国武大に力の差を見せ3連勝を決める/関東学生秋季1部リーグ戦

2012.09.16



 この日も「スタートダッシュは成功した」(横田健嗣主将商4=藤代紫水)と左右の両エースである高田剣(営4=明星)・池辺大貴(政経3=藤代紫水)の4連打で先行。その後も得意の速攻から得点を重ね国武大を圧倒する。しかし10分過ぎから「失点が増え始めて前半で勝負を決めるということはできなかった」(横田主将)とディフェンスで精彩を欠き突き放すことができない。オフェンス面でも多彩な攻めで多くのチャンスを生むも、今季の課題であるシュートミスが目立つ。「格下に合わせてしまった」(松本勇監督)と前半は結局17-11で終了する。

 後半は控え組を含めた全員が力を発揮した。後半開始から入った堤由貴(営2=洛北)、寺津篤(農2=藤代紫水)が速攻から次々と得点を挙げ点差を広げていく。「後半しっかり修正できたので、そこが今までの試合とは違って良かったと思う」(横田主将)と述べるように控えメンバーである1・2年生も力を発揮し一時は15点差に。その後も堤を中心に試合を支配し続けたまま試合を終えた。

 13点差での勝利を収めるも「格下相手にもう少しやれたはず。これでは上位とは太刀打ちできない」(松本監督)と内容的には満足できる試合とは言えないものだった。春以上の順位を狙うにはもう一つも落とせない中で「勢いつけるならここ」(横田主将)と選手たちも最後の3戦に向け気持ちを高めている。まずは明後日の中大戦を「差を付けてその後の戦いに向け仕上げていきたい」(池辺)。ラスト3戦に向け本当の戦いはこれからだ。

今日のコメント~
松本監督

「2連敗から始まるのは春と同じパターン。格下相手にもう少しやれたはず。格下に合わせてしまった。最後の3試合は勝負所なのでそれに向けて今日と明後日の2試合でいろいろ練習している。今日はディフェンスが弱かった。ディフェンスで失点を少なくすることが課題だが、その課題がクリアできていない。失点した後ディフェンスで守れない。後半の攻めは良かったが、ディフェンスができていない。もっと足が動くとカットに出たり、ボールをつぶせたりできる。今日は入ってきたのを受けていただけ。これでは上位とは太刀打ちできない。上位と戦うときは苦しい時にどれくらい守れるかが大事。明後日の試合は今の力で心配していない。ディフェンスをもっとアグレッシブに当たれればいい。若い選手には出るチャンスを与えて少しでも経験させたい。試合でのプレーでいろんなものを身に付けてほしい」

横田主将
「相手は2部から上がってきたチームなので、前半で試合を決めようと話していた。前半のスタートダッシュは成功したが、中盤から失点が増え始めて前半で勝負を決めるということはできなかった。けど、後半の立ち上がり修正して点差をつけて、使えるメンバーも全部出せたので結果的には良かった。自分たちのミスから自滅してしまった部分もあってそこからディフェンスが崩れて嫌なムードになった。でも後半しっかり修正できたので、そこが今までの試合とは違って良かったと思う。勢いつけるならここなので、下位のチームとしっかり点差をつけて勝って、来週の上位チームの試合につなげていければ最高だと思う」

池辺
「自分たちの課題を選手全員でしっかりやれたという感じ。最後の3戦に向けてはいい準備ができた試合になった。ただシュートが入らないと点差は広げられない。ノーマークシュートを練習から意識してしっかり決めるようにしていかないといけない。(今日控えのメンバーも活躍を見せていたが)チーム全員で切磋琢磨(せっさたくま)しながらやっていかないと来年以降につながらない。AとBの差を埋めていけばチーム力も上がる。(ケガについて)完治ではないが、80%の状態。試合になれば問題ない。(明後日の試合に向けて)今日と同じように大差を付けてその後の戦いに向け仕上げていきたいです」

寺津
「開幕後2連敗してチームの雰囲気は悪かった。そこで学年関係なくどうすればいいか意見しあった。意志疎通が、図れてそこからチームがよくなった気がする。今は控えだが、少しの時間使ってもらえている。前半は同じポジションの安田さんの動きを見て、どうしたらいいかや、キーパーの動きなどを考えたりしている。いつ使われてもいいように。来年はもちろん控えではなくなりたいが、とりあえず今は下から上を追い上げるくらいの気持ちでやって抜きたい」