
苦しみながらもリーグ戦初勝利/関東大学リーグ戦
嫌な流れを断ち切った。第3ピリオド同点とされた直後、混戦から赤坂卓哉(営3=釧路工)からのパスを北島幹久(文1=武修館)が決め、勝ち越しに成功する。さらに1分たたずして、大椋舞人(法1=白樺学園)がゴール前でキープ。左サイドからパックを出しところに、きっちり楠本剛浩(法4=苫小牧東)が合わせて4点目を挙げ、突き放した。
序盤は明大のペースだった。第1ピリオド開始から積極的に敵陣に攻め込み、相手ゴールを脅かした。リンクを大きく使ったパスで相手を揺さぶり、チャンスをつくることも多かった。すると4分に本野亮介(商4=北海道清水)、12分には梶原聡人(政経2=北海道清水)が得点を挙げ、日大を圧倒。相手のファウルによりパワープレーの機会も多く、シュートは29本に及んだ。
流れを維持できなかった。第2ピリオドも前半は明大の流れが続いたが、ゴール前には行けども最後の最後で決め切れない。シュートの前でもFWの意思疎通が合わず、パスミスも目立った。そのうちにだんだんと日大も決定機をつくり始め、明大ゴールに襲いかかる。徐々に試合もヒートアップし明大がペナルティー。キルプレーが続き、日大が攻撃の主導権を握った。何とかしのいだ明大だったが、第2ピリオドはスコアレス。シュート数は12本と、日大の14本を下回った。
嫌な流れから、一時は同点にまで追い付かれる。第3ピリオドはどちらの流れとも言えない立ち上がりであったが、日大が徐々にチャンスをつくり始める。5分55秒に奥平将斗(政経4=釧路江南)がインターフェアランスでペナルティーを食らい、キルプレーとなると、すぐさま日大に決められる。「足が止まってしまった」(小原卓朗・政経4=白樺学園)と流れはそのままに7分39秒に佐藤光(文3=白樺学園)がハイスティックで、同57秒に本野がスラッシングでペナルティー。ツー・メン・アドバンテージと圧倒的に不利になったところでなすすべもなく日大に決められ、ついに同点となった。
ぎりぎりの勝利となった。勝ち越したあとは流れを明大が取り戻し、さらなる得点をうかがう。しかし一瞬のスキから日大にミドルレンジからシュートを決められ、1点差に詰め寄られる。その後も日大の攻勢は続くが、時間があまりなかったことも幸いした。最後まで気を抜かず何とか1点差を守り切り、接戦をものにした。
「一人一人におごりがあるのだと思います」(本野)。関東選手権で優勝し1冠目を取ったことが、逆にチームにおごりをもたらしてしまっているようだ。それに加え、先日の早大戦5失点。この試合で3失点と守備にも課題がある。さらにこの試合ではFWの決定力不足も課題に挙がった。今回は何とか勝ったものの次週は夏の交流戦で決勝に進んだ法大、中大の2校が控えている。今日の反省を生かしこの1週間でどこまで改善できるか注目だ。優勝へ向けて明大の負けられない戦いが続く。
試合後のコメント
牛来拓都主将(営4=北海)
「昨日ミーティングで反省した点がほとんどできていません。相手が日大だから勝てました。(ミーティングでは)4年生中心に声を出して盛り上げていこうと話しました。練習もあまり良い雰囲気ではなかったので、練習から盛り上げていきたいです。(60本打って4点)相手のキーパーが良かったですが、決めるとこで決めないと厳しいです。4点のうちDFで3点、FWの1点も初出場の北島なので、いつも出ているFWがもっと取らないといけません。(来週は連戦)まだ運動量も足りません。コンディションを整えることが大事です。法大は春の大会前に完勝しましたが、全然参考になりません。こちらが120%の力を出せないと勝てません。春の大会のような動きをして、意識を高くやれば勝てます。相手どうこうより自分たちのホッケーをやることが大事です。初戦つまずいて厳しいスタートになりましたが、3冠達成できるのは明治だけですし秋は長年勝っていないのでどうしても優勝したいです。絶対勝ちたいです。一戦一戦勝っていくことが優勝につながると思います」
本野
「おとといあんな負け方をして、ミーティングでいろいろ話したのにこんな結果になってしまいました。このままいけば優勝争いどころか残留争いまであると思います。FWよりDFがシュートを打っていたり、同点にされるまで足が止まっていたり、一人一人の意識が低いと思います。もう3ランクぐらい上げていかないと駄目です。春、優勝して周りにいろいろ言われて個々におごりがあるのだと思います。(チームとしての守備について)バタバタした部分が多かったので、練習で立て直していきたいです。(今後に向けて)まずは気持ちを入れ替えていきたいと思います」
