(4)息の合った女子ダブルス 木村瞳・瀬川桜子組

2012.09.20
 4回目である今回は女子ダブルスの木村瞳(文3=埼玉栄)・瀬川桜子(農3=埼玉栄)組。同じ高校出身の2人は、相手を翻弄(ほんろう)する息の合った速いローテーションが持ち味のダブルスだ。関東学生選手権では、チーム最高成績のベスト4まで上り詰めた。今回は普段も楽しいおしゃべりが絶えない2人に1部への思いを語ってもらった。
――2人のダブルスとしての今の調子はどうですか?
 試合が続いているのですが、普段の練習よりも試合の方が課題がたくさん見えてきます。そこを修正すればもっと良くなるというのが自分の中ではあります。こういう意味で、意識的には一番高い時期だと思います。
 試合などで、練習の成果が出せていると感じるので、課題をこれから少しずつ調整できればもっと力を出せるのではないかと思います。

――合宿中はどうでしたか?
 合宿前に筋トレとかのトレーニング系をやって体力や筋力が付きました。合宿中は結構羽打ちが多く、打つことを意識してやっていました。
 感じたことなのですけど、部員の多くが一人暮らしとか実家通いとかで、24時間一緒にいることは全然ないんです。でも、合宿だと1週間ずっとチーム一緒に生活するので、互いの性格が分かったり団体戦に向けてチームが団結する良いきっかけになったかなと思います。

――お2人とも同じ高校出身ですが、高校でのペアはどうでしたか?
 高校でもペアを組んでいたのですが、団体と個人ではペアが違ったので団体の練習ばかりして毎回即興という感じでした。
 本格的にペアを組みだしたのは大学入ってからという感じですね。

――2年生時に瀬川さんがケガをされて1年間ペアとしてブランクがあったわけですが、3年になって改めてペアを組んで変わったことはありますか?
 自分が休んでいる間に瞳ちゃん(木村)が本当に上手くなっていて、パートナーが自分なんかで…いいの?という感じでした。なので足を引っ張らないように必死です。
 こっちのセリフですよ(笑)
 でも瞳ちゃんなら大丈夫、本番でも安心してできる、楽しもうという気持ちになりますね。一人じゃないんだと。

――ブランクを経てプレー面や戦略的に変わったことはありますか?
 お互いに口でちゃんと言えるようになりました。1年生の時は、そこまで声を掛け合ってなかったというか。細かく口に出してお互いに伝えてなかったようなところがあったので。今年になって、ちゃんと口に出して伝えるようになって、変わったと感じます。
 今までだと、悪い流れになるとすぐにシュンとなってしまっていたのですが、そこで気付いたことをお互いに言うようになりました。自分が気持ち的に弱くなって焦っちゃってる時に声をかけてくれるので、我に返るきっかけになります。

――都対抗の団体で優勝、関東学生個人でベスト4と好結果が続いていますが、結果につながった理由などありますか?
 普段の練習から、チーム全体の意識が高かったというのがあると思います。いくら自分たちが頑張っても、チームで練習しているので。バドミントンの試合は相手がいるじゃないですか。やっぱり、強くなるときはチーム全体で強くなると思うんですよね。みんなで頑張ったというのが一番の理由だと思います。
 春季リーグで1部に上がるのが目標でした。コーチや自分たちもチャンスだと思っていたんですがチャンスをつかめなかったので、悔しい気持ちを今度こそは…と練習に取り組んだのが一番大きかったと思います。

――最初に出会った時のお互いの第一印象はどうでしたか?まず木村さんの第一印象からお願いします。
 静か。しゃべらない。おとなしすぎる。
 本当に最初に会ったのは中学生のころだよね。
 なんか細くて、背が小さくて…。
 伸びたんです。

――次に瀬川さんの第一印象をお願いします。
 本当にかわいいなあと…。
 思ってないでしょ(笑)
 お互いに人見知りで、うまく声がかけられなくて、会話が続かない…。ぎこちなさ過ぎて沈黙…というのが多かったですね。

――今の印象としてはどうですか?まず木村さんの印象からお願いします。
 最近ずっと一緒にいるんですけど、本当にかわいいな…と。
 やめてよ(笑)
 本当に…かわいいです。

――次に瀬川さんの印象をお願いします。
 しっかりしたところを持ってます。自分は試合中に結構弱気になってしまうのですけど、引っ張られるというか、そんな感じです。

――お互いがお互いをすごいなと思うプレーやお手本にしているプレーはありますか?
 あります!誰もが予測しない球を時々すっと打つんですよ。いつもびっくりして、試合中思わず拍手しています。
 動くスピードがすごく速いです。自分たちの特徴は速いローテーションなんですけど、このペアでないとこの速い動きはできないかなと思います。あとは、だれも取れない、相手の足が動かないカットですね。

――いよいよ秋季リーグ戦ですが、1部への意気込みをお願いします。
 4年生が最後のリーグ戦で、1部に上がるというのを目標に1年やってきたので、絶対に2部優勝したいです。あまり先のことを考えるとよくないので、まずは2部優勝です。
 先のことを考えると自分の場合はだめなので、まずは2部優勝ですね。4年生が本当にこれで最後なので、3年間一緒にやってきて、いろいろな思いがあると思うし、4年生が一番1部に上がりたいと思っていると思うので…。うまく言えないんですけど、自分の役割を果たして、チーム全体で戦いたいと思います。

◆木村瞳  きむらひとみ  文3 埼玉栄高出 165cm
◆瀬川桜子 せがわさくらこ 農3 埼玉栄高出 160cm

●関東大学バドミントン秋季リーグ戦●
日程:9月15日(土)~23日(日)
会場:日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館(神奈川県横浜市)
アクセス:東急田園都市線「青葉台」駅降車
東急バス4番のりば日体大行き、終点下車
ぜひ会場に足をお運びください。

次回の「飛翔 ~2012秋季リーグ戦~」は第5回9月21日(金)、橋本翔太郎主将(政経4=青森山田)です。