早大に惜敗 1勝1敗に/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.09.25
 相手は春優勝の早大。朝から降り続いた雨の影響で、グラウンドにはボールの勢いを止めるほどの水たまりが数カ所できていた。互いにスクープを多用するなど普段とは違う戦い方を強いられた中で明大は2点を先行したものの、後半に逆転を許し2―3で惜敗。今季リーグ戦は1勝1敗となった。

 前半は10分に小櫻光暁主将(商4=横田)、16分に松尾賢治(政経3=岐阜総合学園)がゴールを決め、早い時間帯に主導権を握った。2点目のゴールは山本圭祐(法1=名古屋国際)のスクープに、松尾が相手DFの裏へ抜けて決めたもの。「転がしても止まるので、最初から前に前にという狙い通り」と松尾。本来のパスでつなぐホッケーではなく、状況に応じたプレーが光った。さらに27分には明大がカウンターを仕掛け、前線へチャージをかけた。しかしサークル前でこのボールを奪われると、逆に早大にカウンターを許し失点。前半は2―1で終えた。

 後半は、5分に早大がこの日2本目のPC(ペナルティーコーナー)を獲得すると、これを決められ早々に同点とされた。さらに勢いづく早大は13分にもフィールドゴールを挙げ、これが決勝点に。小櫻は「集中力の差。集中が切れた時に取られた」と悔やんだ。

 この試合を終えた時点で、明大は1勝1敗。「春4位で、秋は優勝しかないと自分たちも思っている」と小櫻。そのためにはまずAプール(早大・明大・東農大・東大)の中で上位2校に入り、1~4位決定戦進出を決めなければならない。10月21日の東大戦にAプール突破を懸ける。

試合後のコメント
宮田知監督

「3点目を取れなかったのが痛かった。ただどういう環境でも試合はやらなきゃいけないので。(2点先制したことは)普段とは全然違うプレーだったけど、そこは臨機応変にできた。次はインカレも入ってくるし、基本からフィジカルももう一度やり直そうとは言った。秋のリーグ戦もまだ終わったわけじゃない。初戦の貯金もあるので、諦めていない。本当は今日(Aプールの)1位通過を決めたかったけど」

小櫻
「もう1点取っていたら余裕持てたかなと思う。今日は(グラウンドコンディションも悪く)後ろで回しても危ないだけだと思ったので、前に前にというのを意識した。走り勝とうと思っていたし、総力戦になると思っていた。集中力が切れた時に点を取られた。MFとDFであったり、コミュニケーションが取れていなかった。組織的なプレーの質を上げていきたい。春4位で秋は優勝しかないと自分たちも思っているので、ここから全部勝つつもりでいきたい」

松尾
「前半はこっちのペースで点が取れて、全員がやるべきことをやっていてムードも良かった。前後半それが続いていたら勝てた。後半は体力、集中力が切れてしまった。選手層というか、人を代えても回せるように底上げをしていかないといけない。早大との実力差はない。気持ちと体力。もう一回下からモチベーション上げて、走れるチームをつくらないといけない」

大嶋雄飛(文1=今市)
「相手が早大だったので、勝ちたい気持ちは強かった。技術も気持ちも、もう一段階レベルアップしないといけない。全体がレベルアップしないと。(次戦まで1カ月空くが)ベンチアウトする選手もいるし、レギュラー争いもある。全員で上を目指す」