昇格直後に大健闘!Aブロック残留が決定/関東大学秋季Aブロック対抗戦

2012.09.22
 Aブロックで大健闘を見せた。今春、Bブロックで優勝を果たし、3年ぶりに手にしたAブロックへの切符。結果はAブロックで東北福祉大、日大、専大に続く、4位。アマチュアで活躍している松山英樹や今大会2日とも66で回ったMVP古田幸希を含む東北福祉大などのゴルフの強豪校がこれほどそろうAブロックで、昇格後すぐに4位という成績を残した。

 粘り強さで4位。「一人一人大崩れせず、粘り強いゴルフができたことが4位という結果につながった」(尾崎貴将主将・営4=青学)と、今試合では突出したスコアを出さなかったが、みんなが安定したスコアで回った結果が、この4位という順位に結び付いた。

 下級生の活躍は部員の底上げにつながった。春に続いて今回もレギュラー10人中5人に1年生がエントリー。「下級生が活躍している中で、4年生が足を引っ張ることはできない」(尾崎主将)と、後輩の活躍が先輩の背中を押した。今回特に活躍を見せたのは小嶋一郎(法4=サレジオ学院)。スポーツ推薦ではなく、一般入部で大学に入ってから本格的にゴルフを始めた。「(Aブロックだからという)プレッシャーなく、伸び伸びとプレーができた。意外と緊張しなかった」と、初日1アンダーの69、2日目2オーバーの72と明大の中でトップの成績でフィニッシュした。

 Aブロックに昇格して感じたBブロックとの違いは“試合の進め方”。「悪い流れになってもすぐにいい流れに持っていったり、耐えるのがうまかった」(正野有道・法1=杉並学院)と、ゲームマネージメントにおいて差を感じた。しかし、明大は技術面においてはAブロックでも十分通用する。あとはこのマネージメント力がプラスされれば、東北福祉大、日大と並ぶ“強豪校”への仲間入りも近い。

 今回Aブロックで4位に入ったため、Aブロックの上位4位までに与えられる第56回信夫杯争奪日本学生ゴルフ対抗戦への切符を手にした。この大会は全国の学生ゴルフ連盟の推薦校12校が集結する。また信夫杯出場決定により、4年生の引退が延びた。有終の美を目指し、戦う。ここまで明大の粘り強いプレーが見られるか、期待が懸かる。

監督・選手コメント
榎本剛之監督

「4位という結果は春同様、チームワークが一番の要因だと思います。今の4年生は自分が監督になって最初に入学してきた学年なので、この4年生が春、秋と結果を残してくれたことは大変うれしく思います。小嶋は一般入部だけどよく頑張ってくれたと思います。(今後に向けて)今年のチームの主力は下級生だったので、来年以降ベスト3、優勝まで見えてくるチームだと思うので、伝統校としての意地を見せていきたいです」

尾崎主将
「2日間を終えて、信夫杯に出場できる4位に入ったことはうれしく思います。今年は1年生が日本学生に4人、リーグ戦のレギュラーに5人入っていることもあり、大きな期待を懸けられていましたが、Aブロックという厳しい舞台で目標であった残留を果たせて良かったです。初日に5位と13打差を付けることができたので、余裕を持って2日目に臨めたことも大きいです。AもBも同じリーグ戦なので、同じような緊張感は持っていましたが、一緒に回る他の選手もうまい人ばかりなので、その空気にのまれないようにと意識していました。またOBを打つ人もいるのですが、その分バーディーを多く取ってくるので、その点はすごいと思いました。ですが、4位という結果の通り、実力的に大差はないと思いました。他の大学に比べるとアンダーパーで回ってくる選手が少ないのですが、一人一人大崩れせず、派手さはないですが、粘り強いゴルフができたことが4位という結果につながりました。(チームトップのスコアを残した小嶋について)小嶋は大学から本格的にゴルフを始めて、今回のレギュラー合宿でもいい調子だったので期待していましたが、本当によく頑張ってくれたと思います。下級生が活躍している中で、4年生が足を引っ張ることはできないと思ったので、プレッシャーもありましたが、自分も含めよく耐えたと思います。(今後に向けて)今回の結果でAブロックでも結果を残せるという自信を得たと思うので、自分が一番うまいんだという気持ちで、東北福祉大や日大といった上位校にも立ち向かってほしいと思います。また、まだ信夫杯もありますが、自分たちは関東の中で一番下の立場として出場するので、どれくらい通用するのかチャレンジ精神を持って、伸び伸びと悔いの残らないプレーをしていきたいです」

