後期リーグ初戦を白星で飾り、好スタート/関東大学1部リーグ戦

2012.09.18
 激闘の後期リーグ戦がいよいよ開幕した。前期だけで7得点と、得点源の阪野豊史(商4=浦和レッズユース)を欠いて初戦の日体大に臨んだ明大イレブン。しかし組織力の高さで相手ゴールを襲い、後期初戦を白星で飾った。

 序盤から接戦だった。試合開始早々日体大のファールなどでチャンスが訪れるがゴールまでたどり着かない。時間は流れ、前半30分から日体大がチャンスメイクする場面が多くなってくる。しかし明大の課題であったディフェンスと、一対一の強化を夏に徹底した成果が出たのか、日体大に得点を与えない。そして両校無得点のまま前半を終える。

 チーム全員が一つになった後半戦だった。開始早々果敢に相手エリアに攻め込む明大。しかし流れが明大になろうとしていた後半9分にアクシデントが起こる。高橋諒(文1=国見)にレッドカードが言い渡され、1人足りない状況に追い込まれた。ピンチの状況に追い込まれたのにもかかわらずその後の明大のオフェンスとディフェンスのバランスは安定し、あと一歩まで追い込むのだがなかなか得点とはならない。そして後半45分にPAエリア内で小川大貴(営3=ジュビロ磐田ユース)が倒され、PKのチャンスを得る。これを山村佑樹(政経4=FC東京U-18)がしっかりと決め先制。この点を大事にしたい明大だが、日体大のオフェンスも反撃を開始し、防戦一方の展開に。そこでもGKの三浦龍輝(商2=FC東京U-18)を中心としたディフェンス陣が固い守りで粘りを見せると、最後まで集中を切らさず守りに徹した明大に試合終了のホイッスルが鳴った。

 「後半にアクシデントがあったが、体を張った守りでしぶとい勝ち方ができた」(神川明彦監督)と懸念されていたディフェンス面の成長が顕著に表れた初戦であった。次は早大戦。夏で培った力を爆発させて勝ち点3を取ってもらいたい。上位進出のために負けられない戦いが続く。

今日のコメント
神川監督

「後半アクシデントもありましたが粘り強く勝ちました。後ろから前へ連携を取って攻めていく部分とディフェンス、フィジカル、一対一の強化を夏にしました。その成果が今日の試合の特にディフェンスの部分で出たと思います。チームとしてのまとまりも成長しました。今日は阪野がいなかった試合ですが次の試合では使おうと思うので、今日以上に前線に追い込みがかけられると思います」

三田啓貴(政経4=FC東京U-18)
「勝てて良かったです。前期はあまり良くない結果だったので今回の初戦は負けられない一戦でした。夏の間はFC東京の練習に参加していたのですが、そこで大学とプロの違い、一瞬の判断の速さが大切だということを学びました。負けられない試合が続くので、全勝するつもりで次も臨みます」

山村
「1人退場する前から明治はあまり内容が良くなかったのですが、ディフェンスが頑張ってくれて無失点だったので良かったです。オフェンスはあんまりチャンスをつくれてなかったので、練習でもさらにコミュニケーションをとっていけばもっと点を取れると思う。(得点が)PKなので決めて当たり前なので、蹴らせてくれる以上決めないといけないと思います。(後期は9位からのスタートになりましたが)4位のインカレ圏内を目指してやっているので、みんなでそこを意識しながらやっていきたいです。(次戦は)もっと内容を良くして勝ちたいです」

明大メンバー
位置 背番 名前 前所属 学部学年
GK 21 三浦龍輝 FC東京U-18 商2
DF 小川大貴 ジュビロ磐田ユース 営3
松岡祐介 広島皆実 政経4
→前半45分 山越康平 八板中央 法1
阿渡真也 鹿島学園 法4
31 高橋諒 国見 文1
MF 水野輝 市立船橋 文3
10 三田啓貴 FC東京U-18 政経4
→後半41分 和泉竜司 市立船橋 政経1
岩渕良太 FC東京U-18 文4
梅内和磨 FC東京U-18 政経3
FW 22 西澤厚志 前橋育英 政経3
→後半11分 小池佑平 セレッソ大阪ユース 営1
山村佑樹 FC東京U-18 政経4
※監督は神川明彦監督
順位表
チーム 勝点 勝数 分数 負数 得点 失点 得失
専大 27 35 17 18
早大 25 27 18
中大 24 18 16
日体大 20 16 13
筑波大 19 31 22
国士大 17 21 20
明大 14 24 25 -1
流経大 14 20 22 -2
慶大 14 17 29 -12
10 順大 13 14 22 -8
11 神大 11 21 28 -7
12 東学大 14 26 -12
※第12節終了時
後期終了後、上位4チームが全日本大学選手権出場
下位2チームは2部リーグへ降格