入替戦への道断たれるも青学大を倒し2連勝/関東大学女子3部リーグ戦

入替戦への道断たれるも青学大を倒し2連勝/関東大学女子3部リーグ戦
 3部リーグ最終週となった2試合。明大は2連勝でCブロック3位となり順位決定戦へと駒を進めることになった。
 
<秋草学園短大戦>
 序盤から秋草学園短大を圧倒した明大。最終クォーターにリズムを崩してしまうも、大量リードで勝利を収めた。

 スターターは、野路麻衣(理工3=金沢西)、徳永早紀(理工4=湘南工科大附)、小島つばさ(国際3=東京成徳)、伴真衣香(文1=東京成徳)、内田美緒主将(理工4=明星学園)。

 第1クォーターから、明大が試合をリードした。開始早々に伴が先制点を挙げると、堅いディフェンスからリズムをつくり、残り6分まで相手に得点を許さない。その後も相手を10点に抑え、第1クォーターで22―10と12点差をつける。

攻撃の起点となった野路
攻撃の起点となった野路

 その後も攻撃の手を休めない明大。第2クォーターは、ゴール下で内田が存在感を示す。第3クォーター後半には、北浦彩加(国際1=大津)が1対1からシュートを連続で決め、点差を徐々に離していく。

 第4クォーターを前にして、相手との点差は既に20点。しかし、ここで明大は相手の早い展開に合わせてしまい、リズムが悪くなる。オフェンスでも単発になってしまい、フリーでのシュートも落としてしまう。終盤には守る時間が長くなってしまった明大。リードを守って勝ったものの、最終クォーターで相手に24点を取られてしまい、少々後味の悪い試合となった。

復調を遂げた工藤
復調を遂げた工藤

<青学大戦>
 3部Cブロックで全勝の青学大との大一番。第1クォーターでは10点差をつけられたものの、第3クォーターで逆転し、接戦をものにした。

 スターターは、野路、工藤安沙子(国際4=東京成徳大)、小島、伴、内田。

 明大のディフェンスが流れを呼び込んだ。第2クォーター、明大のディフェンスは基本的にマンツーマンだが「東海大との試合でも相手に効いていたので使った」(内田)と、ゾーンディフェンスで青学大に対する。青学大はゾーンのギャップをつこうとするも、パスが通らない。これを機に小島と野路の3年生コンビがドライブで果敢に切れ込み得点し、終了間際には小島のスティールからワンマン速攻で29―32。最後に相手に得点を許すものの6点差で後半へ。

 後半も勢いは衰えない。小島と伴がドライブで切れ込み、こぼれたボールは内田が押さえ、ゴール下で得点する。このパターンを青学大は抑えることができず、残り5分、伴の外からのシュートでついに同点に追い付く。一時は点の取り合いになるも、残り2分から小島の2本のシュートとフリースローで逆転し、46―44で第3クォーターを終える。

 初めてリードする展開になった明大。第4クォーターは一転して点の取り合いになる。相手の3Pシュートが決まり出し徐々に点差が縮まる。しかし、このクォーターでは工藤が得点の欲しいところで決める勝負強さを見せ、縮まるリードを必死に守る。残り10秒で2点差となるが、終了間際、相手のオールコートディフェンスから抜け出した工藤がレイアップシュートを決め試合は終了。相手のブロック全勝を阻む大きな1勝となった。

 3部リーグCブロックで3位となった明大は、10月13、14日に行われる順位決定戦へと駒を進める。入替戦への出場は断たれたが「リーグでの最後の試合が駄目だったら、今までやってきた意味はなかった分、勝てたのは良かった」(内田)と青学大戦での勝利は選手たちの自信にもつながりそうだ。

 リーグ戦は一段落となったが、順位決定戦を3週間後に控える。「みんながかみ合えばとても強いチームになる」(内田)。今年の4年生が中心となってつくり上げてきたチームも残るはあと数試合となった。

チームとチームを支えた人々
チームとチームを支えた人々