小嶋
「出られたらいいなくらいの気持ちだったので、2日ともレギュラーに入ってさらに明大の中で一番いい成績を残せてうれしかったです。プレッシャーなく、伸び伸びプレーができました。意外と緊張しませんでした。(AブロックとBブロックの違いについては)全然雰囲気は違いました。(技術の面では)あまり差はないと感じました。(個人的には)いいプレーをすることでリズムに乗れてうまくいきました」

伊山祐介(営3=杉並学院)
「4位という結果は良かったと思うし、びっくりもしています。Aブロックはやはり1打の重みというか雰囲気が違いました。その1打がどれだけ大事かということを選手みんなが理解しているので空気感がBとは違います。ですが技術的には差がないと思ったので、自信にもつながりました。(今後に向けて)Aブロックでマッチプレーをするのは明大として久しぶりだと思うので、また春も頑張っていきたいです」

佐藤大裕(法2=新潟第一)
「4位という結果には満足していますが、内容には満足していません。バーディーのあとにボギーがすぐ来てしまったので安定しませんでした。Aブロックの選手はやはりドライバーの飛距離とOBの少なさに驚きました。(今後に向けて)信夫杯に出られることで4年生の引退も延びたので、また頑張りたいです」

加藤龍太郎(営1=作陽)
「2日間通して調子が良くなかったので、個人として収穫はないです。ですが同級生、先輩方のおかげで4位に入り、信夫杯の出場権も得られたので良かったと思います。東北福祉大など強い学校もいますが、トップ3には入れる力はあると思うので、気持ちで負けずにこれからも練習していきたいです」

森坂塁(政経1=明大中野)
「調子は良かったのですが、OBを打ってしまったのがスコアに響いてしまったのかなと思います。夏にメンタルコントロールを頑張ったので今回は失敗しても切り替えられたのが良かったと思います。今回はAブロックで有名な選手と一緒に回って、胸を借りるつもりで頑張ったのですが、次回からはそうもいかないので自分で頑張りたいです。Aブロックの選手は攻め方がうまかったです。ゲームの仕方も上手かったのでそういうところを学んでいきたいです。今試合で自分の弱さが分かったので、まずはドライバーの精度を上げたいです。そして活躍したいです」

正野
「今回は納得いっていないです。ショットが練習の時よりも悪かったです。同じミスを繰り返さないように意識しました。Aブロックの選手は飛距離があるし、コースマネージメントがうまかったです。悪い流れになってもすぐにいい流れに持っていったり、耐えるのがうまかったと思います。今回は調子は悪かったですが、その中でもスコアをまとめられたのがこれからにつなげていける点だと思います。春はマッチプレーなので、相手のスコアを気にせずに自分のゴルフに徹してやりたいと思います」

須崎友貴(商1=佐野日大)
「個人的には悔いの残る試合になってしまいました。2日目のスコアが良くなかったので、明大に貢献できなかったです。Aブロックはうまい人が多かったので学ぶことが多かったです。しかし、技術ではそんなに差は感じませんでした。Aブロックの選手はアプローチやパターなどの小技がうまかったです。春は倒したいです」

宇津見剛(営1=明大中野)
「調子が悪く、貢献できなくて先輩に申し訳ない気持ちです。試合と合宿は違うなと改めて思いました。試合の空気感にのまれてしまいました。(Aブロックの選手は)ショットが曲がらないですし、よくボールが飛びます。スコアのまとめ方を知ってるなと思いました。周りが高いレベルなのでその中でもまれて成長できると思いました。春もレギュラーに入って活躍できるように頑張りたいです」