早大相手に大金星! 2戦連続Vでリーグ戦を終える/秋季関東大学男子1部リーグ戦

2012.10.17
早大相手に大金星! 2戦連続Vでリーグ戦を終える/秋季関東大学男子1部リーグ戦
 ついに秋季リーグ戦も最終戦を迎えた。前戦で約1カ月振りの勝利を収めた明大が臨む相手は早大。早大の強烈なスパイクに圧倒され、第1セットは惜しくも落としてしまう。しかし早大の攻撃にすばやい対応を見せ始め、徐々に明大らしいバレーを展開していく。続く第2セットをジュースにまでもつれる接戦となるものの、粘りで奪取。試合の主導権は明大が握った。ここから第3セット、第4セットと快勝。首位をひた走る早大相手に、大金星を収めた。拍手で勝利をたたえられた選手は笑顔で最終戦を終えた。
 
 3連続得点を決められ始まった第1セット。序盤から絶対的エース・七里を中心とする早大の強烈なスパイクに苦しめられる。明大も澤田潤主将(商4=浜松日体)や杉本匠(政経2=聖隷クリストファー)のスパイクで応じるも、早大の勢いは止まらない。終始リードを許し、17―25でこのセットを先取されてしまう。

 秋季リーグ戦を通して、悪い流れを止められず、ずるずるとペースをつかめないまま敗れるパターンが多かった明大。しかしこの日は違った。「早大とはよく練習試合をしているので、攻撃パターンや弱点が分かっていた」(澤田)。あっさり決められてしまった早大のスパイクにも、大塚陸(政経3=日本航空)とリベロ・中村悠貴(文2=習志野)がしっかりマーク。第1セットとは打って変わり、早大の攻撃に対して見事に対応し始める。シーソーゲームを展開し、試合はジュースにまでもつれ込む。28―27。迎えた明大のマッチポイント。最後は杉本が思い切りの良いスパイクを決め、接戦の末見事セットをものにする。

 波に乗りたい第3セットは、序盤から明大がリードする展開となる。大塚、中村のトスから澤田、新貴裕(営3=石川県工)、杉本、有田賢史(政経2=福岡大大濠)らスパイカー陣が得点を重ねていく。また澤田、杉本の2枚ブロックも決まり始め、攻守に勢いが増す。セットカウント25―22、連続でセットを奪う。

 勝利が目の前に見えてきた第4セット。早大にミスが目立ち始め、攻撃にも陰りが見えてきたのと対照的に、明大は攻守ともに一層輝きを見せる。もう明大の勢いを止めることはできなかった。大塚、有田、小野寺徹(営1=東洋)の3枚ブロックで最初のポイントを奪うなど、ブロックがさえわたる。14―12と2点差まで追い上げられた場面。早大に3連続得点を決められても、決して焦ることはなかった。「次、次」。控えの選手や応援席からも熱い声援が飛ぶ。そして迎えたマッチポイント。勝利を決める一打を昨日コートデビューを果たした小野寺がブロックで決め、体育館は拍手に包まれた。

 結果として、リーグ戦を7位で終えた明大。しかし芳しくない結果とは裏腹に「明大らしいバレーをすれば勝てないチームはない。良い雰囲気をいかに維持するか。動けなくなったらどうするか。課題の浮き彫りになる大会となった」(澤田)。明大らしいプレイができれば必ず勝ち切れることを再確認し、しっかりと前を見つめていた。この大会で得たものを糧にして、さらなる進化を見せるチームが楽しみだ。