(4)黄金世代集大成 覇権奪回だ!

2012.09.14
 「大学日本一」の栄冠に向け明治ラグビー部の戦いがいよいよ始まる。ここ13年間対抗戦の優勝から遠ざかっている明治。早慶明の伝統校に加え、近年大学ラグビー界を引っ張る帝京大や筑波大と強豪がひしめく対抗戦は激しい優勝争いが予想される。
 
 今年のチームは竹内健人主将(営4=天理)を中心に多くの4年生がスタメンに名を連ねる。吉田義人監督が就任とともに入学し、1年時の新人早明戦では96-0と完勝を収めており周りからも「黄金世代」と呼ばれ期待も高い。
 
 春シーズン当初は結果がついて来ず苦しんだ。しかし「練習もちゃんとやっていたし、みんな負けることに対して不安はなかった」(榎真生・政経4=流経大柏)と勝敗を気にすることなく自分たちの課題を元に練習を積んだ。その結果は徐々に表れる。春は終盤から5連勝を収め「チームは着実に力を付けてきている」(吉田監督)と手応えを感じている。
 
 今年の対抗戦は他大のレベルも高く実力は拮抗(きっこう)している。史上初の大学選手権4連覇を狙う帝京大は今年も充実した戦力がそろう。昨年明治を大学選手権で破り、夏の練習試合でも5-47と圧倒された筑波大は昨年までの戦力が多く残り優勝に向け高い壁だ。ライバル早稲田も春を無敗で終え完成度の高いチームに仕上がっており、国立での早明戦も優勝争いにおいて大きな意味を持つ。
 
 「チームを信じて、てっぺんを取りにいく」(竹内主将)。並み居るライバルたちを撃破し、日本一の栄冠をつかみ取るのは明治だ。