(2)先陣を切ってチームを支える不動のエース 末松純

2012.09.18
 第2回は男子第1シングルスを務める末松純(政経4=福岡大大濠)。入学時から活躍を期待された選手であり、現在は不動のエースの地位を築いている。「1部に昇格して責任感が出てきた」と最高学年らしい頼もしさを持つ末松。スマッシュが決まると大きな声を出しガッツポーズ。その素顔はとんこつラーメンをこよなく愛す、熱い九州男児であった。そんな人柄というのもあり、後輩からの信頼も厚い。「練習は真面目だけど普段は面白い人。切り替えがすごくうまい」(櫻井恵介・政経1=埼玉栄)。同じく九州男児の山口凌司(商2=西陵)も1年時に、尊敬する先輩として末松の名前を挙げた。「どんな球でも対応できるし安定感がある。攻められても体制が崩れないし、同じ福岡なので小さいころから憧れています」(山口)。

 末松が姉の影響を受けてバドミントンを始めたのは小学2年生の時。国際的にも活躍する潮田玲子選手(日本ユニシス)と同じクラブチームでセンスを磨いていた。競技のイメージ柄クラブチームは女子の比率が高く、サッカーや野球も好きであったため、なぜバドミントンをやっているのかと悩んだ時期もあったという。末松をバドミントンの世界にとどまらせたのは友達の「かっこいいじゃん」の一言。今となっては「単純でしたね」と笑う。そんな中、高校にバドミントンの推薦で入学するとさらに実力をつけ、3年時には全国大会で3位入賞を果たした。「やってて良かったと思った」と当時のことを振り返る。

 そして明治大学に入学すると早くも1年次の春季リーグから第1シングルスに起用された。大学バドミントンのレベルに苦戦が続いていたが、同年11月の関東学生新人選手権でベスト16に輝く。試合後は「大学に入って初めて(自分)らしいプレーができた」と喜んだ。2年次には勝てば1部昇格が決まる入替戦に出場。フルセットに及ぶ接戦を制しチームの勝利に貢献した。そして今も頼もしいトップバッターとしてチームの流れをつくる。元々大学でバリバリやるつもりではなかった末松だが、1部に上がって厳しくなったという練習も自然と受け入れた。理由を問うと「1部でやれるのは楽しいですから」とはにかんだ。

 15日に開幕した秋季リーグ戦、対日大戦では持ち前のスピードとパワーで相手を圧倒し、エースの役割を果たした。末松はその先も見据える。「インカレの団体でベスト4に入りたい」。大学卒業と同時にバドミントンも引退するという。「プレッシャーはありません。やってやるって感じです」と熱く語った。秋季リーグも残すは2戦。優秀の美を飾るべく、最後の戦いに乗り出した。

◆末松純 すえまつじゅん 政経4 福岡大大濠高出 170㎝・62㎏

●関東大学バドミントン秋季リーグ戦●
日程:9月15日(土)~23日(日)
会場:日本体育大学健志台キャンパス米本記念体育館(神奈川県横浜市)
アクセス:東急田園都市線「青葉台」駅降車
東急バス4番のりば日体大行き、終点下車
ぜひ会場に足をお運びください。

 次回の「飛翔 ~2012秋季リーグ戦~」は第3回9月19日(水)、ルーキー特集です。