FW陣が強さを見せつけ、東海大に勝利/関東大学ジュニア選手権
チーム一丸となり連勝を目指したいジュニア選手権2戦目。15日の早明戦を制した明治は勢いそのままに、東海大を圧倒する。後半こそスキを突かれトライを許すものの、試合を通してボール支配率で完全に上回り36-7。攻守に力の違いを見せつけた試合となった。
明治は前半から主導権を握り、相手にボールを渡さない。東海大のボールになっても、FW陣の寄りの速さからターンオーバー。反撃を防ぎ、オフェンスにつなげる。またPR勝木来幸(営2=常翔学園)の安定したスローイングからのラインアウトで、攻撃のリズムを生み出す。先制点は前半17分だった。インゴール手前、ラックからモールを形成しそのままトライ。明治らしい形での先制点で、チームを勢いづかせる。FW陣が攻守ともに存在感を見せる中で、FWとBKを融合させたのはSO田村熙(営1=国学院栃木)だった。多彩な攻撃パターンを生み出し、東海大を翻弄(ほんろう)。前半24分にはキックと見せかけたランプレーを見せ、八幡山の明治ファンを沸かせた。前半はブレイクダウンでの強さで東海大に勝り、ゲームを完全に支配。No.8古屋直樹(商4=日川)のトライなどで4トライを奪い、24-0で前半を折り返す。
東海大を突き放したい後半だったが、FW陣に疲れが見え始める。7分には、ディフェンスのスキを突かれハーフライン付近から東海大に独走トライを献上。その後も、疲れからセットスピードが遅くなり東海大オフェンスにゲインを許してしまう。我慢の時間帯が続くが、ここでトライを取らせないのが今の明治。チームを通してタックルの精度が高く、追加点を許さない。苦しい時間帯では、HO圓生正義(政経3=常翔学園)が精力的に声を出しチームを引っ張った。明治は23分、圓生がラックからボールを奪い、低い体勢でラインブレイクし魂のトライ。29-7と東海大を突き放す。27分にはHO牛原寛章(政経2=佐賀工)が出場し、再びFW陣が活発なプレーを見せ、躍動する。35分には、自陣でのラインアウトから勝木と牛原の息の合ったプレーを見せる。試合終了直前には、WTB齊藤剛希(商1=筑紫)もトライを奪い36-7。明治がジュニア戦2勝目を勝ち取った。
春季を振り返って、思うような試合ができなかったBチーム。しかし合宿を乗り越え、初戦の早明戦に勝利し、ついに上昇気流に乗ったと言えるはずだ。ノックオンなどの小さいミスも少なく、ラインアウトとブレイクダウンでは圧倒的な強さを見せつけた。次戦は、王者・帝京大戦。苦戦することは必至だが、今の明治なら金星を挙げてくれるはずだ。
1.PR | 勝木 来幸(営2=常翔学園) |
9.SH | 村島 亮平(政経2=常翔啓光学園) |
16 | 牛原 寛章(政経2=佐賀工)←圓生(後半27分) |
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2.HO | 圓生 正義(政経3=常翔学園)→牛原 寛章(後半27分) |
10.SO | 田村 熙(営1=国学院栃木) |
17 | 須藤 元樹(政経1=国学院久我山)←3.榎(後半16分) |
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3.PR | 榎 真生(政経4=流経大柏)→17.須藤(後半16分) |
11.WTB | 佳久 創(法4=愛知)→21.齊藤(後半39分) |
18 | 寺田 大樹(文2=秋田工)←4.友永(後半16分) |
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4.LO | 友永 恭平(政経4=常翔学園)→18.寺田(後半16分) |
12.CTB | 松本 憲幸(文3=国学院久我山) |
19 | 朴 鐘圭(商3=大阪朝鮮)←7.平井(後半32分) |
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5.LO | 南 宗成(商2=大阪朝鮮) |
13.CTB | 西橋 誠人(商2=桐蔭学園)→22.紀伊(後半32分) |
20 | 多田 潤平(文4=高鍋) |
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6.FL | 安永 賢人(営1=長崎北) |
14.WTB | 小澤 和人(営3=国学院久我山) |
21 | 齊藤 剛希(商1=筑紫)←11.佳久(後半39分) |
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7.FL | 平井 伸幸(法2=桐蔭学園)→19.朴(後半32分) |
15.FB | 村井 佑太朗(政経2=秋田工) |
22 | 紀伊 皓太(文1=日川)←13.西橋(後半32分) |
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8.NO.8 | 古屋 直樹(商4=日川) |
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