小原
「出だしは良かったですが、足が止まってしまいました。パックチェックをしっかりできなかったです。気持ちをしっかり入れていきたいです。(守備面に関して)(早大戦も含め)カウンターからの失点が多かったので、FWがしっかりパックチェックに行かないといけないと思います。(今後に向けて)次の土日は負けられない試合になります。いい動きをして、アシストして勝ちたい」
伊藤優人(商3=白樺学園)
「第3ピリオドで点を取られ過ぎました。2、3点目は止められたかなという気持ちもあります。連続失点が多いのでそこをなくしていかないと安定感がないのでその部分を修正していきたいです。(チームとしての守備について)ぐちゃぐちゃなところが多いので課題が多いです。チャンスを決め切れず、パスミスからパックを奪われ、みんな足が動かなくて自陣に戻れずにカウンターを食らう場面が多かったので、攻守がかみ合いませんでした。(今後に向けて)まずは守備からしっかりしていきたいと思います」
佐藤光
「おととい落として、昨日ミーティングしたのにまだまだ気持ちにおごりがあるのだと思います。チャンスを決められず、カウンターで攻められる場面が多く、相手に流れを与えてしまいました。(チームとしての守備について)無駄な反則が多く、数的不利になってしまい得点を奪われる場面があったので、反則を減らしていきたいです。(今後に向けて)今日勝ったのは大きいですが、一戦一戦負けられない試合が続くので、試合序盤から明治らしいホッケーでここから一度も負けずにいきたいです」
赤坂
「全体的に動きが悪かったです。普段の練習から改善すべき点が多いと思います。今日は普段は組んでいないセットでやることも多かったのですが、声を掛け合っていければ良かったと思います」
上野滉太(政経3=北海)
「おとといに比べたらまともな試合でしたが、決定力不足というのが出てきました。いいところもありましたし、別にポジティブに受け取っています。(FWの意思疎通について)攻めるときにいかにコミュニケーションが取れているかだと思います。ミスしたあとのプレーや、ゴールに向かっていくシュートなどはおとといから改善できたと思います。ただスコア的に、相手を見下すわけではないですが4強ではないチームで、差をつけなければいけなかったです。(守りについて)DFの攻撃参加のタイミングが課題です。今日は勝ったので、後々に修正すればいいと思います。(パックチェックについて)パックチェックは意識しています。攻めで3人目が上がり過ぎるとパックチェックが遅れてしまうので、攻めの時守りのことを考え、守りの時攻めのことを考えないといけないと思います。(今後へ向けて)秋は長いので、コンディションをしっかり整えていきたいです。個人的にはポイント王も狙っているのでポイントにできるだけ絡めるようにしていきたいですが、とりあえず勝てばいいです。来週がヤマになると思います」
梶原
「危ない試合展開ですが勝てて良かったです。大きな勝利ですが内容は自分を含めて余裕を持ち過ぎたというか出し惜しみしている感があります。(チームとしての守備について)ポジショニングをもう一度確認していきたいです。ディフェンスゾーンでみんなパックばかり見ていて、周りが見えていないと思うのでもっと周りを見ていきたいです。FWもパックチェックが遅く、まだまだ走れると思うので前からの守備もやっていきたいです。(今後について)来週の連戦は大事な試合になるので、練習から気を引き締めて絶対に勝ちます」
大津晃介(法1=日光明峰)
「もっとスピードを生かしたプレーがしたかったのですが、相手からのプレッシャーに焦ってしまい丁寧さに欠けてしまったと思います。次は精度にもこだわっていきたいです。(チャンスを決め切れない場面が多かったことについて)ゴールへの執念というが足りないと思います。秋は少し気持ちに余裕を持ちすぎている部分があるので、初心に帰っていきたいです」
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