
1年生2人が全国の舞台を経験/全国学生個人体重別選手権
100kg未満級で出場した武政は高校時代に全日本ジュニア体重別選手権の80~100㎏未満級で優勝した経験がある実力者。今大会も「優勝を狙っていた」(武政)と自信を持って臨んだ。1回戦の相手は和宇慶(九州情報大)。「思い切り行ったが脇が開いた」(武政)と甘くなった脇から手を入れられてまわしを取られ、下手投げを食らい敗北。まさかの1回戦負けを喫した。
115kg未満級で出場した齊藤は小川総監督が「当たりはあるし、突っ張りもいい」と言う通り182cm・113kgの恵まれた体格を生かした相撲を武器とする力士。1回戦は「緊張して体がうまく動かなかった」(齊藤)が、岩田(近大)を豪快な下手投げで下した。しかし、勝てば3位以上が決まる2回戦では森(東農大)と対戦し、惜しくも敗北した。
好成績も期待できただけに武政、齊藤共に不本意な結果に終わってしまった今大会。しかし「インカレを目標に稽古をする」(齊藤)と1年生2人の目は早くも最大の大会である11月のインカレに向けられていた。小川総監督が「インカレに出る選手については白紙。この1、2カ月で決まる」と述べたように1年生ながら全国大会に出場した武政、齊藤がインカレで主力として活躍することが期待される。
試合後のコメント
小川総監督
「武政は見て行き過ぎた。積極性がなかった。リーグ戦の悪い流れが断ち切れていない。齊藤はもともと130㎏あったし115㎏ではチャンスかなと思っていたけど、2回戦は実力者に負けたというところ。2人とももうこの階級では出ないだろうから、優勝を狙えと言っていたんだけど。武政は高校のチャンピオンだけど、大学生はまた力が違うから難しい。稽古不足かな。齊藤は当たりもあるし、チームの中心になっていってほしい。ただ前面に闘志を出すというのがまだ足りない。稽古して、自信をつけていかないと。インカレは学年関係なく戦える気持ちの強い子を出したい。1人でも多くそういう人間が出てくれば。インカレに出る選手については全部白紙。東日本とは別物だから。この1、2カ月で決まる」
武政
「今日は悪いところが全部出た。思い切り行こうと決めていたが、脇が開いて相手の得意なことをさせてしまった。全国大会だからといって緊張はなかった。試合は試合だと思っていたので。優勝を狙っていたが、高校の時と同じでは通用しない。齊藤は良きライバル。1年生で盛り上げていかないと先輩たちもつらいと思いますし、1年生で盛り上げたいと思っています。目標としているのは、今回無差別級で2位だった岩崎正也(日大)さん。動きが止まらず常に何か仕掛けているところ、試合で強さを発揮できるところを学びたい」
齊藤
「東日本とは違う雰囲気だった。1回戦は緊張で体が動かず、勝てたのは良かったが自分の相撲ではなかった。2回戦はずっと強いなと思っていた相手。もうちょっとで行けた。悔しい。武政は良き仲間であり良きライバル。強い高校から来ているし、勝ちたいというのが強く見える。練習でも意識するところはある。インカレは体重制限とかないので、体重を増やしたい」
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