大量得点と完封で、初戦を勝利で飾る/関東大学対抗戦

2012.09.17
 対抗戦が開幕した。14年間も明け渡した王座を奪還するために、大事な初戦の相手は立大。序盤から目指しているFWとBKが一体となった攻撃で、96-0のワンサイドゲーム。さらには無失点に抑え、最高のスタートを切った。

 前半立ち上がり、ファーストスクラムから強力なFW陣が牙をむいた。開始2分、敵陣内で相手ボールのスクラムを押し返しターンオーバー。No.8堀江恭佑(商4=東京)がルーズボールを拾いゴールまで一直線に突進。幸先よく先制トライを決めた。その後もスクラムは完全に明治が主導権を握り、明治ペースでゲームが進んでいく。FWが攻撃の突破口を開いたことで、BK陣も躍動。札幌で凱旋出場となったWTB斉藤春樹(農4=札幌山の手)は鋭い縦突破からチャンスメイクし、自身も1トライを挙げた。FWが崩し、BKが仕留める理想の展開で前半だけで計7トライを奪い、47-0と大量リードで折り返した。

 後半も攻撃の手を緩めない。特にSH山口修平(政経3=佐賀工)は、持ち前のスピードを生かし、縦横無尽にピッチを駆け抜け、計4トライの活躍。FWも積極的にラインに加わり、相手のディフェンスラインを越え、好機をつくり得点を重ねていく。最後まで衰えることなく攻め続け、相手に攻撃をするスキを与えず、14トライ13ゴールの猛攻で見事勝利。開幕戦を白星で飾った。

無失点で守り切ったディフェンス
 96点も奪い、すさまじい破壊力を見せたアタック。だがそれにも勝る収穫は、相手を無失点で抑えシャットアウトしたことだ。春や夏の試合では失点が多く、ディフェンスが課題となっていた。しかしこの試合ではゴール前まで攻められるシーンも少なく、危なげない試合運びで勝利。FWが接点で強さを見せ、相手ボールをターンオーバーする場面も多く、ディフェンスからアタックへうまくつなげることができたのが勝因だ。今後の試合でも失点を抑えられるかが、優勝へのカギとなる。