(22th Period) 寮紹介(前編)

 アイスホッケーはフィジカルコンタクトが激しいスポーツ。強豪校の選手相手に競り負けない体はどのように作られているのか、まずはトレーニングルームにお邪魔しました。

――アイスホッケーはどの筋肉が大切ですか。
牛来:下半身はもちろん、全身が大事。サッカーだったら特に下半身が大事とか言うけど、アイスホッケーはアメフトとかラグビーと一緒で体も当たるから上半身も強くなきゃいけないし、どれが一番とかはない。人それぞれ弱い部分を各自で鍛える感じ。

――普段の1日の流れを教えてください。
牛来:朝練習して帰ってきてご飯。学校行った後は整骨院で体のケアをして帰ったら基本的に伊藤(優人・商3=白樺学園)と大津(晃介・法1=日光名峰)とトレーニングをする。ご飯食べた後はテレビを見たりするかな。

――試合の日のサイクルを教えてください。
牛来:試合時間によって違うけど、夜からだったら朝起きて自転車こいだり、リフティングをして少し汗をかいて30分~1時間くらい昼寝して試合に行く。昼間からだったら、試合の3時間くらい前に起きてご飯を食べるね。

 寮に入って階段を登るとホワイトボードが。ここには全体への連絡事項などが書かれています。時にはサッカーやボウリングをしたい人をここで募ってみんなで行くこともあるそうです。

――サッカーもトレーニングの一貫ですか。
牛来:コミュニケーションとかパスをもらったりする動きとかアイスホッケーにも通じる。あと、サッカーなら楽しく足動かしてトレーニングできるからね。

 さらに牛来選手の部屋にお邪魔しました。一つの部屋には各学年一人ずつ4人が生活しています。部屋に入るとすぐに2段ベッドがあり、奥にはひとり一つずつ勉強机とクローゼットが割り当てられています。

 クローゼットには卒業していった先輩たちからのメッセージが残されています。田中遼選手(平22政経卒・現東北フリーブレイズ)からの伝統だそう。

――大掃除はありますか。
牛来:大掃除もするし、毎朝1年生が掃除する。練習がある日は練習終わってから、ない日も1年生は朝9時に起きて部屋と廊下とかお風呂場とか自分の持ち場を掃除する。大掃除は基本的に年3~4回するね。その日は朝9時から始まって夜19時ごろまで家具も出して、結構大掛かり。1、2年生が中心になってやるんだけれど、窓拭いてクーラーとかもキレイにして、1年生の頃は大変だったね。

 同じ寮で暮らすアメリカンフットボール部や競走部は食堂を利用していますが、アイスホッケー部は自炊が基本。部屋の共用スペースでご飯を作って食べています。

――ご飯は各自で作るのですか。
牛来:部屋によってかな。うちの部屋はだいたい全員4人そろって食べる。

――この部屋のメニューはどなたが決めるんですか。
牛来:毎日俺が何食べたいってみんなに聞いて決める。でもみんな何でもいいっすとか言うから最終的には俺(笑)中華が食べたい時は豆板醤とかいろいろ使う。唐揚げもするし、パン粉もあってカツとかも作るよ。

――部員の中で一番料理がうまいのは。
牛来:みんな結構できるよ。各部屋に一人は料理ができる人がいるようになってる。ただ、1年生は今までしてきてないから上級生と一緒に作ったりするかな。

――牛来選手の得意料理は何ですか。
牛来:うーん、餃子かハンバーグかな。後輩が野菜を切って肉をこねて味付けは俺。目分量でやるから失敗することもあるよ(笑)

――寮で流行っていることはありますか。
牛来:寮でみんなでってことはあんまりないけど部屋によってダーツとかボウリングとかカラオケにはまってみんなで行ったりしてるね。

――試合の前の決まりごとはありますか。
牛来:この部屋は俺が入った時から試合の前日は鍋をして、「明日の試合頑張るべ」って言って。それで朝起きたら、鍋の残りでラーメンとかおじやを食べて行く感じ。

――部屋によって伝統や流行りがあるんですね。
牛来:自分が1年生の時にされたことを後輩にしてあげるって感じで、部屋によってカラーも違うね。

 ご協力いただいた選手のみなさん、ありがとうございました。