたから選手交代にも余裕を持てると思っていた。まあ良い経験にはなったと思う。どことやってもうちのホッケーをするだけだけど、相手に合わせるとこうなるということ。福田(大輔・理工1=横田)と岩井(宏将・営1=岐阜総合学園)はまだ前に出る力が足りないかな。(決勝点の市橋は)こういうもめた展開になったときに点を取るセンスがある選手。キーパーの松崎は緊張していたと思うけど、試合前から飯塚(久志・文4=利根商)とか先輩たちが声を掛けてあげていた。それがうちの伝統でもあるしね。最初の失点はミスではない。あれはどんなキーパーでも入れられる。あそこまでフリーにしてしまったDFの責任。次は山梨学大とだけど、春も2回対戦している。ガチンコの試合になると思うけど勝機は十分にある。勝つためにはDFが安定して、きっちりとした球を出すことが重要。そこで反転されると2列目3列目にボールがつながっていかないから。攻撃陣にはチャンスを物にする精神力の強さが必要。シュートを打つ時にチーム全員がその一瞬に期待しているんだということを意識しながら練習しないといけない」

小池コーチ
「東農大戦と似た感じで、甘い入り方をしてしまった。PCの精度が悪かったのも反省点であり修正点。上のチームと当たればPCの精度で試合が決まる。何しろ上には上がれたので、山梨学大に勝ってインカレにつなげたい。戸田はここのところかなり出来が良くなってきているし、山本も良くなってきている。今日は格下相手という意識があったのか、相手が強いというのが分かっていればこんな展開にはならないはず。山梨学大相手でも力を出し切れば勝てないチームじゃない」

市橋
「決勝点はたまたま。出してもらった位置が空いていて、目が合ったのであそこまで走ればボールが来るとは思っていたけど、タッチしたら入った。東大とは自分が入ってから公式戦では当たっていなくて、どういう試合になるか分からなかった。攻めづらい感じはあった。簡単には入らないだろうなとは思っていたけど、案の定このスコアになってしまった。内容としては良い方ではなかった。来週は山梨学大なので、今日みたいな試合では勝てない。気持ちから入れ替えてやっていきたい」