1部残留へ痛い連敗/関東大学1部リーグ戦

<拓大2回戦>
 今季唯一のホーム戦を迎えた明大。第2クォーターまでに10点差をつけてリードするも、後半に失速。最終クォーターに逆転され、入替戦圏内脱出が厳しいものになってきた。

 スターターは、安藤誓哉(情コミ2=明成)、中東泰斗(文2=光泉)、目健人(政経3=京北)、西川貴之(情コミ3=東海大附四)、田中成也(文3=高志)。

 勝負どころで決め切れなかった。46―41で始まった最終クォーター。今までリードをしてきた明大だが、残り5分半、ついに逆転されてしまう。そこからはシーソーゲームが続く。安藤が得点を決めるものの、他の選手が決まらない。度々訪れるチャンスで決め切れない明大は、オフェンスリバウンドを押さえられず、拓大の速攻から藤井(拓大)に得点を許してしまう。

 残り2分、藤井の速攻で56―59となり、明大はたまらずタイムアウト。ここからはお互い我慢の時間となる。そして、残り1分10秒、川内慎太郎(法3=福大大濠)が右45度からシュートを沈め、58―59。すると、明大の堅実なディフェンスに拓大は24秒オーバータイムを犯す。ここで決めたかったがシュートは外れ、土井慧吾(政経2=日本学園)のリバウンドに全てが託される。しかし、ここを押さえ切れず、ファウルを取られてしまう。チームファウルでフリースローを拓大に与え、58―61。残り18秒に安藤がバスケットカウントを狙い、ドライブからシュートを放つも、リングに嫌われる。フリースローを1本決め、明大はファウルゲームに持ち込むも、59―63で、リーグ戦10敗目を喫した。

 不用意な場面が目立った。中東と目はファウルトラブルで出場時間が限られた。得点を決めた後のディフェンスでは簡単に打たれてしまった場面も目立った。前半は、良い形で試合の主導権を握っていただけに悔やまれる敗戦となった。

 塚本清彦ヘッドコーチは「コーチが変えられるものではない」と選手たちの精神面に課題を投げかけた。選手たちの意識を変えねばならない。言葉では簡単だが、意識を変えるということは非常に難しい課題だ。

<専大2回戦>
 専大との2回戦。ホームでの大事な一戦を落とした翌日ということもあり、最初から波に乗れず、専大ペースでゲームが進んだ。明大は最終クォーターで粘りを見せたものの、61-80と敗北を喫した。

 スターティングメンバーは、安藤、中東、目、土井、伊澤実孝(政経1=愛知産大工)。

 専大ボールでスタートした第1クォーター。宇都(専大)に先制点を取られ、連続得点を決められる。一方、明大はシュートが一向に決まらない。完全に専大ペースの中、開始6分で目が3Pシュートを沈め、これが明大の初得点となる。途中交代の西川も相手ディフェンスをかわしゴール下でシュートを決めると、皆川徹(営2=京北)もボールをリングに押し込む。ダブルチームで専大の攻撃を止めるも、流れがつかめない。専大にリードを許したまま14-24で第2クォーターへ。

 第2クォーターは目の3Pシュート、皆川のゴール下、さらには中東のレイアップも決まる。徐々に調子を取り戻すが、専大は宇都を中心に得点を重ねる。後半になるとリバウンドを取れない時間が続き、パスをつなぐことができない。24秒ぎりぎりで中東がシュートを放つもリングに嫌われる。21-34で明大はタイムアウト。その後は川内のアシストで清水隆平(法3=光泉)が得点。残り1秒で川内が相手のスローインからカットを決めてシュート。27-46で前半を終える。

 差を縮めたい第3クォーター。序盤から川内がスティールを決める。リバウンドにも全員で飛び込み、何とか流れをつくろうとするも、シュートにつながらない。明大はタイムアウトで切り替え、挽回を図る。中東がミドルシュートで得点。安藤もドライブからレイアップを決める。しかし、明大は正面から突っ込んでくる宇都の攻撃を止めることはできず、41-63と大量リードを許したまま最終クォーターへ。

 最終クォーターは粘りを見せた。目の3Pシュートが決まり、土井も自ら放ったこぼれ球をリングに押し込み点をもぎ取る。中東も連続得点を決める。ここで専大がタイムアウト。その後は両チームともファウルがかさみ、フリースロー対決に。ディフェンスでは中東が相手にプレッシャーをかけターンオーバーを誘発させるなど好プレーを見せる。さらには3Pシュートも沈め、最後は清水が得点。流れを引き寄せ始めていたものの、追い上げむなしく61-80でタイムアップとなった。

 入替戦を避けるためにも、ここで勝利を上げておきたかったがかなわず。次週がリーグの最終戦。入替戦の危機は迫っているものの、まだ挽回のチャンスはある。次週の早大戦、そして日体大戦に注目が集まる。

[野田樹・竹田絵美]