逆転勝利収め、4勝5敗で1クール目を終える/関東大学1部リーグ戦

 昨年1部昇格を決めた日体大と対戦した明大。第1クォーターの相手のリードがなかなか縮まらなかったものの、第4クォーターで逆転に成功し、そのまま逃げ切り4勝目を挙げた。

 スターターは、安藤誓哉(情コミ2=明成)、中東泰斗(文2=光泉)、西川貴之(情コミ3=東海大附四)、目健人(政経3=京北)、皆川徹(営2=京北)。

 途中出場の田中成也(文3=高志)の活躍が光った。一時は10点まで点差が広がったものの、じりじりと追い上げ、第3クォーター後半、5点差で相手を射程距離に捉える。ここで明大は「木曜の練習試合から調子が良かったから出した」(塚本清彦ヘッドコーチ)と田中を投入。すると、残り2分で3Pシュートを2本沈め、1点差まで詰め寄り最終クォーターへ。

 最終クォーターは、ゲームキャプテンの安藤が12点を決める活躍を見せる。残り6分半、58―60で安藤の3Pシュートが決まり逆転に成功。速攻でフリーになるとためらわずに3Pシュートを放ち、見事にこれを沈め64―60とする。食らい付いてくる相手に対して、明大も必死のディフェンスを見せる。前半には取れなかったディフェンスリバウンドも、皆川が押さえる。

 そして、残り30秒の明大のオフェンス。ここでも田中がここ一番のプレーを見せる。ベンチに突っ込む果敢なプレーでルーズボールを明大ボールにし、相手のオフェンス機会の芽を摘む。残った時間を十分に使い、最後のシュートは外れたものの、70―67で4勝目を挙げた。

 1クール目を終えて4勝5敗。昨年の勝ち星に既に並び、成長もうかがえる。「我慢、我慢という試合ができるようになった」(安藤)というように、点差を離されてもそこで食らい付くことができるようになった。前半戦を通して、点差が1桁の試合は9試合中7試合もある。「1クール目に負けた相手には2クール目に同じ点差をつけて勝つ」(塚本ヘッドコーチ)ことが目標だ。
2クール目に入り、1クール目と同じような試合ができるとは限らない。相手も研究を重ねてくる。その中でどう勝っていくのか。より厳しい戦いが第2クールでは待っている。

コーチ・選手のコメント
塚本ヘッドコーチ
「(思ったよりも接戦になったが)今日はインサイドが悪かった。でも、今日は健人(目)のディフェンスが良かった。健人(目)が熊谷(日体大)についてから抑えている。今日の試合の陰の功労者といえる。(田中さんの活躍について)今日の田中はほめてやりたい。ああいう選手が出てくるとチームとしても盛り上がる」

田中
「(今日の試合を振り返って)練習中にやっていたことを試合で出せた。正直緊張していたが、ベンチスタートだった分、体力はあったので動き回ってってやろうと思った。うれしいというよりもまだ不思議な気持ち。試合に出たという実感がまだない。これからもこういうプレーをして信用を上げてプレイタイムを増やしていきたい」


「(目さんが熊谷(日体大)についてから得点が止まったが)自分がついたからというより、熊谷が第1クォーターで19点中17点を取ってオーバーワークになったのもある。でも、熊谷についた時は、守りやすいなとは感じた。(日大戦でもエースの浜田さんを抑えたことについて)昨年まではディフェンスが全然駄目で塚さん(塚本ヘッドコーチ)からいつもディフェンスのことばかり言われていた。それが今年になって少しずつ実ってきている。リングを見ろといつも言われていて、今日はそれができた。リングの方を見たことでここのスペースが空いていると思ってカットインすることができた」