遠藤が悔しい5位/全日本大学グレコローマンスタイル選手権

2012.10.22
 各大学各階級1人が出場し、各校の総合点も競うこの大会。年間3つある団体戦の一つだ。明大も各階級で1人ずつ出場したが入賞者は60㎏級5位遠藤彪梧(営2=向上)のみだった。

 ジュニアオリンピックで3位に入賞するなど、グレコローマンスタイルが得意な遠藤は60㎏級に出場。1回戦、準々決勝とキレのある投げ技を見せ順調に勝ち進んだ。しかし決勝戦進出を懸けた準決勝で苦戦を強いられた。

 第1ピリオドはバックを取られ相手にポイント先取を許したが、遠藤も相手を押し出して1-1。第2ピリオドでは相手に押し出されてポイントを取られてしまう。勝負の第3ピリオド。0-0のままグラウンドへ持ち込まれ「タイミングがずれてしまってうまく守れなかった」(遠藤)とローリングを受け、0-1で敗退した。

 3位決定戦に回るはずだった遠藤だったが、もともとケガのあった肘の痛みを訴え棄権し、結果は5位。「悔しい」と納得のいかない結果に終わった。

 遠藤が5位と入賞は果たしたが、やはり個人の力不足が全体に響いてきている。今年度の大会も新人戦を含めてあと3つ。チーム全体で「確実にポイントを取る」(多賀恒夫総監督)試合を展開したい。

[関口詩織]

試合後のコメント
多賀総監督
「こんなもんかなという感じ。重量級が1、2年中心だからまず体力を付けたい。前に出る力が重要。グレコローマンではディフェンスを、フリーでは攻めを強化し、確実にポイントを取らないと」

岩山喜代司監督
「遠藤は手足の長さ、リーチで勝てると思ったが残念だった。それを利用して勝ち上がっていくチャンスはあった。次の新人戦は若い選手が臨むので見当がつかない。面白い勝負を期待したい」

遠藤
「せっかく60㎏級に落としたのに悔しい。もう少し守れると思ったが、タイミングがずれてしまってうまく守れなかった。66㎏級で勝ちたいという思いがとても強い。筋力が落ちているかもと感じるので、高校の時の体に戻りたい。また、フリーでの技術も身につけたい」

藤山
「1試合目は練習通り落ち着いてできたので良かった。2試合目は最後の方で体力がなくなって全然動けなかった。今後は体力を付けていきたい。新人戦では優勝できるように頑張りたい」